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おすすめの本!紹介2012③

 

『つなみ The Big Wave』 パール・S・バック 文,黒井健 画、径書房(2005年)刊、 図書ID:027590 請求記号:933.7/Ku  
 著者のパール・S・バックは1938年ノーベル文学賞を受賞した作家です。中国伝道の宣教師を父に持ち中国で育ちました。当時の政情不安な中国での生活や中国の大衆への深い思いは代表作『大地』に反映されています。彼女は日本へも滞在したことがありその経験から児童向けに本書を著しました。災害に遭遇し家族を亡くした少年が周囲の助けで立ち直る姿が描かれています。恐ろしい津波の表現はリアルで著者の力量に驚きます。災害で全て流された浜に再び家を建てる人々…。著者は日本人の自然観を鋭く見ています。黒井健の挿絵も迫力あります。(司書:奈良)  
   
 『いのちと放射能』 柳澤桂子著、筑摩書房、図書ID:027595 請求記号:543.5/Ya  
 この本は、1986年4月のチェルノブイリの原発事故をきっかけに、生命科学的な観点に立ち、放射能の恐ろしさをしっかりと説明できる本が必要だという筆者の使命感から書かれました。そして、25年後の2011年3月11日、東日本大地震による原発事故。プルトニウム、セシウム、シーベルト、プルサーマル・・・。耳慣れない言葉があふれている今だからこそ、必読に値する1冊です。(司書:井上)  
   
 『宮城県気仙沼発!ファイト新聞』 ファイト新聞社 河出書房新社刊 図書ID:047616 請求記号:369.31/Ha  
 震災発生から1週間後の3月18日、気仙沼の避難所で壁新聞が生まれました。名前は「ファイト新聞」編集長は小学生の女の子。避難所からというと暗く悲愴感漂う内容かと思いきや、この新聞に暗さは微塵もありません。イラストあり四コマあり、元気いっぱいの新聞です。テレビでも取り上げられたので、知っている人もいるのではないでしょうか? その新聞を1冊にまとめたのが本書です。未来へ向け歩み出す子どもたちのパワーを感じてください。読めばきっと「ファイト」がもらえますよ。(司書:鶴見)  
   
『南三陸から :2011.3.11~2011.9.11』佐藤信一写真、ADK南三陸町復興支援プロジェクト、日本文芸社刊、図書ID:027544、請求記号369.31/Sa),『ATOKATA』篠山紀信著、日経BP社刊、図書ID:027552請求記号:369.31/Si  
「南三陸から :2011.3.11~2011.9.11」は、南三陸町の写真館のオーナーである佐藤信一さんが、自らも被災者である視点で被災地、被災者を撮った写真集。佐藤さんの温かなまなざしと、人々のエネルギーが感じられる本です。「ATOKATA」は、グラビア写真で有名な篠山紀信さんの写真集。自然へ畏敬、無力感を独自の芸術的なフレームワークで撮られています。表現されているものは違いますが、どれも震災がもたらした現実です。(司書:栗林)  
≪表紙画像転載許可済≫  

新刊案内 2012/10/3(水) 16:38:44


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