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おすすめの本!紹介2013③
『マルセロ・イン・ザ・リアルワールド』 ストーク,フランシスコ・X.著/千葉 茂樹訳、 岩波書店刊、  請求記号:933.7/St、 図書ID:049334
この本はヤングアダルト向け岩波書店のシリーズ「10代からの海外文学スタンプブックス」の1冊です。この出色のシリーズは今を生きるティーンを主人公として同世代が共感できる世界観を描いています。 主人公のマルセロは発達障害の中のアスペルガー症候群に近い障害があります。作中の言葉ではマルセロは「コミュニケーション能力が低く、社会的な関係を築くのが苦手、なにかに強い『こだわり』がある」という特徴があります。進路に悩む17歳の夏、父親の言いつけでリアルワールド(現実世界)に放り込まれます。情報量が多いと手が震えてしまう、そんなパニックに陥りながらも、他者を理解しようとするまで大きく成長していきます。発達障害の認知と研究が進んだ今だからこそ描けた作品です。(司書:奈良裕子)

『脳はこんなに悩ましい』池谷裕之、中村うさぎ著、新潮社刊、請求記号:491.37/Ik 図書ID:049306
『脳はこんなに悩ましい』は、若き脳研究者池谷裕二と作家中村うさぎの対談本です。池谷裕二は、中村うさぎの人となりを「自分の実存をえぐる視点を冷徹に持っている」と表現し、彼女が抱える「自分とは何者なのか」という疑問について、脳の機能や特性を科学的に説明しながら考えるヒントを与えています。脳の研究はこんな進んでいるのか!?という驚きと、中村うさぎの面白さを発見できる一冊です。(司書:井上 宜子) 

『岡山孤児院物語 : 石井十次の足跡』横田賢一著、山陽新聞社刊、請求記号:369.44/Yo、図書ID:049286
石井十次を知っていますか?石井十次は明治期に「岡山孤児院」を創立し、「児童福祉の父」と呼ばれています。まだ日本に社会福祉という考えもなかった時代、孤児たちに衣食住を与えるだけでなく、教育を与え、彼らに「お父さん」と慕われていました。本書は、彼の教育方針や多彩な交友関係を紹介しながら、彼の足跡を記しています。彼の子どもたちへの姿勢は、現在でも学ぶべきものが少なくありません。教師や保育士を目指す人は一度読んでみてはいかがですか。(司書:鶴見恵里)

『吉田沙保里 強さのキセキ』長南武著、奏文堂刊、請求記号:788.2/Ty 図書ID:049116
オリンピック3連覇。女子レスリングの女王として君臨する吉田沙保里。試合で見る勇姿とは違い、普段の吉田は、きさくで周囲に細やかな気遣いができる女性です。大観衆や声援がパワーの源になるという吉田。プレッシャーなどないように見える彼女にも、ロンドンオリンピックの試合でスランプに陥ります。「情熱大陸」MBSを手がけた著者がロンドンオリンピックまでの5年間を密着取材し、五輪旗手は金はとれないというジンクスを破った「強さのキセキ」を描いていきます。(司書:栗林綾子)

新刊案内 2013/12/17(火) 1:15:48


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