『津波!! 命を救った稲むらの火』
原作 小泉八雲 文・絵 高村忠範 汐文社刊 (請求番号 E/Ta)
東日本大震災後、注目されマスコミに取り上げられる本、作家が数多くありました。この絵本の元になった小泉八雲の短編小説「生神様」もそのうちの一つです。八雲は日本人より日本の美を理解し愛したと言われています。その八雲が五兵衛の献身の姿と津波の恐ろしさを的確に書き残しています。また今年から新しくなった小学校の教科書にも伝記として取り上げられています。(光村図書刊、『国語五 銀河』) (司書 奈良)
『ハッピーバースデー 命かがやく瞬間(とき)』、『ハッピーバースデー』青木和雄、吉富多美 著 金の星社 (913.6 Ao)
母親から心理的な虐待を受け、声を失ってしまった11歳の少女あすかは、祖父母との交流の中で自分自身の存在の意味を確かめていきます。そして、あすかの語る言葉や思いやりのある振舞いに、まわりの人たちも次第に感化されていきます。「ハッピーバースデー 命かがやく瞬間」(児童書版)では、あすかを、『ハッピーバースデー』(文芸書版)では、家族をクローズアップさせて書かれています。教育に携わろうとする若い人にお勧めします。 (司書 井上)
『グーグルGoogle検索&便利技』 技術評論社 2011 (請求記号:007.58/Gi)
パソコンでの検索にGoogleを利用している人は多いと思います。しかし、Googleの活用法はそれだけではありません。本書では、一般的なキーワード検索から一歩踏み込んだ検索方法のほか、Gmai l (メール)やGoogleマップ・Google Earth(地図)、Picasa(写真)といった便利なサービスの利用方法を初心者にもわかりやすく解説しています。これを読めば、あなたも活用上級者になれること間違いなし!「パソコンは苦手…」という人にも是非、手に取ってもらいたい1冊です。(司書 鶴見)
『ことばと思考』 今井むつみ 著 岩波新書(請求番号801 Im)
言語は思考に影響を与えるのかについて、オレンジ色は英語では茶色のことや、1,2しか数を持たない言語の話者にとって3以上の数はどうあらわすのか、こどもが右左という言葉の意味をわかる前後では空間認識には違いがあるかなど様々な例で解析していきます。最後に、言語学習がもたらすものは、言語の違いを認識することで視点が多様になることであるとしています。英語学習で悩んでいる人は、ぜひ手にとってみてください。外国語への視点がかわる一冊だと思います。(司書 栗林)
≪表紙転載許諾済み≫