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「全員がレギュラーとして結果を残し、卒業する。」消防士・警察官・自衛隊幹部候補生など公務員を輩出する「立志会」の学生の変化とは?

3年生の秋を迎えると、環太平洋大学で公務員を目指す学生は姿を変える。約8カ月後、90%を超える学生が希望の進路を勝ち取り、卒業、そして社会に踏み出す時を待つばかりとなる。2022年度も防衛大学校の卒業生と同格の位置づけになる自衛隊一般幹部候補生のほか、警視庁や東京消防庁をはじめとする各地の警察官や消防士、海上保安官や刑務官など公務員採用試験に最終試験合格者118名(実合格率99.1% ※過去最高)を輩出した。この8カ月の間に何が起こるのだろうか。

学生への公務員受験指導を専門に行う「立志会」の森利治本部長に立志会での取り組み、そして春から公務員(消防・自衛隊一般幹部候補生)として勤務する4年生2人に、合格までの道のりを聞いた。

目次

自身の変化を通して、勉強する体勢づくりへ

立志会 森 利治 本部長

森立志会本部長 立志会で公務員試験対策の学習を始めて、3年生の年末あたりになるとバイト先の方や帰省した時に家族や友人から「雰囲気が変わったね。」とよく言われるようになってきます。スッキリした髪型になったり、自分の就職のための受験勉強をするようになることで顔つきが引き締まってくるからです。それを自分に関係する周囲の方が気づいて伝えてくれることは、学生自身にとっても”そう見えてるんだ”と嬉しく思うんです。だからモチベーションが上がり、長丁場の受験勉強に対しても前向きになれるのだと感じています。

私は公務員受験を30年近く指導してきて辿り着いたのは、そんな一見受験勉強とは関係ないと思われがちなところから指導して、チームビルディングをすることが大事だということでした。「チームIPU」で取り組んでいると、そういう学生が出てくると自ずと周りの変化を意識するようになり、1人が2人に、そして年明けにはオセロゲームのように全員がひっくり返ります。

私はこの仕事に携わって多くの学生を公務員として社会に送り出してきましたが、自分の将来ために努力できた学生は、社会や地域の方のために貢献する公務員の仕事でもしっかり頑張ってくれていることを見聞きしてきました。そういう学生をこれからも社会に送り出していきたいので、このような指導をしています。

IPUはキャンパス全体で挨拶の声が聞こえ、みんなでいろんなことに取り組むという伝統があります。その伝統と指導がマッチしていることが、「5年連続最終合格率90%超」という他には見られない高い合格実績に繋がっていると確信しています。 私を含め4人の教職員スタッフは目標を持って公務員就職を目指す学生を最後の一人まで面倒見ます。そして、最後の一人まで絶対に見捨てることはありません。

―「4年後に責任」を持ち、全員がレギュラーとして結果を残し、卒業できる大学。

森立志会本部長 体育会活動が盛んなIPUでは、立志会に所属する7割は部活動をしています。部活動はレギュラーとして試合に出られる人数が限られますが、公務員試験は「全員がレギュラー」として受験(試合)することができます。 勉強が得意でも苦手でも、過去に受験勉強を経験していなくとも、自分の意志で立志会に入会してきた以上「やる(頑張る)!」というところがスタートです。 最初は厳しいことを言うこともありますし、なかなかエンジンがかからない学生については、私の目の届く公務員就職支援室で勉強させることもあります。ですが、グライダーと同じで、最初は私たちが引っ張って、ある時期になったら、その引っ張った力で投げてあげると、あとは自分たちでしっかりと進んでいってくれます。 その時が一番学生たちの成長を感じるときですね。多くの大学生はこの4年間が最後の学校生活となります。「人生は何回感動できたかで、価値が決まる。」という言葉がありますが、学生たちがこの受験勉強を通じて合格を勝ち取り、人生に感動して欲しいというのが私の願いです。

