建築士の通信講座おすすめ11社を徹底比較【一級・二級対応】

働きながら一級建築士や二級建築士の資格取得を目指すなら、通信講座の選び方が合否を左右します。
通信講座の費用は最安69,300円のアプリ型から360,000円超の本格カリキュラムまで幅広く、製図添削の有無・質問サポート・対応する試験の種類でも各社の強みは異なります。
令和7年度の一級建築士学科試験合格率は16.5%と狭き門であり(国土交通省発表)、自分のライフスタイルと学習スタイルに合った講座を選ぶことが最短合格への道です。
この記事では2026年合格目標で申し込み可能な一級・二級建築士対応の通信講座11社を、費用・添削・合格実績・学習スタイルの4つの軸で徹底比較します。
- 一級・二級建築士対応の通信講座11社の費用・添削・サポートの違いと選び方の基準
- スタディング・TAC・全日本建築士会・ハウジングインテリアカレッジなど各社の最新料金と特徴
- 学科と製図を別の講座で組み合わせて費用を半分以下に抑える戦略とおすすめの組み合わせ
- 働きながら通信講座だけで合格を目指せる学習スタイルと製図試験の対策ポイント
- 通信講座と予備校通学の費用・サポート・向き不向きの比較
建築士の通信講座のおすすめ一覧と費用比較表【2026年版】
建築士の通信講座は、最安クラスのスタディング(一級学科・製図総合コース99,000円)から大手予備校の100万円前後まで、費用に約10倍以上の開きがあります。
令和7年度の一級建築士試験は学科合格率16.5%・設計製図合格率35.0%(国土交通省、2025年12月公表)という難関資格であり、講座選びが合否に直結しやすいです。
この見出しでは、2026年合格目標で現在申し込み可能な通信講座を一覧表で整理したうえで、一級・二級それぞれのポイントを解説します。
料金は各社公式サイトで確認できる2026年合格目標の税込価格を記載している(キャンペーン価格や割引適用前の通常価格が基準です。
キャンペーン情報は変動するため、申し込み前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください)。
一級建築士対応講座と二級建築士対応講座に分けて比較しているので、受験する級に合わせて確認してください。
一級・二級の主要通信講座の費用と特徴を一覧でまとめた表を以下に示します。
| 講座名 | 対応級 | 主な通信コース(税込) | 製図添削 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| スタディング | 一級・二級 | 1級学科・製図総合:99,000円 / 2級学科・製図総合:88,000円 | なし | 業界最安値クラス。スマホ完結型 |
| 日建学院 | 一級・二級 | 1級学科速修Webコース(テキストセット):88,000円 | あり | 建築専門の映像講義が充実 |
| TAC | 一級・二級 | 1級総合学科本科生Web通信:360,000円 / 2級学科本科生Web通信:242,000円 | あり | 大手受験校の半額水準。給付金対象 |
| 総合資格学院 | 一級・二級 | 要問い合わせ(通学主体、短期合格必勝コース990,000円が目安) | あり | 合格者占有率No.1の最大手予備校 |
| 全日本建築士会 | 一級・二級 | 1級総合コース(通信):198,000円前後 | あり | 公益法人運営。給付金対象。性格試験講座294時間 |
| ハウジングインテリアカレッジ | 二級のみ | 詳細は公式サイト参照 | あり | 二級特化。製図添削合格率65.5%(2024年度) |
| 合格ロケット | 一級 | 学科特化コース:69,300円前後 | なし | 過去問アプリ型。製図は別途対策が必要 |
| 教育的ウラ指導 | 一級 | 製図特化コース:前後半あわせて145,200円前後 | なし(他受験生の添削を閲覧可能) | 製図特化。添削はないが独自の開示システムあり |
| 建築士の塾 by Archicom | 一級 | 製図6課題:56,100円 | あり | 製図特化。20年以上の企業内研修実績 |
※料金は2026年合格目標の公式サイト掲載価格を基準に記載しています。
キャンペーン・割引適用により変動する場合があります。
総合資格学院は通学主体のため、通信単体の料金については公式サイトへの問い合わせが必要です。
費用の幅が大きい理由と講座ごとのコスト構造の違い
建築士通信講座の費用に10倍以上の開きが生じる主な理由は、サポート体制と講義形式の差にあります。
スタディングや合格ロケットのような低価格帯の講座は、動画講義・デジタルテキスト・問題集をオンラインで提供する完全自習型の設計で、人件費や教室運営コストを最小化しています。
一方、総合資格学院や日建学院のような大手予備校は、専任講師による対面指導、全国規模の教室運営、個別の添削指導などを組み合わせており、その分の費用が上乗せされます。
費用ではスタディングが1級学科・製図総合コースで99,000円と突出して安く、独学に近い感覚で自走できる受験生に支持されています。
TACは大手予備校の中ではコスト意識が高く、1級総合学科本科生のWeb通信で360,000円と設定されており、「大手予備校の指導水準は欲しいが、最上位クラスの費用は避けたい」という受験生に向いています。
全日本建築士会は、公益法人という性質から利益最大化よりも普及目的で運営されており、1級講座の総合コースが198,000円前後という良心的な水準を実現しています。
中央省庁や県庁の研修にも採用される実績を持ちながら、大手予備校の3分の1程度の費用で学べる点は注目に値するでしょう。
一般教育訓練給付制度を活用すると実質費用を最大20%抑えられる
雇用保険の被保険者(または過去に被保険者だった方)のうち一定の要件を満たす方は、厚生労働省の一般教育訓練給付制度を利用することで、受講料の20%(最大10万円)が支給されます。
2026年合格目標で給付制度の対象が確認できている主な講座は以下のとおりです。
- TAC(Web通信・通学コース。2026年合格目標オンラインライブ通信は対象外)
- 全日本建築士会(スーパープログラム総合コース・長期設計製図講座など)
- 日建学院(学科本科コースなど)
- 総合資格学院(ストレート合格必勝コースなど)
- ハウジングインテリアカレッジ(一部講座が対象)
たとえばTACの2級学科本科生(Web通信)は242,000円だが、給付制度を利用すると48,400円が支給され、実質負担額は193,600円となります。
制度の利用には雇用保険の被保険者期間が通算1年以上(初めて利用する場合)であるなどの条件があるため、受講前にハローワークで要件を確認しておくとよいでしょう。

一級と二級では講座の選択肢が大きく異なる
一級建築士の通信講座は選択肢が多い反面、費用やサポート内容の差が大きく、選びにくさを感じる受験生が多いです。
学科と製図を同一講座でカバーできるのはスタディングや一部のコースのみで、多くの講座は学科対策と製図対策を別々のコースとして用意しています。
合格ロケットのように学科に特化したアプリ型サービスも存在しており、製図対策は教育的ウラ指導や建築士の塾 by Archicomと組み合わせる受験生も一定数います。
二級建築士は、一級と比べると講座数がやや限られます。
その中でも製図添削の評判が高いのがハウジングインテリアカレッジで、2024年度の設計製図試験合格率65.5%という数字は通信講座としては突出しています。
スタディングは2級学科・製図総合コースが88,000円と最安水準で、スキマ時間に学びたい社会人や育児中の方から支持を集めています。
一級・二級ともに、学科と製図で異なる講座を組み合わせる方法が費用面でも効果面でも有効な場合があります。
詳細は本記事の「学科と製図で講座を使い分けると費用が半分になる理由」の見出しで解説しています。
建築士通信講座のおすすめ8選【一級建築士対応】

一級建築士対応の通信講座は、費用・学習スタイル・サポート内容の3軸で大きく差があります。
令和7年度の一級建築士試験は学科合格率16.5%・設計製図合格率35.0%という難関試験であり、自分の学習スタイルや予算に合った講座を選ぶことが合格への近道となります。
以下では公式サイトの情報をもとに、各講座の特徴と費用を解説します。
スタディング(STUDYing)
スタディング 一級建築士講座
- 受講料
- 1級学科・製図総合99,000円/学科対策79,800円/学科速習49,800円/製図対策55,000円/製図添削オプション44,000円(税込)
- 運営会社
- KIYOラーニング株式会社(東証グロース上場)
- 合格実績
- 合格者数・合格率の公表なし(2024年満足度94%・継続実感94.5%)
- 受講形式
- 完全オンライン(スマホ/PC/タブレット)+動画講義+Webテキスト+スマート問題集+セレクト過去問集+セレクト過去問集
- 学習サポート
- Q&Aチケット制(学科対象30枚・製図は対象外)+2026年から製図添削オプション44,000円追加
- 対応特徴
- 総合コースは2026年版+2027年版セット(2年分)+合格お祝い金10,000円分(デジタルギフト)+無料体験あり
スタディングの一級建築士講座は、1級建築士学科・製図総合コースが99,000円(税込)という業界最安値クラスの価格設定で、スマートフォン1台で学科から製図まですべての対策が完結する通信講座です。
一級建築士試験の通信講座は費用面で受講をためらう受験生が多く、大手予備校の通学コースでは学科・製図の合計が100万円前後になるケースもあります。
スタディングはその10分の1以下の費用で同等の範囲をカバーできる点が、多忙な社会人や費用を抑えて独学に近い形で合格を目指す受験生から支持されている理由でしょう。
スマホ完結型の設計になっており、通勤時間や昼休みなどのスキマ時間を使って15分単位で講義動画を視聴できる仕組みが特徴です。
テキスト・問題集・過去問集もすべてオンライン上で完結しており、紙の教材は届きません。
コースは目的別に複数用意されており、初学者から受験経験者まで状況に応じて選択できるようになっています。
受講開始前に公式サイトから無料で初回講義を試聴できるため、教材の質や画面の使いやすさを事前に確認してから申し込めるのも安心できるポイントです。
学科・製図総合コースにはQ&Aチケット(学科対象・30枚分)が付属しており、講師にオンラインで質問できます。
ただし製図コースの質問には対応していないため、製図の疑問点は自己解決か別の手段が必要な点は把握しておきたいところです。
また、2026年から製図添削オプション(44,000円・税込)が新たに追加されており、希望する受講生は別途申し込むことで専門家の添削を受けられるようになりました。
スタディング建築士講座の料金情報(公式サイト、2026年4月時点)
| コース名 | 対象年度 | 税込価格 |
|---|---|---|
| 1級建築士 学科・製図総合コース | 2026年+2027年合格目標 | 99,000円 |
| 1級建築士 学科対策コース | 2026年+2027年合格目標 | 79,800円 |
| 1級建築士 学科速習コース | 2026年合格目標 | 49,800円 |
| 1級建築士 製図対策コース | 2026年合格目標 | 55,000円 |
