『1ねん1くみの1にち』
川島敏生 写真・文 アリス館 2010/9初版発行( 請求記号E/Ka)
この絵本はある小学校の1年1組の1日をとらえた写真絵本です。幼年・児童文学では思いがけないモノが主人公になることがあります。この絵本の主人公は1年1組の教室のようです。この主人公は1年1組の子どもたちや先生を大きく包み込み学びの様子を暖かく見守っています。ところどころ視点を変えて1ヶ月分の給食やランドセルの中身などをカタログ的に披露しています。楽しみながら現場を疑似体験できる絵本です!(司書 奈良)
『獣の奏者』Ⅰ~Ⅳ、外伝 上橋菜穂子 作 講談社(請求記号 913.6/Ue)
戦いの道具として飼育される闘蛇と権力の象徴である王獣。耳慣れない生き物が登場するファンタジーです。主人公の少女エリンは、闘蛇の飼育を任されていた獣ノ医術師だった母が処刑された理由をつきとめるために母と同じ医術師の道を選びます。エリンは、さまざまな困難に遭遇しながらやがて王獣を育てるようになります。空想の世界でありながら、大人も引き込まれていく長編作品です。(司書 井上)
『大人のやりなおし中学生物』 左巻健男・左巻恵美子 著 ソフトバンククリエイティブ(請求記号 460/Sa)
理系の問題を見ただけで拒否反応を起してしまう人はいませんか?(私はそうです…) 理系=複雑で難解というイメージがありますが、この本はそのような堅苦しさはありません。解説役の「にゃんこ先生(ヒト)」と聞き役の「ねこくん(ネコ)」のかわいいイラストとともに、植物や動物のくらし・進化や人類の成り立ちなどを、生物分野の基礎を丁寧に解説しています。これを読めば、理科を身近に感じられるようになること間違いなしです。
同シリーズには、化学・物理・地学版もあるので、興味のある人はそちらもどうぞ♪(司書 鶴見)
『神様のカルテ』 夏川草介 著 小学館文庫 (請求番号 913.6/Na)
「24時間365日対応」の地方病院で、先端的な医療や天才的な外科医の手術で奇跡的に命が救われるわけではない。そこには人が、病み、老いるという自然の摂理の中、患者ひとりひとりと懸命に正面から向き合い、地域医療の最前線を支える医師たちがいる。内科医師栗原一止もその一人、専門外の患者を診察し、今日もまた3日連続睡眠がとれていない。そのような日常の中、母校の医局からの誘いがくる。悩む一止の背中を押してくれたのはある終末期患者との関わりだった。今、映画公開中の話題作の原作です。(司書 栗林)
≪表紙転載許諾済≫