【こども発達学科】公立・私立ともに採用試験合格率100%を達成!多様な対策で幼稚園・保育園・こども園への就職全員合格を目指す「幼保大志会」の取り組みを解析!

公立・私立ともに採用試験合格率100%を達成しているIPU・環太平洋大学の幼保大志会。幼稚園・保育園への就職を目指す学生が集うこの会は、今年度・昨年度を上回る過去最高のペースで、難関の公立施設の合格者を輩出。採用決定者からは「面接練習で先生から質問されたことを、試験本番でも質問されました!」という声が多く聞かれた。
幼保大志会室長の楢嵜日佳(ならさき ひか)特任准教授に採用試験合格率100%を達成した取り組みを聞いた。今年の4月に向けて「あとは勤務開始を待つばかり」という4年生2人には合格への道のりを聞いた。
それぞれの自治体に合わせた多様な試験対策で全員合格へ

楢嵜特任准教授 こども発達学科の1、2年生には、子どもと関わる経験ができるように、ボランティアやアルバイトを紹介しています。3年生の後期になると、公立園を目指す幼保大志会が始まり、筆記、面接、実技の対策が本格化します。知識や技能がバランスよく求められる自治体や、人物重視の選考をする自治体など、対策は自治体ごとに違いますから、全体に対する講座と個別対応を両立しながら、希望地域の試験に合格できるよう、準備を進めます。今年度は、ある市の保育職を目指した3人がチームを組んで一緒に勉強を続け、全員が合格しました。個別対応も大事ですが、「やはりチームワークはすごい!」ということも実感しています。今年度も私立園保育職希望者の100%、公立保育職希望者も100%の合格を達成しました。
内定者インタビュー
幼稚園・保育園への就職を目指す「幼保立志会」に所属し、希望する自治体に合格した行正衣里(ゆきまさ えり)さんと土居咲樂(どい さくら)さん。「幼保立志会」の取り組みのついて2人に話を聞いた。

行正衣里(ゆきまさ えり)さん
内定先:岡山県赤磐市職員(保育士/幼稚園教諭)
次世代教育学部こども発達学科4年
山陽女子高等学校(現:山陽学園高等学校)出身

土居咲樂(どい さくら)さん
内定先:東京都江東区職員(福祉)
次世代教育学部こども発達学科4年
高知県立高知南高等学校出身
―勉強を開始したのはいつ頃でしょうか
行正さん 1、2年生の時に先輩から「福利厚生もしっかりしているし、出産してもずっと働きやすい環境がある公立がいいよ」とは聞いていたので、なんとなく「公立」とは思っていましたが、実際に就活を意識したのは3年生の後期に入ってからです。でも、短期集中型でエンジンがかかるのが遅くて、本気になったのは4年生の春。ただ「公立を受験するのにどんな準備が必要なのか」は、3年生のうちに何回も幼保支援室の先生に聞いたり、卒業生の就活報告書を見たりしていたので、頭に入っていました。
土居さん 私は2年生ぐらいの時から公立を意識していて、3年生の後期から幼保支援室の楢嵜先生のところに行って「公立はどんな試験でしょうか?」と聞いて、勉強を進めました。年明けの1月ぐらいからは幼保大志会で配られた専門科目やSPIの本を使って、筆記試験の準備を進めました。社会福祉の分野が苦手で、そこは専門の先生に聞きに行きました。試験前は、エントリーシートの内容を見てもらったり、先生に一緒に考えてもらったりしました。
―面接に関してはどんなアドバイスがありましたか
行正さん 面接試験の1週間前は、こども発達学科のほぼ全員の先生にお願いをして面接練習をしました。クールな対応や、笑顔の対応など、様々なタイプの先生がおられて、「こうした様々なタイプの面接官に『一緒に働きたい』って思ってもらわないといけないんだな」という覚悟ができました。学科長の中原(朋生)先生には「とにかく笑顔で自信を持っていけ」ということと「一つの質問に対してダラダラ長く返さないこと」を言われました。
土居さん 私はずっとバレーボールをしてきましたので、「あなたの特技を生かして、体を動かすことを中心に、話題をすべて広げていったらいいんじゃないかな」と楢嵜先生からアドバイスを受けました。この大学は先生と距離が近く、一人一人の学生が大学でやってきたことを先生が知っているので、全員がそれに合わせたアドバイスをいただけたと思います。
―こども発達学科で学んだことが役に立ったことはありましたか
行正さん 事前に「面接で聞かれるよ」と言われていましたので、受験する自治体の子育て支援策や、市長の言葉、名前、施設の数などは、市のホームページなどで調べて頭に入れておきました。実際の面接では、先生方のアドバイスが的中していることが多かったので、落ち着いて答えることができました。

土居さん 私もある自治体の面接で実際の保育場面での子どもの対応について質問をされました。この質問は練習していた内容とあまりにも似ていたので、本当に驚きました。面接でも役に立ちましたが、これからの保育でも必ず役に立つと思います。
―10年後、どんな保育者でありたいですか
行正さん 私は兄弟もいとこも全員が年下で、みんなを世話したり、一緒に遊んだりする中で「子どもと関わるのは楽しい」と感じて、この道を目指しました。10年後は、子どもたちからも保護者からも信頼される保育者になりたいです。日々の生活を子どもたちに『楽しい』と思ってもらえる保育をしたいですし、自分の思いを発信できる子どもを育てたいと思います。
土居さん 私は8歳下のいとこと遊んでいる時に「自分は子どもが好きかもしれない」と思ったことと、保育士の兄の姿にあこがれてきました。ずっとバレーボールをしてきましたので、10年後も体を動かすことの楽しさを伝えられる保育者になりたいと思います。人との関わりを大切にしていける子どもを育てたいです。
