【短距離】
5月17日(金)から19日(日)にかけてシティライトスタジアム(岡山市)で開催された「第73回中国四国学生陸上競技対校選手権大会(中国四国インカレ)」の女子100mHは、大物ルーキー・芝田愛花(体育1・恵庭南)と復活を遂げた4年生・下谷奈央(健康4・高陽東)のハイレベルな優勝争いに会場が沸きました。
ほぼ無風の中でおこなわれた決勝は、13秒42(高校歴代3位)の記録を持つ芝田に、今季好調の下谷がどのような戦いを挑むのかに注目が集まりました。勢いよくスタートしたのは芝田、その芝田に食らいつく形で下谷が2番手でハードルを越えていくと、表彰台独占に向けて安田志織(体育3・秀明八千代)が必死の走りで3位争いを繰り広げました。
優勝は、13秒52の今季自己最高をマークした芝田、そして2位には自己記録を大きく更新する13秒78をマークした下谷が入りました。長くケガで苦しんだ下谷でしたが、学生最後の年に、相性の良いホームグランドで日本インカレのA標準記録、日本選手権のB標準記録を突破するすばらしい走りを見せました。また、この争いには加われなかったものの、安田志織(体育3・秀明八千代)も意地の走りで3位(14秒32)に入り、昨年に続き環太平洋大学の3名で表彰台を独占しました。
これで、この大会には出場していない篠原愛海(こども発達3・鹿児島女子)を加えた3名が日本インカレの標準記録を突破する形となりました。青木益未(昨年の日本選手権覇者)が切り拓いた道を、後輩たちが着実に歩み、そしてこの春、青木の高校時代を凌ぐ芝田が入学すると、その芝田に負けまいと上級生が飛躍、環太平洋大学の「お家芸」としての伝統が築かれつつある女子100mH。6月7日開幕の日本学生陸上個人選手権大会には、上記の3名に安田を加えた4名の選手が出場します。ぜひご注目下さい。