ラグビー部のティエナン・コストリー選手(4年)が、コベルコ神戸スティーラーズに入団決定!

ラグビーのリーグワン・コベルコ神戸スティーラーズは2023年の年明けに、IPU・環太平洋大学ラグビー部のNO8、ティエナン・コストリー選手(22)の入団を発表しました。コストリー選手は、「チームに貢献できるよう常に努力し、チームメイトと共にリーグワン優勝を目指します。応援、宜しくお願いいたします」と、チームを通じてコメントしました。

目次

ニュージーランドから日本(岡山)の地で、志の実現に向けて努力

ティエナン・コストリー選手
コベルコ神戸スティーラーズ 加入内定
経済経営学部 現代経営学科4年
NZ ウエストレイク・ボーイズ・ハイスクール出身

オーストラリアで生まれ、ニュージーランドから日本にやってきました。留学が始まった当初は、「カルチャーショックがありました」と振り返ります。朝、大学の正門で教職員と出会った時、教室で友人に会った時、部活動が始まる前、そして終わった後も、必ず挨拶を求められ「最初は恥ずかしかった」といいます。「今まで見たことのない国の生活を学び、日本語もしゃべれるようになりたい」と留学を決めましたが、当初は講義の内容が全く理解できず、1日6時間を日本語の勉強に費やしました。休み時間もラウンジで積極的に日本人学生に声をかけるなど、日本の生活に溶け込む努力を続けました。

来日を決めたころ、父ステファンさんは、脳の病気で床に伏していました。それでも快く送り出してくれたファミリー、そして「何もわからない私に、日本の生活からラグビーまで、すべてを教えてくれた小村(淳監督)さんのために」も、結果を残さないわけにはいきませんでした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で故郷に戻ることもできない状況が続きましたが、パソコンや携帯アプリでのコミュニケーションを通して家族の絆を確認し、自身は岡山の地で、志の実現に向けて邁進してきました。

日本の生活に溶け込む努力を続け、チームの中心として活躍する存在に

全国代表決定戦での敗戦をバネに大きく飛躍へ

父は逝去し、入学から3年間は、全国大学ラグビー選手権の中四国・東海・北陸代表決定戦で、朝日大学(東海地区代表)に敗れる悔しさを味わいました。それでも、2021年2月には、今後を期待されてセブンス(7人制)日本代表合宿の参加メンバーにも選出されるなど、関東・関西圏以外の選手としては、異例の飛躍を遂げました。そして最終学年となり、キャプテンを任された2022年11月。ついに代表決定戦で朝日大学を下し、中四国勢では初の全国大学ラグビー選手権本戦への出場を決めました。

この試合で、コストリー選手はチーム最多の3トライ。最後は23-28で迎えた試合終了間際の後半39分に、中央やや左、トライまで残り5mの位置で朝日大学が反則。相手ディフェンスの足が一瞬止まったのを感じて、すかさずプレーを再開し、目の前にいるライバル選手の間を力強いステップで突破しました。入学から過去3年間、同じ相手に負け続けてきた悔しさを振り払うかのように鋭くインゴールに飛びこみ、同点に追いつきました。続くコンバージョンキック(2点)を前坂梨空選手(1年)が落ち着いて決めて勝ち越し、そのまま逃げ切りました。

果敢に攻撃を仕掛けるコストナー選手

日本代表候補になって、監督に恩返しを

コストリー選手にとって最初で最後となった全国大学ラグビー選手権本戦では、初戦の2回戦で福岡工業大学に25ー31と惜敗しましたが、 191㎝・100㎏の大男が、ラグビー部の歴史を大きく変えたことは、間違いありません。「ニュージーランドから来日した当初は本当に苦労したし、お父さんを亡くすようなつらい思いもしましたけれど、最後は日本人より、日本人らしい選手になりましたね」と、元日本代表で、神戸スティーラーズ(元神戸製鋼)の先輩でもある小村監督は目を細めます。

公私ともにコストリー選手を支え続けた小村監督

リーグワンは2023年度からアーリーエントリー制度を導入しており、大学卒業を前に、すでに神戸の選手としてスタートを切った。「神戸スティーラーズでも小村イズムで頑張ります。3年以内には日本代表候補になって、恩返ししたい」とコストリー選手。すっかり板についた流暢な日本語で、卒業後の目標を力強く語ってくれました。

資料請求

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次