【短距離】
4月21日(土)、Pikaraスタジアムにて丸亀陸上競技カーニバル大会が開催されました。中四国インカレの熾烈な代表権争いが繰り広げられているショートハードル2種目(100mH、110mH)は、程よい追い風に背中を押され、好記録連発となりました。
100mHでは最終組に全員が出場。篠原愛海(こども発達2・鹿児島女子)が持ちタイム14秒39を大きく上回る14秒12(+0.8)をマークし、1着でフィニッシュ。午前中に行われた100mでも決勝に駒を進めた安田志織(体育2・秀明八千代)も、14秒40と自己記録を更新しました。
110mHでは、100分の1秒をかけた壮絶な戦いが繰り広げられました。
まずは2組目、先週の岡山県記録会で14秒98の自己新をマークしている橋岡隼弘(体育3・総社南)がまたしても自己記録を更新する14秒88(+0.7)をマーク、3組目に控える武田仁志(体育4・広島皆実)にプレッシャーをかけました。
4年生の意地を見せたい武田は、抜群のスタートからリズム良くハードルを越え、最後は倒れこむように3着でフィニッシュ。祈るような思い、心臓を握られるような感覚で見つめた先に表示されたタイムは、橋岡に遅れること、わずか0.01秒の「14秒89」。昨年、先輩の分までと臨んだ中四国インカレ、今年は100分の1秒差で逆の立場に立つこととなってしまいました。
武田にとって悔しい結果には違いありませんが、それでも自己記録を大幅更新、初の14秒台突入と、最後のインカレへ向けた熱い想いは確かに丸亀の地に刻まれました。あとは、同じく急成長の橋岡が「先輩の分まで」活躍してくれることを祈るのみです。
なお、このレースで1着に入った岩切亨生(体育2・国分中央)も14秒67(+1.2)の好記録をマーク。2度目の中四国インカレに向けて勢いをつけました。
<選手コメント>
〇 岩切亨生
「今回の大会で、自分に必要なものが明確になりました。 ショートハードルパートみんなの、大会に臨む強い思いのおかげで、それぞれが自己ベストを更新することができたと思います。とても内容の濃い大会だと感じました。」
〇 篠原愛海
「絶対にインカレのメンバーに入りたいと思っていたので、今日までの練習を頑張りました。その結果、やっと14秒12という記録をマークすることができ、久しぶりにハードルを楽しいと思うことができました。周りからは「インカレメンバーは確定だね」と言われたこともありましたが、最後まで気を抜かずに自己ベストを大幅更新できて、感謝の気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいです。」