環太平洋大学スポーツ新聞:2025年第3号
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前田陽向〈 男子 〉1500m◆前田陽向(まえだひなた/4年・洛南高出身)大阪府吹田市出身。IPU陸上競技部主将として、チームを牽引する頼れる存在。犬と猫が好きで、特に祖母宅にいる愛猫と過ごす時間が癒やし。好物は焼肉。休日は友人との遠出で気分をリフレッシュしている。秒19と自己ベストに迫日本一歴代記録ランクイン!進化が止まらない!日本GPでも存在感放つ800m銅でW入賞「手応えある3日間」日本人学生歴代4位という記録を支えたのは、「IPUスポーツ科学センター」の存在だ。同センターは計測から指導、データ分析までを一貫して行える環境を備えており、選手一人ひとりの力を科学的に引き出すことを目的今回、前田さんが制した「日本学生個人選手権」は「FISUワールドユニバーシティゲームズ(WUG)」の日本代表選考会も兼ねていた。2025年7月にドイツのラインルールで開催されるWUGは、国際大学スポーツ連盟(FISU)が主催する、学生対象の国際大会。IPUに在学の陸上競技部から日本代表選手として選出されとしている。前田さんがこのセンターで初めて測定を体験したのは、IPUでの合宿に参加した高校3年の夏だった。当時はパワーや回転数といった数値は目立つものではなかったが、陸上競技部の吉岡利貢るのは初めてのことだ。男子1500㍍の日本代表として挑む前田さんにとって、同大会は初の国際舞台。優勝が決まった瞬間、真っ先に「ドイツに行けいという思いがこみ上げた。「世界と勝負できることがうれしい。せっかく勝ち取った代表なので、優勝を目指す。記録ではなくにこだわりたい」と力強く意気込みを語る。勝負強さを武器に、「挑戦あるのみ」という言葉を胸に抱きながら、初めて世界の舞台に挑戦する前田さん。その勇姿を最後まで見届けたい。コーチ(体育科学博士)から「伸びしろがある」と声をかけられた。吉岡コーチは、同センターの環境と連動しながら自身の研究成果を取り入れた指導を行い、全国トップレベルの育成実績を誇る。前田さんは入学後、計測機器を活用しながらトレーニングを重ねた。その結果、入学当初と比べ、スクワット重量は50㌔から120㌔に、軽負荷でのペダリング回転数は209る!」と、陸上競技部・吉岡コーチに報告した““            勝ち”回転/分から234回転/分に、最大パワーは体重あたり11㍗台に向上。さらに、最大酸素摂取量も70㍉㍑/㌔/分から76㍉㍑/㌔/分まで伸びるなど、持久力・瞬発力ともに大きな進化を遂げた。「数値が上がっていくことで、やる気も自然と湧いてくる」と話す前田さんは、科学の力を味方にさらなる高みを目指す。2025年春にIPUの第1キャンパス西側の県道沿いに誕生した「IPUランニングパーク」は、体育会学生にとって、日々のトレーニングを支える新たな拠点となっている。同パークは、ウレタン前田さんの快進撃は止まらない。今季初戦となったのは、4月12日に熊本・えがお健康スタジアムで行われた「日本グランプリシリーズ熊本大会 栗記念選抜陸上中長距離大会2025」。男子1500㍍で2位入賞し、日本人学生歴代4位となる3分38秒61を記録した。さらに、5月3日に静岡・小笠山総合運動公園静岡スタ舗装の斜度5パーセントのアップヒル走路や3パーセントのダウンヒル走路、最長2㌔に及ぶクロスカントリーコースなど、地形を活かした多彩な走路を備える。IPUならではの理想的なトレーニング環境の中で、ることから、ている。第33回金ジアムで行われた「日本グランプリシリーズ静岡大会 国際陸上競技大会」では男子800㍍に出場し、1分46秒15の好記録で4位入賞。こちらも日本人選手歴代5位となる快走を見せた。1500㍍と800㍍の両種目で結果を残している前田さん。「世界で勝負できる選手」として歩み始めており、今後の活躍に注目だ。持久力と瞬荷がかけられる」と、発力を高いその効果を語る。自身レベルで伸の走りにも変化を感じばしていけているようで「軸がぶれにくくなり、大きな注目を集め走りができている」と手応えを口にする。ま前田さんた、直走路を使ったダッは主に朝練シュ練習を行うなど、習で活用しスピード強化にも余念ており「クがない。地形を最大限ロスカントに活かしたランニングリーコースパークでの実戦的トは起伏が激レーニングが、前田さしく、脚にんのさらなる成長を後しっかり負押ししている。第40回静岡ドの切り替えに対応して押し切るという戦略を立てていた前田さんは、レースが急激に動いた800㍍付近から一気に加速し、残り300㍍のスプリントで前に出た。「レースが急に動いても対応できた。日々の切り替え練習が活きた」と振り返った。続く800㍍では、日本記録保持者の落合晃さん(駒澤大・1年)を徹底マーク。1分47る好記録を叩き出した。手応えある3日間の経験を糧に、次なる勝負へ挑む。4月25日〜27日に神奈川・レモンガススタジアム平塚で「2025日本学生個人選手権大会」が開催され、男子1500㍍に出場した前田陽向さん(4年・洛南高出身)が、4分さらに男子800㍍でも3位に入りという快挙を成し遂げた。予選では緊張していたという前田さんだったが、陸上競技部の吉岡コーチや監督、トレーナー、チームメイトからの温かい励ましの言葉により平常心を取り戻し、落ち着いた走りを見せた。1500㍍の決勝は、序盤から選W入賞”手同士が牽制しあう展開に。ゆったりとしたペースが続く中、スピー吉岡利貢コーチ写真:YUTAKA/アフロスポーツ写真:西村尚己/アフロスポーツ写真:YUTAKA/アフロスポーツ03秒64で優勝を飾った。発行 IPU・環太平洋大学(岡山県岡山市東区瀬戸町観音寺721)https://ipu-japan.ac.jp/環太平洋大学スポーツ新聞2025年第3号ででで覚覚覚醒醒醒スススポポポーーーツツツ科科科学学学セセセンンンタタターーー活活活用用用WWWUUUGGG出出出場場場ににに闘闘闘志志志ををを燃燃燃やややすすすランニングパークで新 施 設パワーアップ!「「「挑挑挑戦戦戦あああるるるのののみみみ」」」

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