| 製図添削オプション(1級) | 2026年合格目標 | 44,000円 |
スタディング建築士講座の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | KIYOラーニング株式会社 |
| 公式サイト | https://studying.jp/kenchikushi/ |
| 対応資格 | 一級建築士・二級建築士 |
| 学習形式 | 完全オンライン(スマホ・PC・タブレット) |
| 教材形式 | 動画講義・Webテキスト・スマート問題集・セレクト過去問集 |
| 質問サポート | Q&Aチケット制(学科のみ対応。製図は対象外) |
| 製図添削 | 2026年から添削オプションあり(別途44,000円) |
| 合格特典 | 合格お祝い金10,000円分(デジタルギフト) |
| 無料体験 | あり(初回講座を30秒で開始可能) |
スタディング建築士講座の注目ポイントと注意点
スタディングが特に向いているのは、毎日まとまった勉強時間を確保しにくい多忙な社会人と、費用をできるだけ抑えたい受験生です。
1日15分からでも学習を積み重ねられる設計になっており、講義動画の視聴ペースも自分で管理できます。
一方で注意が必要な点もあります。
製図の添削を重視する場合は別途オプション費用(44,000円)が発生する点、学科速習コースは演習特化型のため基本講座が含まれず、インプット教材は別途オプション購入が必要になる点は事前に確認しておきたいところです。
また、合格者数や合格率は公式から公表されていないため、合格実績を重視する受験生には大手予備校のほうが判断しやすい面もあるでしょう。
コストパフォーマンスを重視しながら自走できる受験生、2年間かけてじっくり取り組みたい初学者、既存の知識があって演習中心に学びたい受験経験者の3タイプにそれぞれ対応したコース設計になっている点は、他の通信講座にはないスタディングならではの強みといえます。
TAC(資格の学校TAC)
TAC 一級建築士講座
- 受講料
- 総合学科本科Web通信360,000円/学科本科Web通信360,000円/総合設計製図本科Web通信363,000円(税込)+初回入会金10,000円
- 運営会社
- TAC株式会社(東証スタンダード上場・大手の半額目標)
- 合格実績
- 合格率の公表なし(令和7年試験後の製図対策アンケート約9割「適切」と回答)
- 受講形式
- Web通信+オンラインライブ通信+教室+ビデオブース(通信生も全国校舎自習室利用可)
- 学習サポート
- メール質問対応(1級製図本科生は15回まで)+オンラインスクーリング(Zoom定期開催)+学科不合格時の設計製図受講料全額/特別返金
- 対応特徴
- 教育訓練給付対象(Web通信/通学・オンラインライブは対象外)+U25 44,000円引+学科製図同時申込で設計製図22,000円引
TACの建築士講座は、大手受験指導校の約50%程度の受講料で、フルスペックの講師指導と添削サービスを受けられる通信講座です。
公式サイトには「建築士受験界を変えるために、経験豊富で第一線で活躍するベテラン講師が立ち上げた講座」と明記されており、指導の質を落とさずに費用を抑えた設計が特徴です。
一級建築士の学科・製図それぞれに専門コースが用意されており、Web通信でも通学と同じ教材・課題が提供される点は他の通信専業の講座との大きな違いといえます。
全国にTAC校舎があるため、通信生であっても自習室が利用できる点も、働きながら学ぶ受験生にとって使いやすい環境になっています。
TACが「大手の半額」を実現できる理由について、公式サイトでは「営業マンや広告費などを節減した結果」と明示しています。
これは費用を下げるためにサポートを削っているのではなく、コスト構造そのものを変えることで実現しているという点は、他の安価な通信講座との本質的な差でもあります。
学科・製図ともにWeb通信講座の受講生も同じ教材・課題を受け取れ、製図対策では通信生向けにオンラインスクーリングを定期開催しています。
2週間に1回程度のペースでZoomを使って他の受講生の答案を共有しながら、作図やエスキスのポイントを解説するという形式です。
通信生が感じやすい「孤立感」を和らげる仕組みが整備されている点は、製図試験を通信で突破しようとする受験生にとって重要なサポートといえるでしょう。
製図対策の課題数については、令和7年試験直後に実施したTAC受講生へのアンケートで約9割が「適切」と回答しており、必要な量を絞り込んで質を高めるという方針が受講生に評価されています。
一方、注意点もあります。
2026年合格目標のオンラインライブ通信講座は、一般教育訓練給付制度の対象外となっています。
給付金を活用したい受験生は、Web通信講座または通学コースを選ぶ必要がある点を事前に確認しておきたいところです。
また、入会金10,000円が別途発生するケースもあるため、初めてTACを受講する際は合計費用で比較するとよいでしょう。
TACの一級建築士主要コースの料金(公式サイト、2026年合格目標・税込)
| コース名 | 形式 | 税込価格(通常) |
|---|---|---|
| 一級建築士 総合学科本科生 | Web通信 | 360,000円 |
| 一級建築士 総合学科本科生 | オンラインライブ通信 | 407,000円 |
| 一級建築士 学科本科生 | Web通信 | 360,000円 |
| 一級建築士 学科本科生 | オンラインライブ通信 | 385,000円 |
| 一級建築士 総合設計製図本科生 | Web通信 | 363,000円(キャンペーン前374,000円) |
TACの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | TAC株式会社 |
| 公式サイト | https://www.tac-school.co.jp/kouza_kenchiku.html |
| 対応資格 | 一級建築士・二級建築士 |
| 通信形式 | Web通信講座・オンラインライブ通信講座 |
| 製図添削 | あり(通信生にも対応) |
| 質問サポート | メール質問対応(一級製図本科生は15回まで) |
| フォロー制度 | オンラインスクーリング(Zoom)・自習室開放 |
| 給付金対象 | Web通信・通学コースが対象(2026年合格目標オンラインライブは対象外) |
| 入会金 | 10,000円(初回のみ・既会員は不要) |
| 返金制度 | 学科試験不合格の場合、設計製図本科生の受講料を全額返金または特別返金 |
TACが特に向いている受験生のタイプ
学科と製図の両方でプロの添削・指導を受けたいが、総合資格学院や日建学院のような大手予備校の費用は厳しいと感じている受験生に向いている講座です。
通信生でもTAC校舎の自習室が使えるため、自宅環境を整えにくい状況でも学習場所の確保がしやすいです。
受験経験者向けに「厳選インプット重視コース」が2026年から新設されており、すでに一定の基礎知識がある受験生がインプットの負担を最小化して演習に集中できるコース設計になっている点も、特定のニーズを持つ受験生には響く選択肢となっています。
日建学院
日建学院 一級建築士講座
- 受講料
- 学科スーパー本科869,000円/学科速修Web(テキストセット)88,000円/設計製図Web 143,000円(税込)
- 運営会社
- 株式会社建築資料研究社(建築専門出版社・1977年〜映像講義独自スタジオ制作)
- 合格実績
- 2025年度設計製図試験 受講生合格者1,938名(在籍受講生ベース・公式)
- 受講形式
- Web配信講座(映像講義)+通学講座(全国校舎)+受講生専用オリジナル教材
- 学習サポート
- 添削指導(設計製図Webコース・本科コース対応)+全国統一公開模擬試験3回
- 対応特徴
- 学科スーパー本科/学科本科は翌年度学科本科コース無料再受講制度あり(条件付き)+教育訓練給付対象コースあり
日建学院の一級建築士講座は、建築専門の出版社「建築資料研究社」を母体とする予備校であり、独自スタジオで制作する映像講義と生講師による添削指導を組み合わせたハイブリッド型の指導が特徴です。
2025年度(令和7年度)の設計製図試験において受講生合格者1,938名を公表しており、業界内でも高い合格者数を誇ります。
なお同合格実績には「模擬試験のみの受講生・教材購入者・無料役務提供者・過去受講生は含まない」と公式が明示しており、在籍受講生ベースの実績として確認できます。
日建学院最大の差別化ポイントは、「映像講義の独自制作」にあります。
1977年にいち早く映像講義専用スタジオを開設して以来、すべての映像授業を自社で制作しています。
建築専門の出版社として蓄積してきたノウハウが教材づくりにも反映されており、テキスト・問題集・法令集のすべてが市販では手に入らない受講生専用のオリジナル教材として提供される点も他の通信講座との違いです。
学習コースは学科と設計製図で独立しており、それぞれに段階や学習スタイルに応じた複数のコースが用意されています。
費用の幅が大きく、最安の「学科速修Web(テキストセット)コース」は88,000円(税込)から始まり、学科・設計製図のすべてを手厚くカバーする「学科スーパー本科コース」は869,000円(税込)に達します。
この価格差は、講義回数・添削回数・サポートの密度に直結しており、自分の受験状況と予算に応じてコースを選ぶ設計になっています。
通信形式については、「学科速修Web(テキストセット)コース」や「設計製図Webコース」など、通学なしで完結するWebコースが整備されており、遠方在住者や仕事と両立する受験生でも受講しやすい環境が整っています。
設計製図Webコースには添削課題が含まれており、通信でも製図の採点指導を受けられる点は評価できます。
学科不合格時のバックアップ制度も特徴のひとつで、「学科スーパー本科コース」「学科本科コース」では一定条件を満たした場合に翌年度の学科本科コースが無料再受講できる制度が設けられています。
ただし全国の全校舎に適用されるわけではなく、事前に対象校かどうかの確認が必要な点は注意したいところです。
日建学院の一級建築士主要コース・料金(公式サイト、2026年合格目標・税込)
| コース名 | 形式 | 税込価格 | 対象 |
|---|---|---|---|
| 学科スーパー本科コース | 通学+Web配信 | 869,000円 | 初学者・学習経験者 |
| 学科本科コース | 通学+Web配信 | 要問い合わせ(公式サイト参照) | 初学者・学習経験者 |
| 学科本科Webコース | Web配信 | 要問い合わせ(公式サイト参照) | 初学者・学習経験者 |
| 学科速修Web(テキストセット)コース | Web配信+テキスト教材 | 88,000円 | 初学者・学習経験者・独学者 |
| 設計製図パーフェクト本科コース | 通学+映像 | 605,000円前後(参考値) | 製図対策 |
| 設計製図Webコース | Web配信+添削 | 143,000円 | 製図対策(通信) |
日建学院の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社建築資料研究社 |
| 公式サイト | https://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/architect1q/index.aspx |
