93.2%が小学校の先生の夢をかなえた!昨年度を約16%上回る、開学以来過去最多の96名の学生が小学校教員採用試験に合格!
2023年4月から社会人生活のスタートを切る公立小学校・中学校の採用試験結果が、全ての自治体で発表され、本学の学生が“小学校”“中学英語”“中学体育”の3カテゴリーで、2007年4月の開学以来、最多の合格数・合格率を記録しました。特に小学校は、受験者103人中合格者が96人と、昨年度を約16%上回る93.2%の学生が合格を手にしました。合格者の約9割が、第1希望の自治体に合格を決めたことも、特筆すべき成果です。
学生への教員採用試験の支援を行う、教職支援室長の坂根特任教授に、多くの学生を教員採用試験の合格に導いた“チームIPU”の取り組みについて、そして春から岡山県の小学校教員として勤務する大饗 (おおあえ)優華さんに、合格までの道のりを聞いた。
小学校の担任の先生に憧れ、同じ教員の道を志す
ー 小学校6年生の担任だった先生に憧れ教員を目指し、教員になるためのサポートが手厚いIPUへ進学した大饗優華さん。夢であった小学校教員の採用試験に合格し、憧れの先生に一歩近づいた大饗さんに合格までの道のりを伺った。
大饗(おおあえ)優華さんは、小学校6年生の時の担任だった先生に憧れ、同じ道を志ました。「毎日毎日、楽しく、安心して通えるクラス。オンとオフの切り替えをしっかりつけることを学びました。“玄関でくつをそろえて脱ぐ”というようなことも徹底して教えてもらいましたし、今それが普通にできるのも、その先生のおかげ」と言います。中学校から高校までは、放課後や長期休みに母校の小学校でボランティアを継続。夢に直結する最後の学び舎として「教員になるためのサポートがもっとも厚いと感じて」IPU・環太平洋大学を選びました。
大饗 優華 (おおあえ ゆうか) さん
次世代教育学部 教育経営学科4年、岡山県立瀬戸高等学校出身
内定:岡山県 小学校教諭
自信がなかった最初の模擬授業から、自身で考え授業ができるように成長
夢の実現を信じて入学した大学でしたが、大饗さんは元々人前で話すのが得意なタイプではありませんでした。初めての面接練習では「先生になりたい理由」を問われ、一言も答えられず“安心できる学校を作りたい”と近くにあったノートに書いて伝えました。最初の模擬授業は、目をキョロキョロさせながら、配布された授業の台本を「ウロウロして、先生風のロボットのように読み上げるだけ」でした。そんな大饗さんが、採用試験の前には、「一人ひとりの児童の様子を確認したり、視線を合わせたりしながら、落ち着いてできるようになりましたし、どの部分が大切かなど、狙いみたいなものをしっかり自分で考えて授業ができるようになりました」と言います。
自信がなかった最初の模擬授業から回数を重ね、
「採用試験前には狙いを自身で考えて授業ができるようになった。」と語る大饗さん
楽しむ試験対策で、自然と力が身につくように
一人で黙々と教員採用試験の勉強を続けていると、時に息抜きがしたくなる時もありますが、そうしたムードを教授が察した時には、筆記試験の講座が、テレビ番組のクイズのような形で実施されるといったケースもありました。また、実技対策では、試験で必須の側転をマスターするため、友人とビデオを撮影し合い、美しく1回転できるところまで仕上げました。体育館で自主練習をしていたバスケットボール部の選手に、ドリブルやシュートを教わったこともあります。採用試験対策を始めたころに3行しか書けなかった小論文も、気がつくと400字詰めの原稿用紙2枚が、1番最後の行まで埋まるようになっていました。
子どもたちに合った支援や授業ができるような先生を目指して
最終的に、岡山県、広島県、福岡県、高知県から採用試験合格通知が届き、生まれ育った岡山県の小学校で、まもなく夢に描いてきた教員生活が始まります。大饗さんは「先生になって10年ぐらいたつと、仕事にも慣れてきて『去年と同じ授業でいいかな』って思うようなこともあるはずですが、そうしたことを考えず、常にその時に目の前にいる子どもたちに合った支援や授業ができるような先生でいたいですね」と春からの教員生活に目を輝かせています。
教員採用試験の高い合格率につながる“チームIPU”
次世代教育学部教育経営学科 坂根清貴特任教授(教職支援室長)
公立小学校教諭・校長及び岡山県教育委員会での教育行政を経験。教育者文部科学大臣表彰を受賞。
ー 多くの学生を教員採用試験の合格に導き、採用後もより良い教員になっていくよう育てあげる“チームIPU”
坂根特任教授 IPUでは、全教職員が、より多くの学生を教員採用試験の合格に導き、採用後もより良い教員になっていくよう育てあげる、というスタンスで動いています。この“チームIPU”というスタンスの積み重ねが、教員採用試験の高い合格率につながってきました。最近は学生の教育実習先の学校で「IPUは即戦力を育てていますね」という褒め言葉をいただくことが、多くなってきました。これは非常にうれしいですね。
入学当初の大饗さんは、おとなしい雰囲気の学生でしたが、ボランティアなど何にでも挑戦していくバイタリティは人一倍持っていました。大学の中で、友人や先生方の協力を得て、模擬授業や面接の練習を積み重ねることで、自分をしっかりと表現できるようになり、行動にもより積極性が増し、“先生”としていつでも外に出せる素養を身につけました。“チームIPU”の中で、大きく伸び、夢を手にすることができました。今後も本学では、”教員ならIPU”と言われる支援を続けていきます。
本年度、開学以来、最多の小学校教員採用試験の合格者数・合格率を記録したIPU・環太平大学。チームIPUの教員養成課程は今後も進化を続け、採用率100%に限りなく近づいていきます。