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【教育経営学科】大切なことは”授業が上手な先生”になること。教員採用試験は目標であり通過点!IPU「青年教師塾」の秘密Vol.1

IPU・環太平洋大学には「良い先生」を目指す学生有志が集う”青年教師塾”という塾がある。青年教師塾では、今年度から小学校の現場と大学をオンラインで結ぶ取り組みを開始した。小学校の教員採用試験を目標とするメンバー約20人が学内の教室に集まり、リアルタイムで行われている小学校の授業や教員同士の研修会にオブザーバーとして参加する。終了後には、現職教員との意見交換会なども実施する。この学生と学校現場の橋渡し役を務めるのが、次世代教育学部教育経営学科で学科長を務める前田一誠教授だ。

教育経営学科 学科長 前田 一誠 教授
目次

大学1年生の時から学校現場で学ぶ経験が大きな成長に

前田教授 学生たちには学校現場の先生や子どもたちと出会う中で、体験的に学んでいってほしいと思います。教員養成課程では一般的に、教育実習に行く前と、行った後で、学生が大きく変わると言われています。そうであるならば、もっと教育実習のように学校現場とつながり、そこで働く先生から、いろんなことを学ぶという経験を1年生の時からできれば、さらに大きな成長を促せるはずです。

IPUで学び教職に就いた卒業生は離職率も低い

IPUでは、4年間で模擬授業を幾度となく経験し、”授業が上手”で”心の強さ”を備えた学生が”先生”への切符を手に卒業していく。この5年間で、教職に就いた卒業生の離職者は、片手で数えられる人数という。

前田教授 一生懸命子どもに関わったら、必ず子どもは返してくれます。「頑張ったことは絶対に報われる」という経験を通して、「教員っていいな」と思い、さらに「いい先生になりたいな」というモチベーションにつながっていきますから、離職率が圧倒的に低くなっています。

特許取得の模擬教室「コーチングラボ®」で徹底した授業力のトレーニング

体験主義教育の中核をなすのが、連日のように”コーチングラボ”で実施される模擬授業である。コーチングラボとは、模擬授業を効率的かつ効果的に実施するために作られた教室のこと。

非認知能力育成学舎「ディスカバリー」にある教室システム「コーチングラボ®」
  • 授業を行う教室からは、指導教員や授業見学中の学生がいる後方と側面のモニタリングルームの様子が見えず、音も聞こえない。そのため教師役の学生は、観察者を意識せずに授業に集中できる。
  • モニタリングルームの声が授業中の教室には届かないため、授業進行中に解説やディスカッションができる。
  • 授業教室に設置されたカメラを遠隔操作することで、ノートや教材の一部、学生の表情などのアップ映像をモニタリングルームのモニターに映し出し、その場で評価ができる。
  • 教授など指導者は、モニタリングルームにいながら、マイクを使って模擬授業中の学生に指示・指導ができる。

模擬授業では、実際の小学校の現場を再現するため、先生役はもちろん、生徒役の学生も本気で児童を演じる。「先生!わかりません」「ええー、うそだあ!」「そんなのやだー」現場では当然に出会うような子どもに扮する”なりきり児童”にどう対応していくかも、模擬授業の中の注目点の一つだ。

前田教授 私が一番見ているのは、児童役の学生に対する配慮です。問題を解いている児童のそばに行って、わからなそうであれば声をかけるとか、本や教材を読み聞かせる時も、教卓の前で読むのではなく、歩きながら、そしてさりげなく気になる子の近くで読むなどの配慮ができないと、実際の学校現場では通用しません。

モニタリングルームでは、授業進行中に解説やディスカッションを行っている

「コーチングラボ®」で培ったこと

現在4年生在学中の西田美月さんが、このラボで最初に見学した先輩の授業は、算数の「L字型の図形の面積の求め方」だった。「自分も4年後には、こう(先輩のように)なっているのかな」と想像し、胸を弾ませた。実際に自分で模擬授業を行う2年生からこれまで、「ほぼ週1回のペース」でラボの教壇に立ち、小学校の学習範囲から、約20単元の授業を作り上げた。

教育経営学科4年 西田美月さん

西田さん 授業前に「この方法でいいのかな」と一日中考え、授業中も「どの方法が良い(伝わる)のか」と考え、授業後も「次に授業をする時にどんなことに注意したら良いのか」を考え続けました。他のことをしていても、常に授業のことばかり頭に浮かんでいました。

そんな西田さんが教壇に立った最初の模擬授業は、5年生の理科で学習する「流れる水のはたらき」だった。学内にあった「模型のような」(西田さん)実験装置を使用し、流水によって土が侵食されたり、押し流され、堆積したりすることを理解してもらう単元の”展開部”を任された。

西田さん 大学の模擬授業で、私の指示が端的でなかったので、活動が上手くいかない(なりきり児童の大学生)グループがいくつか出ました。教師の指示1つで、授業に大きな影響を及ぼすことを実感しました。

教育実習で、同じ授業場面を、実際に授業することになりました。この時は、大学での失敗と、先生からの助言を活かして授業を展開しました。本物の畑に中に土で斜面を作って、水が流れる様子を再現しました。その様子を動画で撮影して、何度もその様子が見られるように工夫しました。こうすれば、指示することが少なくてすむし、くり返し何度も視聴できます。何よりも、こちらが『気づいてほしいな』という部分に子どもたちを集中させることができます。実際に、子どもたちも、重要な箇所に気づいてくれました。大学での模擬授業時の失敗を生かせたと思います。教育実習の最終日に子どもたちからもらったメッセージカードに、「授業楽しかったよ!」と書かれていたのが、すごくうれしかったです。

IPUの目指す教員養成とは


前田教授 私は学生に対して”先生になる”だけではなく、”授業の上手な先生”になってほしいと常に思っています。”授業の上手な先生”とは、『先生は自分のことをわかってくれる』先生であり、『先生は僕が「やりたい!」って言ったら、やりたいことをやらせてくれる』先生です。『先生は僕が価値のあることをしたら必ずほめてくれる』先生ですし、『先生は楽しい活動を提供してくれるし、面白い課題や教材がいつも出てくる』先生でもあります。そのすべてをひっくるめて、私は”授業の上手な先生”と呼んでいます。めざすのは、教員採用試験を突破することだけでなく、”授業の上手な先生”になることです。ともに学びましょう!

青年教師塾では今日もまた一人、新たな”授業の上手な先生”が生まれている。

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