経営学部で長期インターンシップをするには|単位になる実習と、地元企業で働く経験の積み方

IPU・環太平洋大学のキャンパスで話し合う学生

大学で長期インターンシップを選ぶときは、期間、単位になるか、給与が出るかの3点を確かめます。期間は、国の基準では専門性を生かす型で2週間以上です。

形は主に3つあり、大学の授業として行う長期実習、企業が募集する専門活用型インターンシップ、有給の長期インターンです。2つ以上に当てはまるものもあります。

地元の企業で働く経験を積みたい人は、実習先の地域と、都道府県の就職支援の窓口もあわせて確かめましょう。最後にIPU・環太平洋大学の例も紹介します。

目次

長期インターンシップとは|国が示す類型と期間の目安

国が定める「インターンシップ」の条件と、単位・給与の決まり方を見ていきます。

就業体験のある「インターンシップ」はタイプ3

文部科学省・厚生労働省・経済産業省の「三省合意」は、2022年6月に改正されました。経団連と大学関係団体でつくる産学協議会が示した類型を取り入れたものです。

この類型では、タイプ1がオープン・カンパニー(就業体験なし)、タイプ2がキャリア教育(就業体験は任意)で、学部生が参加する「インターンシップ」はタイプ3にあたります。タイプ3では、期間の半分を超える日数を職場での就業体験にあて、社員が指導し、終了後にフィードバックを行います。

期間は、仕事に共通する力を試す汎用的能力活用型が5日間以上、専門性を生かす専門活用型が2週間以上です。時期は、学部3・4年の長期休暇が基本です。

単位になるか、給与が出るか

期間などが一定の水準を満たせば、大学の教育課程に位置付けられ、単位になる場合が多いとされます。1単位は45時間の学修が標準です(大学設置基準第21条)。何週間の実習で何単位になるかは、大学が決めます。

タイプ3では、給与が出るかどうかを募集要項に書くことになっています。企業の指揮命令を受けて働くなど、雇われているのと同じ関係があれば、労働関係の法令が適用される場合があります。

長期インターンシップの主な3つの形(重なる場合もあります)

形期間時期単位給与
大学の授業として行う長期実習大学が決める授業期間中も可単位になる(単位数は大学が決める)大学・受け入れ先による
専門活用型インターンシップ(タイプ3)2週間以上3・4年の長期休暇水準を満たせば単位になる場合が多い募集要項で無給か有給かを示す
有給の長期インターン企業ごとに違う企業ごとに違う大学の科目でなければ単位にならない有給

4年間でいつ何をするか|地元企業で働く経験の積み方

学年ごとの準備と、地元企業で働く経験の探し方を見ていきます。

1・2年次:業界を知り、目標を決める

オープン・カンパニーやキャリア教育は学年を問わず参加できます。いろいろな業界を知り、長期の実習で確かめたいことを決めておきましょう。長期の実習を行う年次・時期・期間は大学が決めるので、実習の科目があるか、何単位になるかを1年次のうちに確認しておきます。

3年次:長期の実習で働く

タイプ3は3・4年の長期休暇が基本ですが、大学の授業としての実習は授業期間中も行えます。申し込む前に、募集要項で期間、無給か有給か、フィードバックの内容を確かめます。事前に目標と課題を決め、終了後はフィードバックをもとに振り返りましょう。

地元企業で働く経験の探し方

まず、大学の実習先がどの地域・業種にあるか、期間はどのくらいか、実習中にどんな支援があるかを確かめます。次に、就職したい都道府県の公式サイトで学生向けの窓口を探します。

たとえば岡山県は、県内企業約750社を業界ごとにまとめた「おかやま業界地図」(2023年3月改訂)を公開しています。「おかやま就職応援センター」では個別相談を受け付け、インターンシップなどの情報をメールで配信しています。

地域の企業とビジネスをつくる経験は「地域の課題をビジネスで解決するには」で説明しています。

4年次:経験を就職活動につなげる

3年生の2月までのインターンシップで企業が得た学生の情報を採用に使えるのは、タイプ3だけです。条件を満たし、広報・選考に使うことを募集要項で事前に示している場合に限られ、広報には3年生の3月以降、選考には4年生の6月以降に使えます。