| 対応資格 | 一級建築士・二級建築士(他建築系資格も対応) |
| 通信形式 | Web配信講座(映像講義)・通学講座(全国校舎あり) |
| 製図添削 | あり(設計製図Webコース・設計製図本科コースで対応) |
| 不合格時の保証 | 翌年度学科本科コース無料再受講制度(一部コース・一部校舎に限る) |
| 無料サービス | 受験生応援キャンペーン(学科・製図対策用アイテムのプレゼント) |
| コールセンター | 0120-243-229(受付10:00〜17:00、土日祝除く) |
通信コースの使い方と選び方のポイント
日建学院を通信メインで受講したい場合、費用と学習内容のバランスから「学科速修Web(テキストセット)コース(88,000円)」が入口として選びやすいです。
このコースは初学者・受験経験者の両方に対応しており、公開模擬試験3回が含まれている点が独学との大きな違いとなります。
全国統一公開模擬試験は日建学院受講生以外も参加できるため、スタディングや合格ロケットなどの他社講座と併用する受験生から活用されるケースも多いです。
製図対策を通信で完結させたい場合は「設計製図Webコース(143,000円)」が選択肢になります。
課題発表前の3月から学習を開始でき、添削課題も含まれているため、学科合格後から2ヶ月で詰め込む展開を避けたい受験生に向いているでしょう。
総合資格学院
総合資格学院 一級建築士講座
- 受講料
- 1級ストレート合格必勝990,000円前後/合格必勝WEB+設計製図セット1,199,000円(税込・公式に要確認)
- 運営会社
- 株式会社総合資格(全国校舎展開・講師800名超・最大手の建築士専門スクール)
- 合格実績
- 直近10年(H28〜R7)設計製図試験全国合格者占有率52.6%(35,869名中18,878名・在籍受講生ベース)
- 受講形式
- 対面+WEB(e-講義+対面指導ハイブリッド・WEB通信生は対面13回までOK)
- 学習サポート
- 対面指導+製図プロセスまで踏み込んだ個別添削+学科不合格時の設計製図受講料返金/振替制度
- 対応特徴
- 教育訓練給付対象(短期学科/設計製図コース・20%最大10万円)+U25/学生/再受講割引
総合資格学院は、一級建築士の設計製図試験において直近10年間(平成28年〜令和7年)の全国合格者のうち52.6%を受講生が占め、合格者占有率日本一を維持している最大手の建築士専門スクールです。
全国合格者35,869名中18,878名が総合資格学院の当年度受講生であり、この数字は模擬試験のみの受験生・教材購入者・無料役務提供者・過去受講生を一切含まない在籍受講生ベースの実績として公式が明示しています。
令和7年度の設計製図試験では合格率35.0%という結果が出ており、不合格者のランク分布を見るとランクⅢが53.7%を占めました。
つまり不合格者の半数以上が「知識・技能が著しく不足」と評価される状態で試験に臨んでおり、対策の密度が合否を大きく分ける試験であることがわかります。
その環境下でも総合資格学院は2人に1人超の合格者を輩出し続けており、この数字は他の通信・予備校と比較したとき突出しています。
総合資格学院の基本的な強みは、対面指導・製図プロセスへの踏み込んだ添削・800名超の講師陣という3点にあります。
設計製図対策では、完成した図面を採点するだけでなく、作図プロセスそのものに踏み込んだ個別指導を行う方針を公式が明示しています。
初学者でも合格レベルの図面を描けるようになるアプローチとして受講生から評価されている点でもあります。
通信での受講を希望する受験生には、WEB講義をベースとしたコースも用意されています。
「1級建築士学科合格必勝WEB(+LIVE)コース」は、学科対策講座26回のうち13回まで対面指導の受講が可能なハイブリッド型で、完全自習の通信講座とは一線を画しています。
設計製図対策のセットコースと組み合わせた場合の受講料は1,199,000円(税込)前後となり、他社と比べると高額になります。
この費用はTACや日建学院の上位コースと比べても高い水準にあるが、それだけ手厚い対面サポートが含まれている点でコスト構造が異なります。
受講料が高いことに対して総合資格学院はいくつかの対策を講じています。
25歳以下・学生向けの「U25コース」や過去受講生向けの再受講割引、学科不合格時の返金・振り替え制度などを設けており、受験年数が複数年にわたることが多い一級建築士試験に対応した仕組みが整備されています。
また令和8年度向けの「3月生」として設計製図完全合格対策コースが現在も募集されており、製図対策の入口として今から始められる講座も提供されています。
教育訓練給付制度については、短期学科合格必勝コース・設計製図コースなどが対象講座として確認でき、受給要件を満たす社会人は受講料の20%(最大10万円)の支給を受けられます。
費用を抑える手段として事前に確認しておくとよいでしょう。
総合資格学院の主要コース料金(公式サイト、2026年合格目標・税込)
| コース名 | 形式 | 税込価格(目安) |
|---|---|---|
| 1級建築士ストレート合格必勝コース | 対面+WEB | 990,000円前後(公式に要確認) |
| 1級建築士合格必勝WEB(+LIVE)コース + 設計製図コース | WEB+対面(製図) | 1,199,000円(セット割引適用時) |
| 1級建築士設計製図コース | 対面+WEB | 単体で418,000円〜(公式に要確認) |
| 1級建築士短期学科合格必勝コース | 対面+WEB | 253,000円(公式に要確認) |
総合資格学院の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社総合資格 |
| 公式サイト | https://www.shikaku.co.jp/course/1k/ |
| 対応資格 | 一級建築士・二級建築士・宅建士・施工管理技士 他 |
| 講師数 | 800名超 |
| 全国校舎 | 北海道〜九州・沖縄まで全国展開 |
| 設計製図合格実績 | 直近10年(H28〜R7)全国合格者占有率52.6% |
| WEB通信形式 | e-講義(Web動画)+対面指導ハイブリッド |
| 給付金対象 | 短期学科合格必勝コース・設計製図コースなど |
| 製図添削 | あり(プロセスまで指導) |
| 不合格時保証 | 学科不合格時の設計製図受講料返金・振り替え制度あり |
総合資格学院が向いている受験生と注意点
合格実績の確実性を最優先に考え、費用よりも「確実に合格したい」という強い意志を持つ受験生に最も向いている講座です。
働きながら受験する社会人でも、全国校舎でいつでも対面サポートを受けられる環境は、通信専業の講座にはない安心感を提供しています。
一方で費用が高い点は明らかなデメリットで、スタディングの学科・製図総合コース(99,000円)と比較した場合、10倍以上の開きがあります。
合格に対してどこまで費用をかけるかは受験生自身の判断になるが、設計製図試験は通信のみの自習では難しいとされる試験でもあり、添削指導の密度と合格実績のバランスで選ぶ受験生が多い傾向があります。
全日本建築士会
全日本建築士会 一級建築士講座
- 受講料
- 総合(学科+製図)通信208,000円前後/通学218,000円前後/長期設計製図192,000円前後(税込・教材一式込)
- 運営会社
- 一般社団法人全日本建築士会(50年以上・中央省庁/県庁/公立大学社会人講座採用実績・元国土交通省室長監修)
- 合格実績
- 令和7年学科模試基準点取得者合格率85.7%+長期設計製図86.9%+設計製図受験講座86.2%
- 受講形式
- 通信(Web動画・通学と同一カリキュラム/同一内容)+通学(東京中心・地方は通信のみ)
- 学習サポート
- FAX/メール質問無制限・無料(専任講師)+長期設計製図は合計24課題添削(8ヶ月対応)
- 対応特徴
- 合格フォローアップシステム(一定条件で翌年度の一部講座無料再受講)+教育訓練給付対象講座あり
全日本建築士会の建築士受験対策講座は、一般社団法人が公益事業として運営しており、50年以上の歴史を持つ通信・通学講座です。
中央省庁・県庁や国を代表する企業の研修に採用され、公立大学の社会人公開受験対策講座にも採用された実績を公式が明示しており、民間スクールとは一線を画す信頼性が特徴です。
全日本建築士会の最も際立つ特徴は、受講料の低さと講座の品質を両立させている点にあります。
公益事業として派手な広告宣伝や営業コストをかけない経営方針から、学科・設計製図の両方をカバーする総合コースが通信で200万円台前後という水準を実現しています。
この価格は、大手予備校の通学コースの5分の1以下に相当します。
令和7年度の一級建築士学科試験における全日本建築士会の模擬試験基準点取得者の合格率は85.7%、長期設計製図講座受講生の合格率は86.9%、設計製図受験講座受講生の合格率は86.2%となっており、低価格でありながら高い合格率を維持しています。
講座の総合監修は元国土交通省室長が担当しており、試験の命題側と近い視点で的確な傾向対策が組み込まれている点は、民間スクールにはない独自性です。
カリキュラムは50年以上の実績から導き出された内容で、毎年テキストを改訂することで近年の初出題傾向にも対応しています。
通信講座の特長として「通学と同一カリキュラム・同一内容」という点が公式に明記されています。
教室で収録した講義動画をWeb配信で受講できるため、通学できない地方在住者や多忙な社会人でも通学生と同等の学習内容を受けられます。
講義動画の録画内容は通学教室の実際の授業を収録したもので、スタジオ収録型の通信講座とは異なる現場感があります。
質問サポートについては、FAX・メールどちらでも何度でも無料で対応するという体制を採っています。
「わからないことをそのままにしない」ことを方針としており、ベテラン専任講師が懇切丁寧に対応する点は受験生からの評価が高いです。
設計製図対策については、課題発表前から始める「長期設計製図講座」と、課題発表後から始める「設計製図徹底合格力養成講座」の2種類があり、受験状況に応じて選べる設計になっています。
長期設計製図講座では、前半(課題発表前)と後半(課題発表後)で合計24課題の添削を受けられる内容となっており、製図の添削量としても充実しています。
令和8年度(2026年度)向けの一級建築士講座も展開中で、現在受付が確認できます。
詳細な料金は年度・コースにより変動するため、公式サイトへの問い合わせか資料請求での確認を推奨します。
全日本建築士会 一級建築士講座の主なコースと料金目安(直近年度公式サイト掲載価格をもとに記載)
| コース名 | 形式 | 料金目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 総合コース(学科+設計製図) | 通信 | 208,000円前後 | 学科178時間+製図73時間セット、添削・模擬試験込み |
| 総合コース(学科+設計製図) | 通学 | 218,000円前後 | 通信と同一内容・同一カリキュラム |
| 学科徹底合格力養成講座 | 通信 | 188,000円前後 | 178時間、実力強化演習6回・模擬試験込み |
| 長期設計製図講座 | 通信 | 192,000円前後 | 前後半合計24課題添削、8ヶ月対応 |
