【3校合同の大楽団で演奏!】マーチングバンド部がセンバツ甲子園にて応援演奏を行いました!

2023年3月24日、深夜23時過ぎ、小高い山の上にあるIPU・環太平洋大学の第2キャンパスに、大型バスが到着しました。部員たちは大きな楽器は、ケースに入れたり、小さく折りたたんだりして、座席下のトランクルームにしまいます。また、手で持ち運びできる大きさの楽器は、一人一人が大事に抱え、車内に乗り込みました。23時半に出発したバスは、岡山インターチェンジから山陽自動車道を走り、途中の三木サービスエリアで約4時間の仮眠時間を経て、予定の午前7時より少し前に、甲子園球場前の5号スパン(甲子園球場高架下)に到着しました。

春のセンバツに出場するクラーク記念国際高等学校の応援演奏を行った、マーチングバンド部
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全員が応援を楽しみにしていた、甲子園での“ステージ”演奏

この日のマーチングバンド部の“ステージ”は、系列のクラーク記念国際高等学校野球部(北海道・深川キャンパス)が出場するセンバツ甲子園の一塁側アルプススタンド。バスのトランクルームから手際よく自分の担当楽器を取り出すと、その場で組み立てられる部分は組み立て、持ち運べるスタイルにして、24号門と1号門の間にあるスタンド入口へと、隊列を作って歩きました。

隊列を作って、スタンド入口へと向かうマーチング部部員たち

バリトンホルンを担当する内田志穂さん(次世代教育学部 教育経営学科4年、広島県立安古市高校出身)は、「ちょっと眠たいですけど、楽器を吹いたら全然大丈夫です。野球を見るのも楽しいし、全員が応援をとても楽しみにしていました。私は、思い切り楽器が吹けるので、演奏会よりこちらの方が、少し楽しいです。」と甲子園での演奏の意気込みを語ります。

思い切り楽器が吹けるので、甲子園での演奏を楽しみにしていましたと話す内田さん

約90人という大所帯の3校合同楽団で、クラーク国際ナインを応援!

演奏メンバーは、マーチングバンド部の53名に、クラーク記念国際高校埼玉キャンパスの吹奏楽部3名と、岡山の系列校である創志学園高校マーチングバンド部の約30名。クラーク記念国際高校は、北海道代表で、しかも通信制高校のため、全国各地のキャンパスに生徒が点在するという環境の中で、極めて異例の約90人という大所帯の応援楽団が、すり鉢状のスタンドの一番ホームベース寄りに場所を確保しました。

甲子園での演奏について中家監督は、「おかげ様で、甲子園以外でもいろいろやらせてもらってはいますが、コロナ禍になってから、それまでできていたものが、思うようにできなくなっています。こうして部員みんなで来て、演奏できる機会は非常にありがたいですね。系列校には、創志学園高校もありますが、バッターがヒットを打った時の曲と、得点が入った時の曲を、創志学園高校を応援する時に使う曲と違うものにするなど、少し変化を加えています。クラーク高校は、80歳でエベレスト登頂を果たした、三浦(雄一郎)名誉校長がいらっしゃいますので、得点が入った時は「アルプス一万尺」になる予定です。」と語ります。

マーチングバンド部 中家淳悟監督

大阪音楽大学卒業。チューバを武貞茂夫氏に師事。大学在学時より多数のバンドを指導し、全国大会へと導く。ドリルデザイナー、アレンジャーとしても活躍し、指導活動に加え、指導方法の研究にも力を注いでいる。

試合開始まで1時間を切ったころに、音出しが始まりました。部の“持ち曲”は約20曲ありますが、そのうち、センバツ大会出場を決めたナインから「打席でかけてほしい曲」として、あらかじめリクエストしてもらった曲と、試合展開に合わせた曲を組み合わせて演奏。3校の合同楽団ですが、実際に音を全員で合わせるのは、この日が初めてでした。クラーク記念国際高校埼玉キャンパスの河野愛美さん(3年、担当楽器:ユーフォニウム)は「IPUのマーチングバンド部から送られてきた譜面を解読して練習してきましたが、緊張しています」と、話していましたが、大学生のお兄さん、お姉さんのサポートを受けながら最後まで堂々と演奏し、充実感いっぱいの表情でした。

IPU生のサポートを受けながら、最後まで堂々と演奏した河野さん

力強くも緻密に計算された演奏で、試合を盛り上げる

初回、表の沖縄尚学高校の攻撃が終わると、TVのバラエティ番組「アメトーーク」から生まれた、印象的なトランペットのソロから始まる応援歌が場内に流れ、同時にクラーク記念国際高校の最初の攻撃がスタートしました。楽器の場所(演奏者の座席の位置)によって音の到達時間が違うため、耳だけで音を判断すると、全体の演奏の音がわずかながらずれます。美しく整った大音響となるように、音の出し方まで細かく計算された、合同楽団の鳥肌が立つような演奏をバックに、選手たちは2アウト2塁の先制のチャンスを作りましたが、あと1本が出ず、無得点に終わりました。

