
2025年6月5日(木)から8日(日)、JFE晴れの国スタジアムにて、天皇賜盃第94回日本学生陸上競技対校選手権(日本インカレ)が開催され、男子4×100mRに出場したIPU環太平洋大学が中四国学生新記録となる38秒92を叩き出し、学校別日本歴代11位にランクインする快挙を達成しました!
この記録により、IPU史上初となる決勝進出を果たし、4位に入賞しました。まさに歴史に残るレースとなりました。
出場メンバーは以下の通りです。
1走:村岡裕斗(体育3年・九産大九産)
2走:金川大和(体育3年・長崎日大)
3走:池下航和(M1・宮崎工業)
4走:山崎一沙(体育4・瓊浦)
なお、今大会で男子200mを制した大橋明翔(体育4・大垣工業)がメンバーに加わっていない中での結果であり、IPU男子短距離ブロックの層の厚さと育成力が証明される結果となりました。
男子4×100mRで中四国学生新記録樹立!38秒92で夢の決勝進出!

レースは男子4×100mR予選1組。IPU環太平洋大学は4レーンから出走し、昨年優勝した早稲田大学を筆頭に、筑波大学、法政大学、関西大学といった全国トップレベルの強豪が並びました。スタートの号砲が鳴ると、1走の村岡と2走の金川でギリギリのバトンパスで粘り、3走の池下が会心の走りで前との差を縮めます。そしてアンカー山崎が世界リレー代表の早稲田大学・井上直紀選手に食らいつき、組3着でフィニッシュ。
決勝進出条件は「各組1着+3」。残る4組を前に、厳しい状況ではありましたが、表示されたタイムは38秒92!その瞬間、スタジアムがどよめき、IPU応援団の歓声が響き渡りました。創部初の決勝進出、中四国新記録樹立と快挙を達成し、初日を終えました。
【決勝4位入賞】チーム一丸でつかんだ歴史的快挙!山崎一沙が100mで流れを作り、リレーでは池下航和が牽引!

日本インカレ2日目。IPU環太平洋大学の快進撃は、ここでも続きました。
この日の午前、エース・山崎一沙(体育4年・瓊浦)が男子100mでIPU史上初となる決勝進出を果たし、見事6位入賞! この快走が、チーム全体に勢いをもたらしました。
午後には、4×100mリレー決勝を控える中で、他の3人のメンバー池下航和(M1・宮崎工業)、村岡裕斗(体育3年・九産大九産)、金川大和(体育3年・長崎日大)は、静かに、そして集中して最終調整に臨んでいました。
中心にいたのは、2022年U20世界選手権の日本代表として「世界一」に輝いた池下航和。IPU短距離ブロックを長年にわたり牽引してきた彼は、チームとして初の決勝の舞台を前に、一切浮き足立つことなく冷静に準備を進めていました。 「池下先輩がいるだけで勝てる気がする」と語ったのは、アンカーの山崎。緊張感の中に漂う信頼感、その空気は、チーム全体を包んでいました。
歴史を懸けた4×100mR決勝。全員で走りきった、渾身のバトンリレー

大会2日目のラストを飾る4×100mリレー決勝。IPU環太平洋大学は3レーンに登場。並ぶのは、早稲田・中央・筑波・東洋など、8チーム中7チームが関東の強豪。いわば“アウェー”とも言える舞台でしたが、スタンドには心強いIPU応援団の姿。熱い声援を背に、4人はスタートラインに立ちました。
レースが始まると、隣・筑波大学の1走には、男子100mを制した木梨選手が。しかしその横で、IPUの1走村岡裕斗が会心のスタート。自信に満ちた走りで勢いをつけ、2走金川大和にバトンをつなぎます。
仲の良い3年生コンビの息はピタリ。完璧なバトンパスで、関東の強豪に必死で食らいつきます。エース区間の2走・金川が耐え抜き、勝負の3走・池下航和へ。池下は持ち味の安定感とスピードで、外側の選手たちとの差をじわじわと詰めていきました。
そして、運命のバトンはアンカー山崎へ。バトンを受けた時点で、ほぼ横一線の大接戦。 「表彰台へ」その強い思いを胸に、山崎が渾身のスプリントでゴールを駆け抜けました。
結果は4位入賞!惜しくも表彰台には届かなかったものの、予選通過タイムでは全体5位だった中での堂々たる4位。日本インカレの決勝という舞台で、全国の強豪と堂々と渡り合ったその姿は、多くの観客の胸を打ちました。



このチームはまだまだ強くなる。 IPU男子短距離ブロックの挑戦は、これからも続きます。 引き続き、温かいご声援をよろしくお願いいたします。
