【中長距離】
5月17日から19日にかけてシティライトスタジアム(岡山市)で開催された「第73回中国四国学生陸上競技対校選手権大会(中四国インカレ)」の初日、男子10000mで、実近力丸(体育3・如水館)が環太平洋大学史上初となる優勝を果たしました。
実近は、序盤、400mを72秒台で刻む先頭集団の一番後ろで冷静にレースを進め、中盤以降、集団のペースが鈍っても終始後方待機でスパートの機をうかがい続けました。余力十分で迎えた残り1周、鋭いスパートで後続を引き離した実近は、その後も勢いを緩めることなく400mを57秒でカバー、31分10秒09のタイムで悲願の初優勝を飾りました。これまで、中四国地区の大会では常に優勝争いに絡みながら一度もタイトルを取れなかった実近。重ねた悔しさを晴らすためのスプリントトレーニングの成果が実った瞬間でした。なお実近は、この優勝で9月に岐阜で行われる日本インカレの出場権も獲得、全国の強豪に勝負を挑む権利を手にしました。
実近とは対照的に、レース中盤に先頭集団を引っ張った土居森諒(経営4・如水館)は、実近のスパートには対応できなかったものの、ラスト200mから驚異的な追い上げを見せ、2位でフィニッシュ。見事、如水館高校OBコンビでワンツーフィニッシュを果たしました。
〇 実近力丸(体育3・如水館)
「初タイトルを取れてとても嬉しかったです。インカレに出られなかった選手や指導してくださっている先生の期待に応えることができて良かったです。来年はラストイヤーになるので必ず二冠を獲ります。」