合同楽団の演奏で、クラーク国際の攻撃を盛り上げるマーチングバンド部

管楽器リーダーを務める澤田虎之介さん(次世代教育学部 教育経営学科4年、担当楽器:トランペット、東京実業高校出身)は、「僕は、歩きながら吹くマーチングも、普段はあまりやらない座奏ざそう(応援席で座ったまま演奏する)も、どちらも楽しめるので甲子園での演奏は好きです。応援は、みんなでできますしね。リーダーとしては、全員に演奏の状態をしっかり伝えることを心がけています。音程の高低や速さなどが今どんな状態で、どうやって直すべきなのかを、細かく伝えるようにしています。」とリーダーとしての心がけを話します。

管楽器リーダーとして、全員に演奏の状態を伝えることを心がけている澤田さん (写真:右から2人目)

0-2とクラーク国際が2点リードされて迎えた5回裏は、力強い「スターウォーズのテーマ」が、攻撃開始から甲子園に鳴り響きました。続く「さくらんぼ」では、最前列のバッテリー(打楽器)のメンバーが、スティックを持たずに、踊り出しました。吹奏楽ではない、マーチングバンドならではのパフォーマンスにも乗って、先頭打者が一塁手のグローブを弾く強烈な打球のヒットを放ちますが、この回も得点にはつながりませんでした。

力強い「スターウォーズのテーマ」や「さくらんぼ」のダンスでクラーク国際ナインを応援
(IPU・環太平洋大学マーチングバンド部公式ツイッターより引用)

バッテリーリーダーを務める札本亘さん(次世代教育学部 教育経営学科4年、担当楽器:スネアドラム、京都明徳高校出身)は、「試合を見ながら演奏していると、熱くなります。屋内と違って、野球場は音が反響しないので、普段より大きな音を出すことを心がけています。あとは楽器を叩く時の姿勢の統一、スティックさばきの統一は大事です。勝負事ですので、野球は負けてしまうこともありますけど、応援では絶対に負けたくないですね。」と応援演奏への意気込みを語ります。

楽器を叩く時の姿勢とスティックさばきを統させ、スネアドラムを演奏する札本さん(写真:右から2人目)

8回裏、クラーク国際が1死満塁と相手投手を攻めたてます。定番の「サウスポー」など、気持ちが高揚するようなアップテンポの曲で選手たちを後押ししますが、惜しくも内野ゴロの間に1点を返しただけ。得点の際に予定していた「アルプス一万尺」は、タイミングが合わずに、演奏されませんでした。続く最終回の2アウトランナーなし。「マジンガーZのテーマ」が、この日の最後の演奏曲でした。クラーク国際は1ー3で沖縄尚学に敗れ、第2幕は夏にお預けとなりました。

(IPU・環太平洋大学マーチングバンド部公式ツイッターより引用)

惜しくも1ー3で沖縄尚学に敗れたが、最後まででクラーク国際ナインと試合を盛り上げた3校合同楽団の応援演奏

見た目と耳で、人の心をつかみ楽しませるマーチングバンド

初戦敗退でしたが、「マーチングバンドと出会わなければ、野球をやっていたと思う」というほど野球好きで、マーチングではチューバを担当する井幡豪さん(次世代教育学部 教育経営学科4年、駒大苫小牧高校出身)にとっては、大学生活で2度目の充実した時間となりました。昨春のセンバツ甲子園はクラーク国際の応援で演奏できましたが、続いて系列の創志学園高校が甲子園出場を果たした昨夏には、コロナ禍による人数制限で、演奏に参加できませんでした。

井幡さんは、「二人の兄が、同じ駒大苫小牧高校からIPU・環太平洋大学のマーチングバンドに入って、広島スタジアムなどのプロ野球の試合や、大学の神宮大会などで演奏している話に憧れて入学しましたが、コロナでなかなか演奏できず、残念な思いはありました。でもこうして、甲子園で2回演奏できたのは、幸せでした。あとは大学にいる間に、創志学園高校対クラーク記念国際高校の試合の応援を叶えたいです。創志学園グループ同士の試合の応援ってどうするのか、楽しみです。早く就職活動を終えて、夏の甲子園でも演奏できるように準備します。」と甲子園での応援についての目標を語ります。

マーチングバンドの魅力ついて、「見た目と耳で、人の心をつかみ、楽しませることができること」と語る井幡さん

マーチングバンドの魅力ついて井幡さんは「見た目と耳で、人の心をつかみ、その演奏の時間だけでも、日常の嫌なことを忘れてもらい、楽しませることができること」と話します。そして中学生時代からの活動を通して「人前に出て、楽しんでもらうこと」を生きがいに感じ、就職活動ではホテルなど、お客様の反応を直接感じられるサービス業を中心に回ると言います。

この4月も、30人の新入生が、マーチングバンド部のメンバーに加わりました。中には木管楽器の経験はあっても、マーチングバンドで使用する“金管楽器は初めて”というメンバーもいます。経験が少なくても、どんな思いで入部しても、必ずや人生を変えるような出来事に出会い、卒業できるのが、IPU・環太平洋大学のマーチングバンド部です。

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