6月19日から21日にかけて、Shonan BMWスタジアム平塚で「2017日本学生陸上競技個人選手権大会」が開催されました。
初日に行われた女子棒高跳には、稲艸夏姫(こども発達4・玉野光南)が出場。昨年のこの大会で4位に入っている稲艸ですが、今年はケガで思うようなトレーニングが積めず、不安を抱えた中での競技となりました。稲艸は、3m50から競技をスタート、50および60を1回でクリアした後、3m70にチャレンジ、2回続けて失敗、後がなくなりましたが、3回目を落ち着いてクリアし、8位入賞を決めました。
また、男子1500mには千原康大(体育2・松江商)が出場。これまで、ほとんどの大会に2人揃って出場してきたライバルの黒河一輝(体育4・今治東中等)がケガのため欠場となった今大会、黒河の分まで全国に環太平洋大学の名をアピールしようと意気込む千原は、超スローペースとなった予選2組を落ち着いたレース運びで悠々通過し、決勝に臨みました。一方、「入賞、あわよくば表彰台」と意気込んで臨んだ決勝は、序盤こそ先頭に付く積極性を見せたものの、初めて経験する舞台にやや怖気付いて、ずるずると後退、終わってみれば14位という不本意な結果に終わりました。
そして大会最終日、今大会の目玉種目である男子400mHに、前日の予選および準決勝を危なげないレース運びで通過し、初めて全国大会決勝の舞台に歩を進めた有田英憲(教育経営4・松陽)が登場。序盤から積極的なレースを展開しましたが、200m過ぎの突風に勢いを阻まれ、51秒85の6位(日本人4位)に終わりました。50秒を切っての優勝でユニバーシアードの代表権獲得を目指していた有田にとって、決して喜べる成績ではありませんでしたが、自身初の全国入賞で環太平洋大学の歴史に名を刻みました。
女子スプリント種目を中心に旋風を巻き起こした昨年の大会と比べると寂しい成績ではありましたが、有田、千原が初めての決勝進出、出場選手の半数以上が1年生と今後が楽しみな布陣でもありました。日本インカレではさらに多くの選手が活躍できるよう、チーム一丸となって成長してまいります。引き続き、ご声援の程よろしくお願い致します。
<出場選手コメント>
〇 稲艸夏姫
「今回の学生個人は4度目ということもあり、この試合に対する思いは強かったのですが、怪我に悩まされ思うようにいかず迎えてしまいました。正直なところ不安はありましたが、最低ラインの目標である入賞をすることができました。また、試合内容的にも戻ってきた感覚があり、次に繋がる試合になりました。自身の試合が終わり、しばらくすると「優勝したかったなぁ…」という思いが沸々と込み上げてきました。まだまだ続く試合に向けて、後悔のないよう、しっかり準備していきたいと思います。ありがとうございました。」
〇 有田英憲
「今回が人生初めての全国入賞でした。目標としていた結果には及びませんでしたが、次の大会に繋がる感覚は掴めました。4年生の集大成として、日本インカレで優勝し、親、監督、チームに恩返しをしたいです。」
〇 千原康大
「入賞を目指して大会に臨みましたが、14位という結果に終わってしまいました。まだまだ自分には力が足りないということが分かったので、これからもっと練習に励み、日本インカレでは入賞できるよう頑張っていきたいと思います。」