| 設計製図徹底合格力養成講座 | 通信 | 172,000円前後 | 課題発表後スタート、10課題添削 |
全日本建築士会の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営団体 | 一般社団法人 全日本建築士会 |
| 公式サイト | https://ssl.kenchikukouza.org/ |
| 所在地 | 東京都新宿区高田馬場3-23-2 内藤ビル401 |
| 対応資格 | 一級建築士・二級建築士 |
| 講座形式 | 通信(Web動画)・通学(東京の教室、一部地域限定) |
| 質問サポート | FAX・メール、無制限・無料 |
| 製図添削 | あり(長期コースは24課題、通常コースは10課題) |
| 監修者 | 元国土交通省室長 |
| 合格保証 | 合格フォローアップシステム(一定条件を満たした場合、翌年度の一部講座を無料再受講) |
| 教育訓練給付制度 | 対象講座あり(長期設計製図講座など) |
通学教室の開講地域について注意が必要
全日本建築士会の通学講座は、東京(高田馬場)を中心とした限られた地域での開講が主体です。
全国に校舎を持つ総合資格学院や日建学院とは異なり、地方在住者は通学での受講が難しいケースがあります。
ただし通信コースは全国から受講可能で、通学と同一内容のWeb動画配信が受けられるため、地方在住者でも学習内容そのものに差は生じません。
製図講座については「前半通信・後半通学」の併用コースも選択肢にあり、状況に合わせて組み合わせができるでしょう。
合格ロケット
合格ロケット 一級建築士学科対策
- 受講料
- 新規購入69,300円/前年度ユーザー40%引/2021-2024年度ユーザー20%引/動画ライブラリー追加33,000円/年(税込)
- 運営会社
- 前身「合格物語」から数えて20年以上の運営実績・学科試験特化WEB学習サービス
- 合格実績
- 毎年本試験後に過去20年問題で何点取得可能かを公開(透明性のある検証)
- 受講形式
- インストール不要Webアプリ(PC/スマホ/タブレット)+一問一答形式+理解度/学習進捗グラフ可視化
- 学習サポート
- 週1〜2回オンラインライブ講義(90〜150分・質疑応答可)+アプリ内問い合わせ機能で無制限質問
- 対応特徴
- 対象は一級建築士学科試験のみ(製図対策は教育的ウラ指導との連携割引11,000円引)+利用期限該当年度8月下旬まで
合格ロケットは、一級建築士の学科試験対策に特化したWebアプリ型の学習サービスです。
前身となる「合格物語」から数えると20年以上の運営実績を持ち、「日本で一番の運営実績がある一級建築士学科試験特化のWEB学習サービス」と公式が明示しています。
インストール不要のWebアプリとして設計されており、PC・スマートフォン・タブレットのいずれからでも同じアカウントでアクセスできます。
合格ロケット最大の特徴は「過去20年分の過去問を一問一答形式でマスターする」という学習設計にあります。
公式サイトでは「一級建築士学科試験は、過去20年分の知識をマスターすれば合格点を突破できている」という主張を裏付けるため、毎年本試験後に「過去20年分の知識で何点が取得可能だったか」の検証結果を公開しています。
一級建築士学科試験は過去問の類題が出題されやすい傾向があり、この過去問中心のアプローチが多くの受験生に受け入れられてきた理由のひとつでもあります。
学習管理機能が充実している点も、選ばれる理由のひとつです。
理解度や学習進捗をリアルタイムでグラフ表示し、自分の習熟度と上位20%のユーザーとの進捗状況を比較できます。
付箋・マーカー・自動再出題などの機能を使って弱点知識を繰り返し確認できる設計で、「知識のマネジメント」という考え方を核心に置いたカリキュラムになっています。
通常の通信講座とは異なり、毎週科目ごとの重点項目を選んでオンラインライブ講義を実施しており、質疑応答も可能です。
不明点はアプリ内の問い合わせ機能からいつでも講師に質問でき、理解できるまで説明を受けられる点は独学との大きな差といえます。
合格ロケットが対応しているのは学科試験のみであり、設計製図試験の対策は含まれていません。
製図対策が必要な受験生は、連携関係のある教育的ウラ指導(後述)との組み合わせが受験者の間で定番の選択肢となっており、合格ロケットユーザーが教育的ウラ指導に申し込む場合は11,000円引きの特別割引が適用されます。
合格ロケット 料金と割引制度(公式サイト掲載情報)
| 購入区分 | 税込価格 |
|---|---|
| 新規購入 | 69,300円 |
| 前年度ユーザー割引 | 40%割引(新規価格から) |
| 2021〜2024年度ユーザー割引 | 20%割引(新規価格から) |
| 動画ライブラリー会員(追加オプション) | 33,000円/年(先行申込で20%引き) |
| 印刷物教材(紙面印刷サービス) | 別途料金(公式サイトで確認) |
合格ロケットの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公式サイト | https://5569et.com/ |
| 対応資格 | 一級建築士(学科試験のみ) |
| 形式 | インストール不要のWebアプリ(PC・スマートフォン・タブレット対応) |
| 収録問題数 | 過去20年分の学科試験問題 |
| オンライン講義 | 週1〜2回・90〜120分(ライブ配信、録画視聴は動画ライブラリー会員向け) |
| 質問サポート | アプリ内問い合わせ機能で無制限 |
| 設計製図対応 | なし(教育的ウラ指導との連携割引あり) |
| 利用期限 | 該当年度の8月下旬まで |
| 試用版 | あり(公式サイトから体験可能) |
合格ロケットが向いている受験生のタイプ
過去問演習を中心に自分のペースで学科試験を攻略したい受験生に最も向いています。
テキストを読んで理解するインプット型の学習よりも、問題を解きながら知識を定着させるアウトプット型の学習が合う人に支持されている傾向があります。
毎週のオンライン講義では科目の重点を押さえた解説が受けられるため、完全独学よりも理解が深まる機会があります。
一方で、体系的に基礎から積み上げたい初学者や、映像講義で丁寧に説明を受けたい受験生には向かない面もあります。
基本講義が含まれないため、合格ロケット単体では学科の全範囲を網羅した講義を受けることができません。
受験経験があり一定の知識ベースがある受験生が、演習中心で力を伸ばしたい場面での活用に適しているでしょう。
教育的ウラ指導
教育的ウラ指導 一級建築士製図対策
- 受講料
- 年間コース275,000円/前半コース154,000円/後半コース110,000〜176,000円(税込・後半添削なし88,000〜110,000円)
- 運営会社
- 荘司和樹(代表)・1997年〜・製図試験専門
- 合格実績
- 毎年ユーザープランニングで合格答案を全国収集・公開(令和7年度100案超の合格答案分析)・20年データ蓄積
- 受講形式
- インターネット通信講座(Web完結)+講座は過去問題研究/通信添削A/B/国語力開発の独自構成
- 学習サポート
- 課題作成者/添削総括者が受講者専用ページで直接回答(添削最低1週間)+学科一発逆転模試(年2回先着500名)
- 対応特徴
- 学科不合格時の後半コース返金制度あり+合格ロケットユーザー割引11,000円引+対象は一級建築士製図試験のみ
教育的ウラ指導は、一級建築士の設計製図試験対策に特化したインターネット通信講座であり、運営者の荘司和樹氏が主宰する製図試験専門のサービスです。
製図試験終了後に全国の受験者から再現答案を集めて合否の実態を分析する「ユーザープランニング」を平成16年(2004年)から毎年実施しており、20年以上にわたって蓄積してきた合否データを根拠とした指導スタイルが最大の特徴です。
一般的な通信講座が「講師が作成した課題への取り組みと添削」を軸にするのに対して、教育的ウラ指導は「本試験でどのような答案が合格してきたのか」という実証データを起点に指導を組み立てています。
令和7年度のユーザープランニングでは100案を超える合格答案が公開されており、その分析結果を発表するオンラインイベントも行われました。
「自分流では不合格を繰り返す」という製図試験の本質的な難しさに対して、実際の合格答案から学ぶという手法は、従来の大手予備校とはアプローチが根本的に異なります。
製図試験対策の講座構成は「課題条件を正確に読み取る力」「ぶれないエスキス力」「負けないプランニング力」の3点を軸に設計されています。
それぞれの力を高めるための講座として「過去問題研究講座」「通信添削講座(A課題・B課題)」「国語力開発講座」が用意されており、知識武装用と添削用の課題を分けて設計している点は独自の工夫といえます。
質問対応については「どんな質問にも回答すること」を本来のサービスの主軸として位置づけており、課題作成者や添削総括者がホームページの受講者専用ページで直接回答する体制をとっています。
添削についても「最低でも一週間程度かかる」と公式が正直に記載しており、対応スピードに期待しすぎないよう事前に案内している誠実な姿勢が見てとれます。
学科試験対策については「学科一発逆転模試」を年2回実施している(令和8年度は5月下旬・6月下旬予定、先着500名限定です)。
本試験終了後にその年の本試験問題との的中率を公開しているのが特徴で、模試の精度を透明性を持って示している点は他の模試と一線を画します。
教育的ウラ指導 製図試験対策サービス 受講コース一覧(公式サイト・令和8年度)
| コース名 | 受講期間 | 税込受講費用 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 通学実践コース | 1月上旬〜10月上旬 | 通常418,000円(早期385,000円) | 令和8年度は受付終了 |
| 年間コース | 1月上旬〜10月上旬 | 275,000円 | 前半・後半フルセット。2026年7月上旬まで受付 |
| 前半コース | 1月上旬〜7月中旬 | 154,000円 | 2026年5月中旬まで受付 |
| 後半コース | 7月下旬〜10月上旬 | 通常176,000円 / 前半コース受講者割引154,000円 / 合格ロケットユーザー割引143,000円 | 7月中旬〜9月上旬受付 |
| 後半コース添削なしタイプ | 7月下旬〜10月上旬 | 通常110,000円 / 合格ロケットユーザー割引88,000円 | 7月中旬〜10月上旬受付 |
教育的ウラ指導の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公式サイト | https://ura410.jp/ |
| 運営 | 荘司和樹(代表) |
| 対応試験 | 一級建築士製図試験(学科は模試サービスのみ対応) |
| 形式 | インターネット通信講座(Web上で完結) |
| 製図添削 | あり(年間・前半・後半コース) |
| 添削なしタイプ | あり(後半コース添削なしタイプ) |
| ユープラ | 毎年実施(合格・不合格の再現答案を全国収集・公開) |
| 合格ロケット連携 | 後半コース・後半コース添削なしタイプで割引あり |
| 質問対応 | 受講者専用ページで課題作成者・添削総括者が回答 |
| 学科サービス | 一発逆転模試(年2回、先着500名) |
