『現代アート×直島×まちづくり』:ベネッセホールディングス 本社・直島統轄部 部長 高橋 正勝様による講演
11月30日、IPU現代経営学科の授業(第9回 SDGs入門)の中で、ベネッセホールディングス 本社・直島統轄部 部長 高橋 正勝様 による講演を実施しました。
自然こそが人間にとって最高の教師
在るものを活かし、無いものを創る
経済は文化の僕(しもべ)
髙橋様は、ベネッセホールディングス名誉顧問である福武總一郎氏の上記の言葉を引用し、瀬戸内海の島・直島でのベネッセの35年間の取り組みについて、多くの写真と事例を用いて、思いをこめて熱く語ってくださいました。直島のプロジェクトは、『よく生きる(=Benesse)』を具現化したもの。「歴史・文化・暮らし」+「アート・建築」+「人」+「自然」の組み合わせが、地域を活性化させ、まちの人々を覚醒させた。そんな島がすぐ近くの瀬戸内海にあるということに驚き、心を揺さぶられた学生達でした。
以下、学生の感想の一部を紹介します。
最も印象に残ったことは、高橋正勝さんの直島に対する情熱です。特に「全てにおいて優先されるべきは住民の生活」という言葉が印象的でした。企業は利益を追求するので、オーバーツーリズムはむしろ利益につながるのではないかと思いましたが、住民の生活を優先して、その問題に立ち向かおうとしていました。ベネッセさんは教育系の企業だと思ってましたが、他にも色々なことに挑戦していることを知り、こんなに素晴らしい企業が岡山にあると思うと誇らしく感じます。
高橋様が語る現代アートと直島のまちづくりの関係に感銘を受けました。アートが地域社会に与える影響や変革の力について新たな視点を得られ、その可能性に興奮しています。地域住民とアートが共に成長する様子が印象的で、アートが社会問題にアプローチする手段としての力強さを再認識しました。
私は、瀬戸内海の離島・大崎上島町の出身です。私の地元の人たちは島を大切に思う地元愛が強く、進学などで島を出ても、みんな定期的に帰ってきます。私も地元が大好きです。授業内で「もし島の村長さんだったらどんな町にしたいか」という問いがありましたが、自分の島みたいに伝統行事を大切にして、みんなで協力し合って作り上げたり・・・とすぐに頭に思い浮かびました。あらためて地元の良さ、すごさを実感しました。
現代経営学科では、12月16~17日に「宿泊型フィールドワーク in 直島」を実施します。実際に「文化、アート、建築、人、自然」を基軸とした地域振興がどのように展開され、どのような成果を収めているのかを、実地調査、ヒアリング、対話型鑑賞、グループワークを通じながら実践的に学びます。
(撮影:Momiji)…経済経営学部4年生の 矢吹行生さん、神原彩夏さん、沖田康成さんが立ち上げた「岡山の新しい写真撮影サービス Momiji 」
IPUでは、今後も引き続き、SDGs達成に貢献する人財の育成に努めてまいります。