9月8日から10日にかけて福井県営陸上競技場で開催された「第86回日本学生陸上競技対校選手権大会(日本インカレ)」の400mハードル。上位入賞を目指した有田英憲(教育経営4・松陽)は、無念の予選落ちに終わりました。
5月の木南道孝記念陸上で50秒42(IPU記録)をマークし、6月の日本学生個人選手権では全国大会初入賞となる6位に入っている有田。300mハードルで自己記録を更新するなど、今大会に向けても調子を上げて臨んだ有田の目標は上位入賞。強風の吹き荒れる中ではありましたが、決勝進出に向けて攻めのレースを決意して予選に臨みました。
その2組に登場した有田、号砲とともに勢い良く飛び出すと、積極的な走りで3台目を超えるまでは想定どおりの先頭争いを演じます。ところが、バックストレート中盤、強い向かい風を受けるとスピードに乗り切れず、コーナー出口では2人の選手と4番手を争う苦しい展開に。それでも諦めない有田は、懸命に前を追い、最終ハードルを越えたところで3番手の選手を交わすと、最後の最後まで前を行く2人の選手を追いかけます。しかし、2番手を走る選手に手が届こうかというところで万事休す。健闘虚しく3着でのフィニッシュ、タイムも自己記録から遅れること2秒、52秒46を要し、この時点で予選敗退が決まってしまいました。
レース後、4年間をともに歩んだ前村監督とレースを振り返りながら涙の止まらない有田。この涙に、この大会にかけてきた想い、トレーニングで積み上げてきた自信と手応え、そしてそれらが崩れ去った無念の思いが詰まっていました。