7月12日から13日にユニバー記念競技場(神戸)で開催された「第85回兵庫陸上競技選手権大会」の800mで、南澤響(体育2・姫路商)が7位に入りました。
0着+8の条件で行われた予選の2組に登場した南澤は、400mを54秒台で通過する絶好のペースに乗り、1分55秒09の自己新記録をマーク、初の決勝進出を果たしました。
わずか2時間のインターバルで行われた決勝に名を連ねたのは、高校時代に県の上位で活躍していた選手、そして今年の県高校総体の上位選手ばかり。2分00秒13が最高だった南澤にとって、全員が”かつての”格上選手でしたが、スタート直後から2番手に位置した南澤は、500m地点で先頭に立つ積極的なレースを展開しました。しかし、ラスト200mでややペースが鈍った南澤を待ち受けていたのは後続からの激しい追い上げでした。ラスト100m手前で県高校総体2冠の高橋佑輔選手(兵庫高)に交わされると、後続の選手たちも一気にスパート。そのスピードに対応できないまま順位を落とし、1分55秒74の7位に沈みました。
初めての決勝の舞台は終盤に大きな課題を残しましたが、高校時代にうまく結果を残せなくても、そのトレーニングをベースに、大学で新たなトレーニングにも取り組むことで、十分に逆転が可能であることを結果で示しました。また、わずか2時間のインターバルで自己記録に迫る記録で走ったことは、条件さえ整えば1分53秒台も十分可能な範囲にあることを感じさせてくれました。
なお、上位選手が出場を辞退したことから、南澤は、9月2日から3日にかけて三木総合防災公園競技場で開催される近畿陸上競技選手権大会への出場権を獲得しました。ここでさらに大きな収穫が得られるよう、夏のトレーニングに挑みます。
※写真は西日本インカレ予選のものです。