受講を検討する際の注意点
公式サイトには「価格の安い資格学校ではありません。
スケジューリングを含め手取り足取りのサポートを求める方は資格学校へ通学されてください」という直接的な記載があります。
インターネットを利用したコミュニケーションが前提のサービスであるため、PCやスマートフォンの操作に不安がある方や、提示されたメールや案内文をきちんと読むことが難しい方には向かないと公式が明示しています。
独学では得られない「課題の提供・質問対応・答案の添削・エスキスのまとめ方指導」に特化して低価格を実現しているという方針の明確さは、サービスの性質をわかりやすく伝えている点で受験生にとって判断しやすいといえるでしょう。
建築士の塾 by Archicom
建築士の塾 by Archicom 一級建築士製図対策
- 受講料
- 本講座55,000円(pre受講者51,480円)/pre設計製図3,520円(1課題)/製図用紙15枚1,980円(税込)
- 運営会社
- 株式会社アーキ・コミュニケーション研究所(1997年11月設立・代表木藤浩実は企業内建築士研修28年)
- 合格実績
- 合格率の公表なし(企業研修28年実績・少数精鋭の指導スタイル)
- 受講形式
- 郵送による通信添削(問題DL+答案郵送)+課題1〜4+模擬試験の全5課題構成
- 学習サポート
- 「減点をコントロールするリスクマネジメント」独自指導+自己チェックシートで採点根拠を示す添削+ランクⅠ〜Ⅳ合否判定+自己申告期日設定可
- 対応特徴
- 対象は一級建築士設計製図試験のみ+pre講座1課題から段階受講可+申込はフォーム+振込方式
建築士の塾 by Archicomは、株式会社アーキ・コミュニケーション研究所が1997年から運営している一級建築士の製図試験特化の通信講座です。
代表の木藤浩実氏はゼネコン・ハウスメーカー等の企業内建築士資格取得研修において28年間にわたって学科および設計製図の講師を務めてきた実績を持ち、企業研修ルートで実績を重ねてきた少数精鋭型の専門講座という位置づけが他の通信講座と根本的に異なります。
この講座の最大の特徴は「減点をコントロールするリスクマネジメント」という独自の指導方針にあります。
公式サイトには「解答例と同じようになることのみを是とせず、プランが現実的で全体のまとまりがあることを評価していく」という指導方針が明記されています。
完璧な解答を目指すよりも、試験本番で陥りやすい「不自然さ」を排除し、減点の少ない現実的なプランを時間内に仕上げることを重視するアプローチは、試験の本質を20年以上見続けてきた講師ならではの視点です。
「身の丈にあった計画をめざす指導」というコンセプトも公式から明示されており、無理に高難度なプランを作ろうとして破綻するリスクより、確実に合格水準に届く計画をまとめる力を重視しています。
この考え方は令和7年度の設計製図試験でランクⅢ(知識技能が著しく不足)に53.7%が該当するという国土交通省の発表データとも整合しており、一定のプランニングを確実に完成させる力が合否の分岐点になるという現実を反映しています。
答案の添削については、自己チェックシートの減点項目に当てはめながら「採点の根拠を示す」添削を行い、本試験に準じたランクⅠ〜Ⅳの合否判定も付けて返却しています。
プランそのものへの指摘だけでなく、図面表現や計画の要点等の記述内容の問題点も丁寧に拾い上げる方針で、「プランが悪くないのに不合格になる受験生の共通点」として作図上の不備に着目した指導が行われています。
コース設計は課題名発表前と発表後で分かれており、発表前には「pre設計製図通信講座」、発表後には「設計製図試験対策通信講座(本講座)」を受講する流れが標準となっています。
pre講座は平成23年から令和7年までのオリジナル模擬試験問題を1課題単位で受講でき、問題用紙は公式サイトから無料でダウンロード可能です。
本講座(令和8年)を受講する前にpre講座を受講した場合は、本講座の受講料に割引特典が適用されます。
建築士の塾 by Archicom 料金情報(公式サイト、令和8年度)
| 講座名 | 税込受講料 | 内容 |
|---|---|---|
| pre設計製図通信講座 | 3,520円(1課題あたり) | 課題名発表前の事前対策。1課題単位で受講可。問題は無料DL可 |
| 設計製図試験対策通信講座(本講座) | 55,000円 | 課題1〜4+模擬試験の全5課題。pre講座受講者割引で51,480円 |
| 設計製図通信模擬試験 | 公式サイトで確認 | 6時間30分の模擬試験+添削指導・合否判定 |
| 製図用紙(A2サイズ5mm方眼)通販 | 1,980円(15枚) | 練習用の製図用紙 |
建築士の塾 by Archicomの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社アーキ・コミュニケーション研究所 |
| 代表者 | 木藤浩実(代表取締役・一級建築士) |
| 所在地 | 東京都世田谷区赤堤1-42-5-3F |
| 連絡先 | info@archicom.co.jp |
| 公式サイト | https://archicom.co.jp/ |
| 設立 | 1997年11月 |
| 対応試験 | 一級建築士設計製図試験(学科は情報提供・無料資料のみ) |
| 形式 | 郵送による通信添削(問題のDL・答案の郵送) |
| 申込方法 | 公式サイトのフォームから申し込み後、ゆうちょ銀行への振込で手続き |
本講座の課題構成と学習の流れ
令和8年度の本講座は8月10日以降の教材発送から始まり、課題1〜4を段階的に難易度を上げながら進め、最終的に模擬試験を受ける構成になっています。
各課題には標準的な提出期日があるが「自己申告期日」として受講者が独自に提出期日を設定できる仕組みも設けられており、仕事の繁忙状況に合わせてペースを調整できる点が多忙な社会人に向いています。
課題1〜4については答案の受付日に解答例等のダウンロード方法がメールで案内される設計で、添削を受けた後に解答例と自分の答案を対比させながら復習できます。
模擬試験は6時間30分の本番形式で実施し、採点・合否判定も受けられます。
一連のプロセスを通して「自己チェックする習慣」と「客観的にプランを評価する目」を身につけることを最終的な目標に据えた設計になっています。
建築士通信講座のおすすめ3選【二級建築士対応】
二級建築士の通信講座は、一級と比べてコースの選択肢がやや限られるが、費用・製図添削の充実度・合格実績の3軸で選ぶのが効率的です。
令和7年度の二級建築士設計製図試験は全国で実施されており、学科試験・設計製図試験の両方に対応した講座を選ぶか、製図のみに特化した講座と組み合わせるかで費用が大きく変わります。
以下では二級建築士対応の代表的な通信講座を解説します。
ハウジングインテリアカレッジ
ハウジングインテリアカレッジ 二級建築士講座
- 受講料
- 製図コース121,000円(CP117,700円)/学科コース46,000円(CP38,500円)/学科+製図セット167,000円(CP138,900円)(税込・送料無料)
- 運営会社
- 株式会社住宅デザイン研究所(広島・1983年〜・二級建築士の通信製図添削を業界先駆け)
- 合格実績
- 受講生設計製図合格率65.5%(全国平均46.4%・令和7年度)
- 受講形式
- Eラーニング(学科・全900動画・1本5〜10分)+郵送添削(製図)
- 学習サポート
- 質問1日1質問(メール・24時間受付・3日〜1週間で回答)+製図添削6題(CP時9題)+模擬試験1題+動画講義
- 対応特徴
- 製図コースは教育訓練給付対象(20%給付)+学科不合格時の翌年度学科コース無料再受講(Eラーニング100h以上等条件)+年間定員300名
ハウジングインテリアカレッジは、二級建築士とインテリアコーディネーターに特化した通信専門校であり、株式会社住宅デザイン研究所が運営しています。
本部は広島市安佐南区に所在し、全国に対して通信講座のみで二級建築士の試験対策を提供しています。
二級建築士の通信による製図添削をいち早く始めた講座として知られており、受講生の設計製図試験合格率が65.5%を記録した実績を公式が公表しています。
全国平均の合格率が46.4%前後(令和7年度・設計製図試験)であることを踏まえると、この数字は通信講座として際立って高い水準といえます。
この講座の核心にあるのは「一人ひとりに合わせた個別指導」という方針です。
画一的な添削ではなく、受講者の図面と設計意図を個別に分析し、弱点や改善案を具体的に指摘する体制を採っています。
年間の募集人数を300名に限定しているのも、徹底したサポートを維持するための方針であり、公式サイトに明記されています。
製図コースの教材は設計製図教本・エスキス用紙・製図用紙・トレース練習問題・合格必勝添削問題5題・模擬試験1題・動画講義などが含まれており、添削問題の合計は6題(キャンペーン期間中は増量)となっています。
各課題には「何を直せばいいか」を明確にする添削が返却されるため、独学では気づきにくいクセや弱点を効率よく修正できる設計になっています。
学科コースは、Eラーニング上でスマホ・PCから過去9年分の問題を1問1問動画で解説するスタイルで、全900動画(1本5〜10分程度)が用意されています。
郵送教材は送付されず、完全オンラインで完結する仕組みです。
学科では各科目18点獲得を目標にしたカリキュラムが組まれており、試験合格に必要な総得点60点以上を超えるラインを意識した構成になっています。
質問サポートは1日1質問まで(メール)で、送信は24時間受け付けており、休業日を除き3日〜1週間で回答が届きます。
質問回数に上限はないため、わからない点をそのまま放置せずに学習を進められる環境が整っているでしょう。
製図コースは一般教育訓練給付制度の対象講座であり、受給資格を満たす方は受講料の20%の給付を受けられます。
学科不合格時に翌年を無料で再受講できる制度(Eラーニング総学習時間100時間以上が条件・教材費16,500円のみ必要)も設けられており、万が一の場合のリスクを軽減できる点も特徴のひとつです。
ハウジングインテリアカレッジ 料金情報(公式サイト、2026年4月時点・税込)
| コース名 | 通常価格 | キャンペーン価格 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 二級建築士 製図コース(2026年合格目標) | 121,000円 | 117,700円(〜2026年6月30日) | 添削課題5題+模擬試験1題、動画講義付き |
| 二級建築士 学科コース(2027年合格目標) | 46,000円 | 38,500円(〜2026年6月30日) | 過去9年分の解説動画900本、Eラーニング完結 |
| 二級建築士 学科+製図コース(2027年合格目標) | 167,000円 | 138,900円(〜2026年6月30日) | 学科+製図セット。添削課題キャンペーン中9題 |
ハウジングインテリアカレッジの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社 住宅デザイン研究所 |
| 所在地 | 広島市安佐南区西原6-8-4 グレイスコート西原1F |
| 電話番号 | 0120-955-395(フリーダイヤル) |
| 受付時間 | 平日10時〜18時 |