2027年度卒業予定者向けの政府の要請では、春休み以降に行う2週間以上の専門活用型インターンシップで高い専門性を認められた学生は、6月より前に選考へ進める場合があります。要請の中身は、卒業年度ごとに確かめましょう。

IPU・環太平洋大学 現代経営学科の場合|企業提案型プログラムの実習とコーオプ型インターンシップ

IPU・環太平洋大学 経済経営学部 現代経営学科(岡山キャンパス・通学課程)の実習と就職支援を紹介します。

3年次・夏季休暇および第3クォーターを実習期間に

現代経営学科では2026年から4学期制が始まり、3年次の第3クォーター(3つ目の学期・8週間)を、インターンシップなどで経験を積む実習期間にあてています。

学科のインターンシップは、幅広い業種・職種を体験できる企業、たとえばラグジュアリーホテル、スポーツ・レジャー振興施設や、地方公共団体などの分野に広がっており、ホスピタリティ、地方創生などを実地で学ぶことができます。学びながら有給で働けるものもあります。

事前準備から事後の振り返りまで支える仕組みもあり、公務員コースでは県庁や県内市町村役場などでのインターンシップも行っています。

学生・大学・受け入れ先でつくるコーオプ型インターンシップ

2024年度には現代経営学科などで、学生が学びたいこと、大学が学ばせたいこと、受け入れ先が学んでほしいことを三者で話し合ってつくる提案型インターンシップ(コーオプ教育)を始めました。同年度は対象学科の合計で短期(5日間以上)に17名、長期(2週間以上)に4名がエントリーし、履修者全員がやり遂げました。

「IPUコーオプ型インターンシップ」は2025年4月、第8回「学生が選ぶキャリアデザインプログラムアワード」で、応募1,205プログラムの中から「学生推奨プログラム」(12法人)に選ばれました。

岡山で就職を目指す人へ|就職実績と翔志会

現代経営学科の2025年度の就職率は100%(132名)です。地域・業種を問わない学科全体の数字で、現代経営学科のみの実人数です。

企業就職を目指す学生は翔志会で、3・4年次にインターンシップ対策や業界研究、模擬面接会などの支援を受けます。IPU・環太平洋大学の学生を積極採用する企業は500社以上(全学)です。

2025年11月にはキャリアセンターが企業のためのオープンキャンパスを開き、全国から招いた採用担当者100名と、企業就職を希望する3年生100名超が出会う場をつくりました。

現代経営学科を2023年に卒業した先輩は、キャリアセンターのカウンセラーに自分に合う業界を提案してもらい、それがその業界のインターンシップに参加するきっかけになったそうです。エントリーシートや面接練習の支援も受け、自信をもって就職活動に臨めたと話しています。

公務員を目指す人は「経営学部・経済学部から市役所・県庁の公務員を目指すには」もご覧ください。

よくある質問

長期インターンシップは1・2年生からでもできますか?

国の基準では、タイプ3のインターンシップは学部3・4年の長期休暇に行うのが基本ですが、大学の授業として行う実習はこの時期に限られません。1・2年生のうちは、学年を問わないオープン・カンパニーやキャリア教育で業界を知っておきましょう。

子どもが岡山で就職したいと言っています。大学選びで何を確かめればよいですか?

長期の実習の年次・時期・週数と単位、実習先の地域と業種、実習中の大学の支援、卒業生の就職先の地域の4点です。公開されていなければ大学に聞きましょう。岡山県の就職相談窓口(おかやま就職応援センター)も使えます。

IPU・環太平洋大学の現代経営学科(岡山キャンパス)には、3年次第3クォーターに8週間の実習期間があります。2025年度の就職率は100%(132名)で、地域・業種を問わない学科全体の数字(現代経営学科のみの実人数)です。

まとめ

長期インターンシップは、期間(国の基準では専門性を生かす型が2週間以上)、単位、給与の3点で選びます。単位にしたいなら大学の科目として行う実習を選び、期間・時期・単位を入学前に確かめましょう。

地元で働く経験を積みたいなら、実習先の地域を確かめ、都道府県の就職支援の窓口もあわせて使いましょう。IPU・環太平洋大学の現代経営学科(岡山キャンパス)には3年次の8週間の実習期間があり、コーオプ型インターンシップにも取り組んできました。

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