【二連覇の快挙達成!】女子柔道部の白石響選手が、女子52㎏級で2年連続日本一に!

全日本選抜柔道体重別選手権大会が4月1日、福岡国際センターで行われました。女子52㎏級に出場した白石響選手(4年)が、2年連続で優勝を果たしました。

白石響選手
体育学部体育学科4年
熊本県立熊本西高等学校出身

1回戦、準決勝をともに相手の反則負け(指導3回)で勝ち上がると、決勝では昨秋の講道館杯52㎏級で優勝した大森生純選手(JR東日本)からゴールデンスコア(延長)で背負い投げにて技ありを奪い、同級では7人目の2連覇を達成しました。

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挑戦者として、いつも通りワクワクした気持ちで試合がしたい

「挑戦者として、いつも通りワクワクした気持ちで試合がしたい」。大会前の言葉通り、白石選手は最後までチャレンジャーとして、前に出ました。1回戦は序盤からペースを握って、相手の動きを封じました。試合は延長までもつれましたが、最後は相手が「消極的」を理由に3回目の指導を受けて、反則勝ちしました。

2戦目の準決勝は、過去の世界選手権で2度金メダルに輝いた志々目愛選手(了徳寺学園職員)が相手でした。昨年も同じ準決勝で対戦した元女王でしたが、白石選手は右足を出し続け、試合内容で圧倒。1回戦と同じように、延長で志々目選手が3度目の指導を受け、反則勝ちで勝ち上がりました。

延長戦の末、最後まであきらめずチャンスを掴み 2年連続日本一を達成!

決勝の相手は、白石選手が2回戦で右肘を脱臼、途中棄権せざるを得なかった昨秋の講道館杯の女子52㎏級を制した大森選手でした。前半は大森選手の攻勢で指導2回を先に受けますが、徐々に白石選手が試合のペースをつかみます。ラストは1ポイントでも獲得すれば勝利できるゴールデンスコア(延長)の2分15秒、白石選手が相手の右腕をつかみながら、得意の右足を相手の足にかけて、背負い投げ。見事、技ありで勝負を決めました。

女子52㎏級にて7人目の2連覇を達成し、表彰式に臨む白石選手

白石選手は、「うれしいです。最後まで頑張れば、必ずチャンスが来ると思っていました」と優勝時の気持ちを語ります。一瞬だけあふれ出そうになったうれし涙をこらえ、笑顔で試合後のインタビューに答えました。

「最後まで頑張れば、必ずチャンスが来ると思っていました」と優勝時の気持ちを語る白石選手
白石選手の二連覇を共に喜ぶ、女子柔道部の矢野監督(写真左)と片桐コーチ(写真右)

姉の影響で始めた柔道で頭角を現し、多くの大会で優勝を果たすように

白石選手は5歳のころ、姉の稚葉さんの影響で柔道を始めました。「本当は、保育園の時に大きなトロフィーをもらってうれしかったサッカーをやりたかったけれど、実家の近くに女子のサッカーチームがなかったので、柔道になりました」と振り返ります。高校2年の全国高校選手権(52㎏級)で優勝するなど、徐々に実力を上げ、姉と同じ環太平洋大学に進学しました。大学2年の全日本ジュニア、全日本学生体重別選手権を制すると、大年で、実業団の強豪選手がそろう全日本選抜柔道体重別選手権大会でも優勝を果たしました。

徐々に実力を上げ、実業団の強豪選手がそろう全日本選抜柔道体重別選手権大会でも優勝を果たした白石選手

矢野智彦監督は「スピードもあるし、身体能力も高い。技をかけられても、そう簡単には背中をつきません。そして一番良いのは、研究した技を習得するために、意識を高く持って反復練習できるところですね」と柔道に取り組む姿勢を評価します。

「一番良いのは、研究した技を習得するために、意識を高く持って反復練習できるところですね」
と白石選手を評価する矢野智彦監督

オリンピック出場を目指して、挑戦者として道を切り開いていく

女子52㎏級には、東京五輪金メダリストで、5月の世界選手権代表にも決まっている阿部詩選手(22=パーク24)がいるため、来年のパリも、28年の大会も、オリンピック出場へのハードルは非常に高くなることが予想されます。それでも矢野監督は「阿部選手は絶対女王ですが、倒せる選手がいるとすれば白石選手」と期待を寄せます。そしてもちろん白石選手も「阿部さんと一度対戦してみたい」と、同級の最強決定戦を待ち望みます。

オリンピック出場を目指し、前に出ていく姿勢で道を切り開いていく白石選手

大会の20日前からは大好物の黒ごまアイスやカボチャアイス、シュークリームなどのスイーツを抜いて減量。勝った時には、ご褒美で「ケーキをたっぷり食べる」と言います。「パリは難しくても、ロサンゼルスオリンピックは出場して、ケーキ屋さんになります」と白石選手。すべての夢を実現するため、まずは甘くない道を切り拓き、前に出ます。

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