| 公式サイト | https://www.jdknet.co.jp/ |
| 対応資格 | 二級建築士・インテリアコーディネーター・宅建士 |
| 通信形式 | Eラーニング(学科)+郵送添削(製図) |
| 募集定員 | 年間300名(製図コース) |
| 製図添削数 | 通常6題・キャンペーン時9題 |
| 給付金対象 | 製図コースが一般教育訓練給付制度の対象 |
| 学科不合格時 | 翌年度の学科コースを無料再受講(条件あり) |
スタディング(二級建築士コース)
スタディング 二級建築士講座
- 受講料
- 2級学科・製図総合88,000円/学科対策77,900円/製図対策48,400円/製図添削オプション22,000円(税込)
- 運営会社
- KIYOラーニング株式会社(東証グロース上場)
- 合格実績
- 合格者数・合格率の公表なし(過去問分析に基づく合格点獲得重視のメリハリ学習)
- 受講形式
- 完全オンライン(スマホ/PC/タブレット)+動画講義+学科特訓問題700問超(計画/施工/構造力学)+製図はフリーハンド作図法
- 学習サポート
- 学科Q&Aサービス(学科対策コース/総合コース対応・製図は対象外)+製図添削オプション22,000円(別途)
- 対応特徴
- 総合コースは2026年版+2027年版セット(2年分)+合格お祝い金10,000円分+1級講座への特別Wライセンス応援割
スタディングの二級建築士講座は、2級建築士学科・製図総合コースが88,000円(税込)という価格で、スマートフォン・PC・タブレットのみで学科から製図まで完結するコースです。
一級建築士コースと同様のスマホ完結型の設計で、2026年版に加えて2027年版の講座まで受講できる2年分セットという点が特徴です。
スタディングの二級建築士コースが他の通信講座と一線を画す点は、学科の「高得点ではなく合格点の獲得」にこだわった学習設計にあります。
過去問分析に基づき「合格に必要な部分は丁寧に、合格に必要ない部分はそぎ落としたメリハリ学習」という方針を公式が明示しています。
二級建築士の学科試験は計画・法規・構造・施工の4科目で構成されており、各科目25点満点中13点以上かつ総得点60点以上が合格基準となっています。
スタディングは各科目の頻出論点と過去問を軸にした効率的なカリキュラムで、限られた学習時間で合格基準をクリアすることを最優先に設計しています。
製図コースについては、フリーハンドの割合を多くした作図法で作図トレーニングの時間短縮を図るアプローチが特徴的です。
常に平行定規を使った作図を繰り返す従来の対策とは異なり、エスキスのトレーニングに時間を集中させるという考え方が根底にあります。
基本編(課題発表前)と応用編(課題発表後)の2段階構成で、課題発表後は本年度の用途に応じたポイント解説が提供されます。
ただし製図コースには課題添削は含まれておらず、添削を受けたい場合は別途「2級建築士製図添削オプション」を追加購入する必要があります。
二級建築士学科の特訓問題は計画・施工・構造力学の3分野で合計700問超を収録しており、特に近年の新傾向問題にも対応した内容になっています。
学科のQ&Aサービスは学科対策コースと総合コースに対応しており、製図コースの質問対応は添削オプションも含め対象外となっている点は注意が必要です。
合格お祝い金制度(10,000円分のデジタルギフト)は二級建築士コースにも適用されており、条件を満たして合格した場合は実質的な負担を抑えられます。
2級建築士を受講した後に1級建築士講座に進む際は「特別Wライセンス応援割」が用意されており、継続して受講するユーザーへの優遇制度も整備されています。
スタディング 二級建築士コース一覧(公式サイト、2026年4月時点・税込)
| コース名 | 税込価格 | 受講期限 |
|---|---|---|
| 2級建築士 学科・製図総合コース(2026年+2027年合格目標) | 88,000円 | 2027年9月30日まで |
| 2級建築士 学科対策コース(2026年+2027年合格目標) | 77,900円 | 2027年9月30日まで |
| 2級建築士 製図対策コース(2026年合格目標) | 48,400円 | 2026年9月30日まで |
| 2級建築士 製図添削オプション(2026年合格目標) | 22,000円 | 2026年9月30日まで |
スタディング 基本情報(二級建築士コース)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | KIYOラーニング株式会社 |
| 公式サイト | https://studying.jp/kenchikushi/ |
| 対応資格 | 二級建築士・一級建築士 |
| 学習形式 | スマートフォン・PC・タブレット(完全オンライン) |
| 製図添削 | 製図添削オプション(22,000円)で対応 |
| 質問対応 | 学科のみQ&Aサービス(製図は対象外) |
| 無料体験 | 初回講座を無料で試聴可能 |
| 合格特典 | 合格お祝い金10,000円分のデジタルギフト |
| Wライセンス割引 | 2級受講後に1級講座への優遇割引あり |
二級建築士コースの向き・不向き
スタディングの二級建築士コースは、まとまった学習時間の確保が難しい社会人や育児中の受験生に最も向いています。
スキマ時間を活用してスマホ1台で学科から製図の基礎まで対策できる点は、ライフスタイルに縛りのある受験生にとって実用的な設計です。
一方で、製図試験では添削指導を受けないと気づきにくい図面のクセや採点ポイントの抜け漏れが発生しやすいです。
製図コース単体では添削がないため、本格的な製図対策を求める場合は添削オプション(22,000円)を追加するか、ハウジングインテリアカレッジのような製図添削が充実した講座との比較で判断するとよいでしょう。
製図コース(48,400円)+添削オプション(22,000円)の合計70,400円でも、大手予備校の製図コース単体と比べてはるかに低い費用水準になります。
TAC(二級建築士コース)
TAC 二級建築士講座
- 受講料
- 学科本科Web通信242,000円/設計製図本科Web通信143,000円/オンラインライブ通信176,000円(税込)+初回入会金10,000円
- 運営会社
- TAC株式会社(東証スタンダード上場・大手の半額目標)
- 合格実績
- 合格率の公表なし(令和7年度二級建築士学科合格率全国36.8%)
- 受講形式
- Web通信/オンラインライブ通信/教室/ビデオブース(1回45分・短単位)+総合学科本科は全152回(構造力学/法規2回転)+学科本科は全125回
- 学習サポート
- オンライン質問対応+全国講師による製図添削(通信生対応)+オンラインスクーリング
- 対応特徴
- 教育訓練給付対象(Web通信/通学・オンラインライブは対象外)+U25 44,000円引+学科製図同時申込で設計製図22,000円引+学科不合格時の設計製図全額返金
TACの二級建築士講座は、公認会計士・不動産鑑定士・宅建士など多数の資格に対応する資格の学校TACが展開する、学科から設計製図まで本格的なカリキュラムを揃えた講座です。
学科対策コースのWeb通信が242,000円、設計製図本科生のWeb通信が143,000円(通常価格)という価格設定は、大手予備校の50%程度を目標に掲げているだけあり、同等の学習内容を持つ通学型大手の費用と比較すると大幅に抑えられています。
TACが価格を抑えられる理由として公式が明示しているのは「営業マンや広告費を節減し、本来の教務部分に経費を集中させる」という運営方針です。
出席促進や願書提供といった教務外のサービスを省いた結果として生まれたコストパフォーマンスであり、これは二級建築士でも一級建築士でも共通の考え方になっています。
学科コースの種類は、12月開講の「総合学科本科生」と2月開講の「学科本科生」の2種類が中心です。
総合学科本科生は苦手意識を持ちやすい構造力学・法規を2回転できるカリキュラムが特徴で、全152回(1回45分)+各回確認テスト+公開模試という構成になっています。
学科本科生は全125回(1回45分)で短期間での集中学習を想定した設計です。
いずれも1回45分という短い単位でテンポよく進む講義設計は、通信受講者が学習を継続しやすい仕組みになっています。
設計製図本科生は学科試験後の7月に開講し、全8回(68時間)の構成です。
毎年的中率の高いTACオリジナル課題を使用し、通信受講生向けにはオンラインスクーリングも実施されます。
製図添削については、Web通信生も全国の講師が担当する体制が整っており、通信のみでも製図の添削指導が受けられます。
複数の割引・特典制度が整備されている点もTACの特徴です。
学科と設計製図を同時申し込みすると設計製図本科生の受講料が22,000円割引になります。
万が一学科試験が不合格になった場合は設計製図本科生の受講料が全額返金または特別返金される仕組みもあり、試験結果に応じたリスクヘッジができます。
アンダー25割引では学科本科生が44,000円引きになり、25歳以下または学生の方には費用面でのアドバンテージが大きいです。
学科・設計製図のどちらも一般教育訓練給付制度の対象コースとなっている(ただし2026年合格目標のオンラインライブ通信講座は給付金対象外です)。
Web通信または通学メディアで受講した場合は受講料の20%の給付が受けられるため、給付金の活用を前提にするならWeb通信を選択するのが適切です。
また学科コースの教室講座には再受講講義料無料制度(一定条件を満たした場合、翌年度の学科コースを無料で再受講)も設けられており、複数年にわたるサポート体制が整っています。
TAC 二級建築士コース 料金一覧(2026年合格目標・公式サイト掲載、税込・教材費込)
| コース名 | 受講形式 | 税込価格 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 二級学科本科生 | Web通信 | 242,000円 | キャンペーン前363,000円(セット申込時) |
| 二級学科本科生 | オンラインライブ通信 | 176,000円(キャンペーン前198,000円) | 給付金対象外 |
| 二級総合学科本科生 | Web通信 | 公式で要確認 | 全152回、12月開講 |
| 二級設計製図本科生 | Web通信 | 143,000円 | 全8回(68時間)、学科試験後7月開講 |
| 二級設計製図本科生 | オンラインライブ通信 | 176,000円 | 給付金対象外 |
TAC 二級建築士コース 基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営 | 資格の学校TAC(TAC株式会社) |
| 公式サイト | https://www.tac-school.co.jp/kouza_kenchiku/ |
| 対応資格 | 二級建築士・一級建築士 |
| 学習形式 | 教室講座・オンラインライブ通信・Web通信・ビデオブース |
| 質問サポート | Web通信生向けにオンライン質問対応あり |
| 製図添削 | あり(全国講師が担当) |
| 給付金対象 | Web通信・通学講座が対象(オンラインライブは対象外) |
| 学科再受講制度 | 教室講座限定で条件を満たせば翌年度の講義料無料 |
