祝 優勝(2季ぶり8度目)
10月24・25日マスカットスタジアムにて
リーグ戦最終週が行われました。
最終週 1日目 第3試合
吉備国 003 110 001 |6
環太大 001 000 013 |5
バッテリー
安藝(生光②)、安楽(クラーク記念国際②)、中島(神港学園①)―内之倉(早鞆①)
投手陣が踏ん張れずに敗戦
勝てば優勝が決まる大事な一戦の先発を任されたのはここまで4勝を挙げている安藝(生光②)。この日も初回、2回とヒットを許すものの安定したピッチングを見せる。しかし、3回1アウトから9番打者にヒットをで出塁を許すと、続く1番打者がライト戦に2塁打を浴びる。スタートを切っていた1塁ランナーが一気にホームへ返り先制されると、続く打者にもタイムリーを浴びるなどこの回3失点。その裏、環太平洋大学もすぐさま反撃にでる。1アウトから8番西原(立正大淞南③)がフォアボールで出塁すると、2アウト2塁となり今大会絶好調1番仲村(筑紫台③)がセンター前にタイムリー。1点を返し流れを引き戻したかに思えたがこの日は自慢の投手陣が踏ん張り切れない。4回先頭打者にエラーで出塁を許すと、盗塁とヒットで0アウト1・3塁のピンチを迎える。ここで環太平洋大学はピッチャーを安楽(クラーク記念国際②)に交代。変わった安楽は続く打者をショートゴロに打ち取るもダブルプレーの間に1点を追加されてしまう。5回にも2本の長打を浴び1点を追加され、5回を終えて5対1と大きくリードされてしまう。
7回から、マウンドに上がった中島(神港学園①)はストレート中心の気迫のピッチングで7回8回と1本のヒットも許さずチームを勢いづける。すると8回正本(明徳義塾①)、西原の連続ヒットでチャンスメイク。1番仲村が犠牲フライを放ち5対2とし、最終回に向けて反撃態勢に入る。
最終回、ここまで好投を見せていた中島だったが踏ん張り切れず1点を失い、敗戦ムードが漂う中、攻撃陣が意地を見せる。この回先頭の安藤(米子北③)、続く吉岡(済美③)が出塁すると、6番内之倉(早鞆①)、代打藤田(岡山理大付③)の連続タイムリーに相手のミスが重なり6対5と1点差に迫り、なおも2アウト1・3塁のチャンスで1番仲村に打席が回るも見逃し三振に倒れ試合終了。優勝は翌日に持ち越しとなった。
最終週 2日目 第2試合 (優勝決定戦)
環太大 001 300 000 |4
吉備国 000 000 002 |2
バッテリー
大石(創成館③)、辻(関大北洋②)-内之倉(早鞆①)、金髙(広陵④)
勝った方が優勝の最終戦を制し、2季ぶりの優勝
勝ったほうが優勝となる大一番先制したのは環太大。2回、先頭正本がヒットで出塁すると1アウト満塁のチャンスで2番寺坂(早鞆①)がレフトに犠牲フライを放ち幸先よく1点を先制する。続く3回は、先頭吉岡が出塁すると送りバントとフォアボールで1アウト1・2塁のチャンスを作ると正本がレフトへツーベースを放ち追加点を奪う。その後も相手のミスと内野ゴロの間に1点ずつを追加し、4対0と試合の主導権を握る。
環太平洋大学の先発は、前日「任せとけ!」と力強いコメントをくれた大石(創成館③)。大石はその言葉通り3回まで3イニング連続で3者凡退に抑えるなど吉備国際大学打線を全く寄せ付けない。5回、2つのエラーとフォアボールで2アウト満塁とこの日初めてのピンチを迎えるも、1番打者をセンターフライに打ち取りこの回も無失点。続く6回にもエラーとデットボールでピンチを招くも粘りのピッチングで反撃を許さない。
抑えれば優勝が決まる9回、ここまで好投してきた大石が吉備国際大学打線に捕まり2本のヒットとフォアボールでノーアウト満塁のピンチを迎えたところで降板。この大ピンチを任されたのは、ここまで6試合に登板している守護神辻(関大北洋②)。辻は、初めの打者をライトへの犠牲フライ、続く打者には内野ゴロの間に1点を失うものの2アウトまでこぎつけると、最後の打者をライトライナーに打ち取り試合終了、歓喜の瞬間を迎えた。試合後辻は「心と体がなかなか一致しなかったが、金髙さんのおかげで落ち着きを取り戻し、しっかりと自分の球を投げることができた」と話してくれた。最終戦の最終回、優勝を決める大一番でマスクをかぶった金髙(広陵④)捕手の大学野球の集大成となるファインプレーだったのかもしれない…
個人成績
最優秀殊勲選手賞 仲村 来唯也
ベストナイン(投手) 安藝 智哉
ベストナイン(遊撃手) 仲村 来唯也
この試合をもちまして今季リーグ戦全日程を終了いたしました。
8勝2敗ポイント24で2季ぶり8度目の優勝を果たし、最高の結果で終えることができました。
たくさんのご声援ありがとうございました。