【中距離】
10月26日(金)から28日(日)にかけて、コカ・コーラボトラーズジャパン広島総合グランド陸上競技場(広島市)で開催された「第41回中国四国学生陸上競技選手権大会」で、ここまで対校戦への出場経験がない1年生の阿部利樹(体育1・報徳)が、800m、1500mの2種目で表彰台に上がる健闘を見せました。
4メートル近い強風が吹き続ける悪条件の中で行われた2日目の1500m。夏以降、好調を維持している阿部利樹(体育1・報徳学園)は、2位集団を積極的に引っ張り、400mを59秒で通過。1000mを2分34秒で通過後もスピードを落とすことなく、見事3分55秒09の自己新記録で2位に入りました。また、3位には5000mでの13分台を目標にスピード強化に取り組む実近力丸(体育2・如水館)が、5位には阿部と同じく1年生の土倉稜貴(体育1・水島工)が入りました。
阿部は、最終日の800mでも健闘を見せました。「後半勝負」のレースプラン通り、6番手で400mを通過すると、南澤 響(体育3・姫路商)を含む3名での2位争いを制すべく、残り200mでスパート。結果、2位にはわずかに及びませんでしたが、1分55秒20で3位入賞を果たしました。4位には教育実習明けながら健闘した南澤が、6位には、前の組で1位になった植原啓太(体育1・尽誠学園)が入りました。
阿部は、連日の強風の影響で目標としていた日本学生個人選手権の標準記録突破はなりませんでしたが、強風の中での積極レースに、来期への期待が膨らみました。昨年のこの大会で2種目で表彰台に上がった郷田 渉(体育2・如水館)が今年の日本インカレで大活躍を見せたように、来年の日本インカレでは阿部が大ブレイクを果たしているかもしれません。
そのほか、1週間前の源 裕貴(体育1・美祢青嶺)の快挙に引っ張られるように、この大会で3名が入賞を果たした中距離のルーキーたち。怪我でこの大会に出場できなかった古川凌雅(体育2・伊万里)を含めて、来年は揃って全国の舞台で活躍できるよう、初めてのIPUでの冬期トレーニングに挑みます。