| 入会金 | 10,000円(新規会員のみ) |
二級建築士学科試験の不合格率が高い理由を知ったうえで選ぶ
公益財団法人建築技術教育普及センターの公表データによると、令和7年度の二級建築士学科試験の合格率は36.8%(実受験者数21,292人・合格者数7,836人)であり、約63%の受験生が不合格になっています。
法規・構造の2科目で苦手意識を持ちやすいことが失点の主な原因であり、これはTACが総合学科本科生で「構造力学・法規を2回転できるカリキュラム」を組む根拠とも一致しています。
製図試験は通信で添削を受けられる環境があるか否かで実力の伸びが変わりやすく、TACのWeb通信生向け製図添削体制はその点で通信講座の中では充実した部類に入ります。
建築士通信講座の選び方【失敗しないための4つのポイント】
建築士の通信講座は費用・学習形式・サポート体制・製図添削の有無などで大きく差があります。
令和7年度の一級建築士学科試験の合格率は16.5%(受験者数27,489人・合格者4,529人、国土交通省発表)、二級建築士学科試験の合格率は40.9%(合格者6,698人、公益財団法人建築技術教育普及センター発表)と、どちらも簡単に合格できる試験ではありません。
講座選びを誤ると費用を無駄にするだけでなく、学習時間も失うことになります。
以下の4つのポイントを基準に比較することで、自分に合った講座を選びやすくなるでしょう。
費用の予算で選ぶ
通信講座の費用は講座によって大きく異なり、スマホ完結型の低価格帯から本格的な通信添削付き講座まで幅広い選択肢があります。
費用だけで選ぶと添削なし・質問対応なしのサービスになりがちで、特に製図試験で苦しむケースが出やすいです。
以下の費用帯別の特徴を把握したうえで、サポート内容と費用のバランスを見て選ぶのが基本です。
| 費用帯 | 主な対応サービス | 向いている受験生 |
|---|---|---|
| 〜10万円 | スマホ完結型・過去問演習中心(合格ロケット・スタディング学科コース等) | 受験経験あり・演習主体で進められる方 |
| 10〜20万円 | 製図添削あり・動画講義付き(ハウジングインテリアカレッジ・全日本建築士会等) | 学科+製図を通信で完結させたい方 |
| 20〜30万円 | 本格カリキュラム+質問対応+添削(TAC・教育的ウラ指導年間コース等) | 体系的な学習と手厚いサポートを求める方 |
| 30万円以上 | 通学相当の密度(大手予備校・TAC設計製図含む総合コース等) | 合格率を最優先にする方 |
一般教育訓練給付制度を利用できる受給資格がある場合は、受講料の20%(最大10万円)が給付されます。
令和7年度時点で対象コースとして確認できるのはハウジングインテリアカレッジの製図コース・TACのWeb通信コース・全日本建築士会の長期設計製図講座などだ(ただし各社のオンラインライブ通信講座は2026年合格目標では対象外となっているケースがあるため、申し込み前に公式で確認が必要です)。
学科対策か製図対策かで選ぶ

建築士試験は学科試験と設計製図試験の2段階構造です。
学科試験に合格して初めて製図試験に進めます。
どちらを重点的に対策するかによって、選ぶべき講座の性質が変わります。
学科試験のみに特化した講座としては合格ロケット(一級・学科専用)やスタディングの学科コースが代表的です。
製図試験に特化した講座としては教育的ウラ指導・建築士の塾 by Archicom・ハウジングインテリアカレッジが挙げられます。
学科から製図まで一貫して対応するのはスタディング総合コース・全日本建築士会・TACなどです。
初受験の場合は学科から製図まで一括で対応できる講座を選ぶのが最もリスクが少ないです。
受験経験があり学科は通過済みで製図対策だけが必要という場合は、製図特化型の講座を選ぶことで費用を大幅に抑えられます。
一級建築士学科の合格は設計製図試験への入口にすぎず、令和7年度の製図試験合格率は35.0%(令和7年度・総合資格学院集計)だった点からも、製図対策を軽視した計画は現実的ではありません。
サポート体制(添削・質問)で選ぶ

通信講座では「講師に直接質問できるか」「図面の添削を受けられるか」が合格率を左右する大きな差になります。
自分の図面のどこが問題なのかは独学では気づきにくく、添削なしの製図対策は非常に効率が悪くなるでしょう。
各社における質問サポートの形式
| サポート形式 | 主な講座 | 特徴 |
|---|---|---|
| 無制限メール・FAQ | 全日本建築士会・ハウジングインテリアカレッジ | 疑問をそのままにしない環境 |
| 1日1質問(メール) | ハウジングインテリアカレッジ | 3日〜1週間で回答。毎日の質問は可能 |
| アプリ内問い合わせ | 合格ロケット | 講師が直接回答 |
| Q&Aサービス(学科のみ) | スタディング | 製図は対象外 |
| 受講者専用ページ | 教育的ウラ指導 | 課題作成者・添削総括者が回答 |
製図添削は、「添削回数の多さ」と「返却の速さ」の両面で比較するとよいです。
ハウジングインテリアカレッジはキャンペーン時9題・通常6題の添削が含まれており、全日本建築士会の長期設計製図講座は24課題の添削という充実した体制です。
建築士の塾 by Archicomは本講座で5課題(模擬試験含む)、教育的ウラ指導は年間コースで前後半合計の通信添削を受けられます。
学習スタイル(スマホ・テキスト)で選ぶ
忙しい社会人が建築士を目指す場合、通勤時間や休憩時間といったスキマ時間を活用できるかどうかが継続学習の鍵になります。
学習スタイルはスマホ完結型・テキスト中心型・郵送添削型の3種類に大別できます。

スマホ完結型はスタディング・合格ロケットが代表例で、動画講義・問題演習・進捗管理がすべてスマホひとつで完結します。
移動中や隙間時間を最大限に活用したい方に向いている
ただし製図の練習は紙と鉛筆が必要なため、製図コースだけはスマホ完結にはなりません。
テキスト・動画の両立型はTAC・全日本建築士会などで、テキスト・WEB動画の両方を活用しながら体系的に学ぶスタイルです。
手元に教材が残るため復習のペースを作りやすい
郵送添削型は建築士の塾 by Archicom・ハウジングインテリアカレッジの製図コースが該当します。
図面を郵送して添削を受け取るため、紙の図面をしっかり描いて専門家の目で確認してもらうことができます。
添削の返却に時間がかかる点は計画的にスケジュールを組む必要があります。
学習スタイルが合わないと途中で挫折しやすい
無料体験(スタディング・合格ロケット等)や資料請求(ハウジングインテリアカレッジ・TAC等)を活用して、始める前に学習イメージを確認することをおすすめします。
学科と製図で講座を組み合わせると費用が半分になる理由

建築士通信講座を「1社で学科から製図まで完結させる」という選び方が一般的だが、実は「学科は別の講座で、製図は専門特化型の講座で」と分けて選ぶことで、総費用を大幅に抑えられるケースがあります。
これは通信講座市場において、学科対策に強い講座と製図対策に強い講座の間に、明確な価格差と専門性の差が存在するためです。
大手予備校の「学科+製図一括コース」は通学型で100万円を超えるケースも珍しくありません。
これに対して通信講座を組み合わせると、同等またはそれ以上のサポートを30〜20万円台で受けられる組み合わせが複数存在します。
以下では実際の費用比較と組み合わせの具体的な根拠を解説します。
学科はスタディング・製図はハウジングインテリアカレッジが最もコスパが高い理由
二級建築士を目指す受験生のコストパフォーマンスが最も高い組み合わせのひとつが、学科をスタディング・製図をハウジングインテリアカレッジで分けて受講するパターンです。
スタディングの二級建築士学科対策コース(2026年+2027年合格目標)は77,900円で、過去9年分の問題を1問ずつ動画で解説する全900動画が含まれています。
スマートフォンとPCで完結するEラーニング型で、通勤・移動中のスキマ学習に最適化されています。
ハウジングインテリアカレッジの二級建築士製図コース(2026年合格目標)は通常121,000円、キャンペーン時117,700円で、添削課題5題+模擬試験1題(キャンペーン中は9題)、個別添削指導、動画講義が含まれます。
受講生の設計製図試験合格率65.5%は通信講座として高い水準です。
この2社の組み合わせコストと、各社単体・大手予備校を比較すると以下のようになります。
| 受講パターン | 費用(目安・税込) | 製図添削 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| スタディング学科コース+ハウジング製図コース | 約196,000円 | あり(6題) | 2社の強みを組み合わせ |
| スタディング学科・製図総合コース単体 | 88,000円 | 添削オプション別途22,000円 | 製図添削なしは110,000円 |
| ハウジング学科+製図セットコース | 167,000円(通常) | あり(6題) | 1社完結 |
| TAC 学科本科生Web通信+製図本科生 | 385,000円前後 | あり | 体系的カリキュラム |
| 大手予備校(日建学院・総合資格等)通学 | 100万円以上 | あり | 最高水準のサポート |
スタディング学科コース(77,900円)+ハウジング製図コース(117,700円)の組み合わせは約195,600円で、大手予備校の5分の1以下でありながら製図添削・動画講義・個別指導がそろっています。
スタディング単体の学科+製図コース(88,000円)より費用は高いが、製図の添削・個別指導の手厚さでハウジングインテリアカレッジは1段上のサポートが受けられる点が選ばれる理由です。
「学科は費用の安いスマホ学習で合格し、製図は添削が充実した専門校で仕上げる」というこの二分割戦略は、費用を抑えながら製図試験の合格率を高めたい受験生に合理的な選択肢といえます。
合格ロケット+教育的ウラ指導の組み合わせが一級建築士受験者に選ばれる背景
一級建築士を目指す受験生の間で広まっているのが、学科対策に合格ロケット、製図対策に教育的ウラ指導を組み合わせるパターンです。
この組み合わせが多くの受験生に選ばれるのは、それぞれが学科・製図という異なる試験領域で高い専門性を持っているからです。
合格ロケットは「一級建築士学科試験に特化した過去20年分の問題を管理するWebアプリ」として設計されており、大手予備校の学科コースと異なり体系的なインプット講義はないが、過去問の出題傾向分析と問題演習に絞ったアプローチで学科試験の突破を目指します。
新規購入は69,300円で、オンライン講義(週1〜2回)・質問対応が含まれます。

教育的ウラ指導は製図試験に特化しており、平成16年から毎年「ユーザープランニング」として全国の合格・不合格の再現答案を収集・分析しています。
この独自データベースをもとにした指導は、製図試験の合否を分ける実態に即した対策として受験者から高く評価されています。
後半コース(学科試験後の7月〜製図試験日)のみ受講する場合は合格ロケットユーザー向けに143,000円の特別割引価格が設定されており、この組み合わせは公式で想定された連携になっています。
この2社の組み合わせコストと一括コースを比較すると、以下のようになります。
