2023年度ブランディング事例コンテストにてSDGs審査員特別賞を受賞!
2023年11月3日(金)、有楽町朝日ホール(東京都千代田区)で開催されたブランディング事例コンテストにおいて、経済経営学部現代経営学科所属のラグビー部メンバーの取り組みが「SDGs審査員特別賞」を受賞しました。
写真左から(敬称略)
竹林 真慶(現代経営学科4年/8番)
藪 智也(現代経営学科3年/10番スタンドオフ)
三木 淳平(現代経営学科4年/2番フッカー/キャプテン)
宮岡 栄起(現代経営学科3年/7番FL)
長井 一馬(現代経営学科3年/学生コーチ)
西本 陽 (現代経営学科3年/4番ロック)
▼これまでの取組はこちら▼
スポーツ×SDGs~ラグビーを通じて地域を元気にするIPUエシカルアスリート〜
発表タイトルは『スポーツ×SDGs~ラグビーを通じて地域を元気にするIPUエシカルアスリート~』で、まず、「なぜラグビーなのか?」というテーマで、ラグビー憲章に定められている5つのコアバリュー(品位、情熱、結束、尊重、規律)をもとに、各メンバーから発表いたしました。
品位
1つ目の「品位」を発表する宮岡さん。実際にスクラムを組んでいる迫力ある動画と共に、ラグビーは激しいスポーツだからこそ品位が重要であるという特性を紹介しました。
情熱
2つ目の「情熱」について発表する、キャプテンの三木さん。
「ラグビーに関わる人々は、ラグビーへの熱い情熱を持ち、見ている人に感動を与え、思い入れをもたらします。そのためには、キャプテンが誰よりも熱い情熱をもってチームを引っ張ることが大切だ」という信念を熱く語りました。
結束
3つ目の「結束」について発表するのは、学生コーチを務める長井さん。
「ラグビーは、生涯続く友情、仲間、チームワークもたらすスポーツであり、怪我でラグビーをやめることがあっても、仲間との結束によって、コーチとして関わることが可能だ」というエピソードを紹介しました。
尊重
4つ目の「尊重」について発表するのは西本さん。 10月29日に行われた広島大学との試合後の様子を動画で流しながら、勝っても負けても笛がなればノーサイドで、お互いの頑張りをたたえあう精神について紹介しました。
規律
5つ目の「規律」を発表する藪さん。
藪さん自身がキッカーとしてプレーする動画を上映し、緊張感のある瞬間だからこそ、ボールを蹴る時に、相手チームも相手チームのファンも声を出さず、静かに見守る規律の大切さをプレーヤー目線で紹介しました。
ラグビーにちなんだネーミング
ラグビーにちなんだユニークなネーミングを考案した竹林さん。 そこで、ジャッカルバーガーのジャッカルという技を実際に実演しようということになりました。
このコンテスト出場に先駆け、11月2日に大橋総長のお取り計らいで、日本ラグビーフットボール協会の清宮克幸副会長と創志学園東京オフィスにてお会いしました。
ラグビーの歴史やポジションによる考え方の違い、野球脳とラグビー脳の違いなどをご教授いただき、登壇学生にとって、夢のようなひと時を過ごすことができました。ラグビーには激しいスポーツというイメージが付きまといますが、弱い者を守るためのスポーツでもあり、「考えながら動く」という特性ゆえ、営業マンや経営者に向いているというお話は大変勉強になりました。
リハーサルの様子
当日10時から行われたリハーサルでは、ステージの広さやステージ上の視覚を全員で確認しました。収容人数600人という大きな会場でしたが、前日の清宮副会長との面談のインパクトが強かったため、壇上では不思議と緊張することなく、リラックスして臨むことができました。
短時間でどうやって技を魅せるか、個々の動きを入念にチェックしました。その場の状況に応じて、短時間で創意工夫ができるのは、日頃、小村淳監督の下で鍛えられているラグビー部の強みだと感じました。
本番の様子
観客の方々に分かりやすく伝えるため、本番ではユニフォームに着替え、赤のラグビーボールクッションを用いて、タックルで倒れた相手からボールを奪う「ジャッカル」を披露しました。本気でぶつかる迫力が響き渡り、会場は大変盛り上がりました。過去11回のコンテストで、プレゼン中にラグビーを実演したのは初めてです。有楽町朝日ホールの歴史上でも初めてかもしれません。
ラグビー部発信による「人にも環境にもやさしいアスリート集団」の世界観について、今後はサッカー部や野球部の後輩にもパスをつなぎ、持続的な活動にしていきたいと思います。
ラグビー体験動画
プレゼンの最後は、閑谷ワークセンター・せと様でのラグビー体験の動画で締めくくりました。この動画は、ディレクションや演出、セリフ、リハーサルが一切なく、カメラの前で起きた真実をワンテイクで撮影し、編集したものです。
SDGs審査員特別賞受賞にあたり、審査員の先生からのコメントをご紹介いたします。
目白大学 社会学部 社会情報学科 教授 長崎 秀俊先生
地域創生やSDGs貢献の実施に際し、ラグビーを媒介させたのは素晴らしい。多くの国民がファンになるのは、チームの為の献身的な姿やノーサイドの精神があるため。多くの人を巻き込むうえで、共感を産みやすいラグビーを用いたのは良かった。ラグビーを軸に他スポーツへの展開を見据えているのも素晴らしい。
名古屋経済大学 経営学部 准教授 徐 誠敏(ソ ソンミン)先生
環太平洋大学「IPU・エシカルアスリートプロジェクト」に関するプレゼンテーションは、迫力満点でストーリー性のあるダイナミックなブランディング取り組み事例でした。このプロジェクトでは、プロジェクトのパーパスである「ラグビーを通じて地域を元気にすること」とIPU・環太平洋大学の建学の精神である「挑戦と創造の教育」を実践することで、参加学生が、情熱、積極性、協調生、コミュニケーションといった非認知能力を高めることができました。 同時に、野生動物をジビエとして食べるだけではなく、その副産物である野生動物の皮革を製品化することをビジネスとして成立させることができました。その結果、大学の存続と発展に重要な影響を与える受験生、および、ステークホルダー(保護者、在学生、教職員、周辺の高等学校の関係者、地域住民)に対して、IPU・環太平洋大学ならではの特色や強み、社会的存在価値をわかりやすく伝え、好ましいブランド・イメージや評判を向上させることができました。
最後に、「IPUエシカルアスリートプロジェクト」は、扇野 睦巳先生による、学生一人ひとりに寄り添った指導と情熱があったからこそ実現できたものであり、「ポジティブな絆づくり」の好循環や共感・感動を生み出したストーリーブランディングであったと強く感じました。
多くの方に応援いただき、ここまでたどり着くことができました。心から感謝申し上げます。
この活動は岡山市のHPでも取り上げていただいております。詳しくは以下のURLをご参照ください。
IPU環太平洋大学サステナブルプロジェクトページにも掲載しておりますのでご覧ください。