お知らせ

おすすめの本!紹介2014①
『教室内(スクール)カースト』鈴木翔 著, 光文社新書, 請求記号:371.35/Ho, 図書ID:077504
新しい言葉が新しい概念を提示し、それまでぼんやりしていたことが急に明確に整理できるということがあります。この「スクールカースト」と言う言葉は小中高の「いじめ」問題の分析に新しい方向性を与えた言葉とも言えるのではないでしょうか?豊富な実例をあげ検証している本書を読むだけで息がつまるような教室内の雰囲気を感じます。最終章には著者からアドバイスがあり、今苦しんでいる子供たちに読んで欲しいメッセージとなっています。(司書 奈良)
『悩む力』 姜尚中 著, 集英社, 請求記号:159/Ka , 図書ID:036041
在日として生まれた姜尚中(カンサンジュン)さんは、20歳のとき初めて両親の国、韓国を訪れたことがきっかけとなり、自我について深く思索するようになります。夏目漱石が書いた小説の主人公に自分自身を重ね、苦悩を真剣に見つめていきます。そして、読者に自分の悩みをまじめに掘り進んでいけば、必ず自分が自分であることの意味が確信できると『悩む力』の中で語りかけます。2013年4月に出版された姜さんの小説『心』(集英社) (913.6/Ka  図書ID 077516)は、漱石の『こころ』をモチーフとし、姜さん自身の息子の死、東日本大震災などの実体験がバックボーンとなっています。今回取り上げた2冊は生きるということを考え始めた若い人に贈りたい本です。(司書 井上)
『みどりのゆび』モーリス・ドリュオン ,ジャクリーヌ・デュエーム 絵,安東 次男 訳, 岩波書店刊, 請求記号:953.7/Dr, 図書ID: 080080
主人公は裕福な家庭に生まれたチトという男の子。チトは触るだけで花を咲かせるという不思議な「みどりのゆび」を持っていました。チトは犯罪を起こしてしまった人や、貧困や病気で苦しむ人たちを、みどりのゆびで、次々と幸福に変えていきます。ある日、チトはお父さんが兵器工場の経営者であることを知ります。その後チトが取った行動は…。「みんなが幸せに暮らすにはどうしたらよいか」を、チトは自ら考えて行動に移します。勇気ある少年による平和と未来への希望に溢れた作品です。(司書 近藤)
『神去なあなあ日常』三浦しをん著,徳間書店,請求記号:913.6/Mi,図書ID:044883
平野勇気 横浜育ち。先生に勧められて高校卒業後、三重県中西部の山間にある神去村の林業の会社に就職することになります。携帯も繋がらない、コンビにもない、『不便を絵に描いたような』村での生活や、厳しい山の仕事から脱走ばかりしていた勇気でしたが、神の住む神去山と自然と共存する村の個性的な人々と出会いの中で、次第に林業に魅せられ、精神的に成長していきます。2014年5月映画化。(司書 栗林)
*表紙画像許諾済

新刊案内 2014/6/27(金) 12:59:28


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