| 受講パターン | 費用(目安・税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| 合格ロケット+教育的ウラ指導後半コース(合格ロケット割引) | 約212,300円 | 学科・製図をそれぞれ最高水準で対策 |
| 合格ロケット+教育的ウラ指導年間コース | 約344,300円 | 製図を1月から開始する場合 |
| スタディング一級総合コース単体 | 99,000円 | 学科+製図セット(製図添削は別途) |
| 全日本建築士会一級通信総合コース | 208,000円前後 | 学科+製図一括 |
| TAC一級学科本科生Web通信+製図本科生 | 400,000円超 | 体系的かつ充実のサポート |
合格ロケット(69,300円)+教育的ウラ指導後半コース(143,000円)の合計212,300円は、スタディング一級総合コースの99,000円より高いが、製図対策の深さが大きく異なります。
スタディングの製図コースは添削オプション(44,000円)を追加しても143,000円になるのに対して、教育的ウラ指導の後半コースはユーザープランニングによる実証データに基づく指導・通信添削・質問対応が一体になっており、製図試験の合格率に直結する質の差があると考えられます。
合格ロケット側も教育的ウラ指導ユーザーとの連携割引を設けており、「学科は合格ロケット、製図はウラ指導」という組み合わせは両社の公式にも認められた受講モデルといえます。
令和7年度の一級建築士設計製図試験の合格率が35.0%という難易度を踏まえると、製図対策の質を高める選択は費用以上のリターンをもたらす可能性があります。
建築士通信講座と予備校通学はどちらがいいのか
建築士の試験対策を始めるとき、多くの受験生が最初に直面するのが「通信講座にするか通学にするか」という選択です。
結論からいうと、どちらが絶対に優れているわけではなく、受験生の生活環境・学習スタイル・費用の許容範囲によって最適な選択肢が変わります。
費用面では、差が大きいです。
大手予備校の通学コースは一級建築士の学科+設計製図で100万円を超えるケースが多く、総合資格学院の一級建築士合格必勝WEBコース+設計製図セットは1,199,000円(令和8年度向け公式掲載価格)に上ります。
一方、通信講座はスタディング一級総合コース99,000円から全日本建築士会通信総合コース208,000円前後まで選択肢が広がっており、費用の差は5〜10倍以上になるケースもあります。
この費用差が生まれるのは、予備校通学には校舎維持費・専任スタッフの人件費・対面指導コストが含まれているからです。

一方、通信講座はこれらのコストを削減し、学習コンテンツの提供に集中させることで低価格を実現しています。
通信講座が向いている人の特徴
通信講座は次の条件に当てはまる人に特に向いています。
まず、仕事や育児で決まった曜日・時間に通学できない社会人です。
令和7年度の一級建築士試験合格者の職業別データでは、建設業・設計事務所・官公庁等に勤める実務経験者が大多数を占めており(公益財団法人建築技術教育普及センター公表)、多くの受験生が働きながら受験に臨んでいます。
通信講座であれば平日の早朝・夜間・休日のスキマ時間を組み合わせて学習を進められます。
次に、居住地域の近くに大手予備校の校舎がない方です。
総合資格学院・日建学院は全国に校舎を持つが、地方では選べるクラスや講師が限られる場合があり、最適な授業を受けるために遠方へ通う必要が生じることもあります。
通信講座であれば北海道から沖縄まで同じ品質のコンテンツにアクセスできます。
また、独学ベースで合格を目指したいが一部分だけプロのサポートを受けたいという方にも通信講座は向いています。
合格ロケットや建築士の塾 by Archicomのように「問題演習に特化したアプリ」や「1課題3,520円から受けられる製図添削」といった部分的な活用ができるサービスも存在します。
通信 vs 通学 主要比較
| 比較項目 | 通信講座 | 予備校通学 |
|---|---|---|
| 費用 | 10〜30万円台が中心 | 一級は100万円超が多い |
| 学習の自由度 | 時間・場所を自分で決められる | 決められたスケジュールに従う |
| 製図添削 | 講座による(あり・なしの差が大きい) | ほぼ全講座で対面添削あり |
| 質問対応 | メール・アプリ中心、即時性は低い場合も | その場で講師に質問できる |
| 学習継続サポート | 自己管理が前提 | 出席管理・声かけなど手厚い |
| 給付金 | 対象コースあり(会社・コースによる) | 対象コースあり |
通学(予備校)が向いている人の特徴
通学が適しているのは、対面でないと集中できない・独学では挫折しやすい・製図の細かいプロセスを対面で確認したいという受験生です。
特に設計製図試験は独学・通信での習得難易度が高い試験で、図面の美しさや作図スピードの問題は対面での指導で格段に改善するケースが多いです。
通学の最大の強みは、講師が受講生の作図プロセスを直接見てフィードバックできる点にあります。
総合資格学院は「作図プロセスにまで丁寧な指導」を特徴として掲げており、完成図面だけでなく描き方の手順そのものに介入できる環境は通学ならではです。
また、同じ試験を目指す受験仲間と一緒に勉強することで、モチベーションを維持しやすいという面もあります。
一級建築士の製図試験対策は試験日まで数ヶ月にわたる長期学習になるため、継続力に不安がある場合は強制力のある通学環境のほうが結果につながる場合もあります。
費用が許容範囲であることを前提に、次のどれかに当てはまる場合は通学を選ぶことを検討するとよいでしょう。
- 過去に製図試験で不合格になっており、独学や通信では突破できなかった経験がある
- 職場からの支援や補助が受けられる(会社が費用を負担するケース)
- 自己管理が苦手で、決まった曜日・時間に授業があることが学習の動機になる
一方で、費用の面で通学を選べない場合も正直に伝えておきたいところです。
通学費用は受験生の自己負担になる場合が多く、100万円超の費用が一発合格の保証になるわけではありません。
令和7年度の一級建築士設計製図試験合格率は35.0%(令和7年度)であり、大手予備校の通学生でも不合格になる受験生は一定数います。
費用に見合う価値を自分自身が見出しているかどうかが、選択の最終基準になるでしょう。
建築士通信講座でよくある質問
- Q建築士通信講座の費用相場はいくらくらいですか
- A
二級建築士の通信講座は学科コース単体で38,500円〜246,000円、製図コース単体で48,400円〜121,000円、学科+製図セットで88,000円〜167,000円が相場です。
一級建築士は学科コース単体で69,300円〜242,000円、製図コース単体で48,400円〜192,000円前後、学科+製図の総合コースで99,000円〜360,000円程度になります。
費用の幅が大きい理由は、講座の形式・添削回数・質問サポートの有無によって内容が大きく異なるからです。
スマホ完結型の過去問演習特化サービス(合格ロケット、スタディング等)は低価格帯に位置する一方で、製図添削・動画講義・個別質問対応をすべて含む講座は高価格帯になります。
一般教育訓練給付制度の対象講座であれば受講料の20%(最大10万円)が給付されるため、受給資格がある場合は実質負担額をさらに抑えられます。
- Q働きながら建築士通信講座で合格できますか
- A
働きながら通信講座で合格することは十分に可能です。
実際に令和7年度の一級建築士合格者のうち大多数は建設業・設計事務所等に勤める実務者であり(公益財団法人建築技術教育普及センター公表)、社会人が試験を突破しています。
通信講座を活用した働きながらの学習では、1日1〜2時間のスキマ学習を継続することが基本になります。
スタディングや合格ロケットのようなスマホ完結型の講座は通勤電車や昼休みでも学習できる設計で、社会人の受講者が多いです。
学科試験は1日1〜2時間で6〜8ヶ月程度、設計製図試験は学科合格後から本試験まで約2ヶ月間に集中して対策するのが一般的なスケジュールです。
注意点として、設計製図試験は紙に実際に図面を描くトレーニングが必要で、スマホだけで対策を完結させることはできません。
平日の夜や週末に製図練習の時間を確保できるかどうかが、製図試験の合否に直結します。
- Q一級建築士と二級建築士では通信講座選びに違いはありますか
- A
一級と二級では試験の難易度・対応講座の種類・費用の水準すべてに差があります。
二級建築士の通信講座は選択肢がやや限られるが、ハウジングインテリアカレッジのように二級専門の通信講座があり、製図添削に特化したサービスが充実しています。
二級建築士の学科試験合格率は令和7年度で40.9%、設計製図試験合格率は46.4%(公益財団法人建築技術教育普及センター発表)で、一級より難易度は低いため通信講座でも対応しやすいです。
一級建築士は難易度が高く(令和7年度学科合格率16.5%・設計製図合格率35.0%)、対策に必要な学習時間も多いです。
一級対応の通信講座は多数あるが、製図対策については添削の質と回数が合否に大きく影響します。
また一級の製図試験は出題内容の幅が広く、年度によって大きく傾向が変わるため、ユーザープランニングを蓄積している教育的ウラ指導のような専門サービスの価値が高まります。
- Q製図試験は通信講座だけで合格できますか
- A
製図試験は通信講座のみで合格した受験生が多数いる一方で、添削サービスの質が合否を大きく左右します。
完全に独学・添削なしで製図試験を突破することは難しく、自分の図面の問題点を客観視できないまま本試験を迎えると同じミスを繰り返しやすいです。
通信での製図対策を成功させるには以下の3点が重要です。
まず添削回数が十分にある講座を選ぶこと(全日本建築士会長期設計製図講座の24課題、ハウジングインテリアカレッジの最大9課題など)、次に返却された添削で指摘された点を次の課題で必ず修正して提出する習慣をつけること、そして質問対応を積極的に活用して疑問を残さないことです。
通信でも添削・質問・解説動画を組み合わせることで、通学に近い学習効果を得られる環境は整っています。
- Q建築士通信講座はいつから始めるとよいですか
- A
一級建築士の学科試験は例年7月下旬、設計製図試験は10月上旬に実施されます。
学科から始める場合は前年の12月〜翌年2月からスタートするのが標準的なペースで、合格に必要な学習時間の目安は1,000〜1,500時間程度とされています(各予備校の標準カリキュラムより)。
二級建築士の学科試験は例年7月上旬、設計製図試験は9月中旬に実施されます。
こちらも前年の11月〜翌年2月からスタートする受験生が多いです。
製図試験については、試験課題が7月下旬(一級)・7月中旬(二級)に発表されるため、課題発表後から本試験まで約2〜3ヶ月と短期間の対策になります。
全日本建築士会の長期設計製図講座や教育的ウラ指導の年間コースは課題発表前から製図の基礎力を養えるよう12月〜1月開講を設定しており、早期スタートによって課題発表後の演習に集中できる体制を作るメリットがあります。
早く始めるほど1日あたりの学習負担を分散でき、本試験直前に余裕を持った見直しができます。
- 令和7年度一級建築士試験「学科の試験」の合格者を決定|国土交通省
- 試験結果|公益財団法人 建築技術教育普及センター
- 建築士法|e-Gov法令検索
- 教育訓練給付金|ハローワークインターネットサービス