公務員(消防士)内定者インタビュー

―立志会に所属し、第一志望の東京消防庁をはじめとして警察など複数の公務員試験に合格した大前祐人さん。難関の公務員試験をいくつも突破した大前さんに、立志会での取り組みのついて詳細を伺った。

大前さんが、消防士を目指したきっかけは、死者が200人を超えた2018年の西日本豪雨だった。当時、バレーボール部だった大前さんは、Facebookで見た災害復旧ボランティアの募集を見て、チームの仲間4人と被災現場に入った。土砂に押しつぶされ、ほぼ全壊状態の家屋から土砂を運び出し、雨水に浸かった畳をはいだ。気の遠くなるような作業を約1週間続けると、最後に被災者から涙声で「ありがとう」と感謝の言葉をもらった。

大前 祐人(おおまえ ゆうと)さん
内定先:東京消防庁
体育学部体育学科4年、広島県立尾道東高校出身

大前さん 被災地での活動を通して、消防士なら一生自信を持って続けていけると思いました。バレーボールで鍛えたジャンプ力には自信があったので、大学では陸上部で幅跳びがしたいと思っていたのと、留学もしてみたい、そして公務員に強い。この3つがそろう大学ということで、IPUを選びました。コロナの影響で留学はかないませんでしたが、陸上部で幅跳びをする目標と消防士になるという夢は実現できましたので、選択に間違いはありませんでした。

陸上部の練習と試験勉強を両立させ、夢の消防士への合格をつかんだ大前さん

入学後すぐに、大前さんは陸上部に入部した。幅跳びの記録を少しずつ伸ばす一方で、3年生の夏前ごろには、森先生から「就職活動はお金がかかるから、しっかりためておけよ」との助言があり、飲食店や観光地での人力車を引くアルバイトもこなした。そして3年生の秋、入学前から思い続けた消防士を目指すべく立志会に加入。そこから徐々に生活の優先順位を切り替えた。

大前さん 最初は1日3時間ぐらいを勉強にあてていましたが、公務員試験は範囲が広く、特に日本史と世界史が頭に入らず苦戦しました。年明けの1月から3月までは、朝9時から夜10時まで学校にいました。部活動は1日のどこかで2時間やると決めて、それ以外は講義と、試験勉強を毎日していました。

毎日の試験勉強を経て、5月から各地で始まった警察や自衛隊の筆記試験を無事クリア。警察の2次試験が本命の東京消防庁の1次試験の日程と近くなり、「移動でかなりしんどい思いをした」と語る時期もあったが、警察や自衛隊のほか、第1希望の東京消防庁にも見事合格した。

大前さん 消防が本命でしたから、消防については装備でも組織でもなんでもジャンジャン言えるぐらい下調べをしていました。しかし、警察の面接練習の時には森先生に「それじゃ弱い」と発言内容を指摘され、修正を何度も繰り返しました。実際の面接の時は「自分は警察官になりたいんだ」と言い聞かせ、合格をいただきました。消防がダメだった時は、警察で働く可能性もあったわけですから、先生の指導には本当に感謝しています。アルバイトでお金を貯める件もそうですが、言われた時は「なんだかなあ」と思ったこともありましたが、今思うと「確かに」と納得することばかりでした。この30年以内に首都直下型地震が起こる確率は70%以上と聞いていますし、そういう時に救助隊として活躍したいと思っています。

公務員(自衛隊一般幹部候補生)内定者インタビュー

―自衛隊幹部候補生を目指し、公務員に強いIPUへ進学した中田龍之信さん。高校時代の雪辱を果たし、目標の陸上自衛隊一般幹部候補生へ見事合格。夢に一歩近づいた中田さんに立志会での取り組みを伺った。

中田さんは幼いころ、元警察官の祖父に連れられ、広島の陸上自衛隊海田市駐屯地や呉の大和ミュージアムに通い、自衛隊に憧れるようになった。高校3年生の時には、卒業すれば幹部候補生として入隊できる防衛大学校を受験したが惜しくも失敗。大卒時に捲土重来できるよう、公務員受験に強い環太平洋大学を選んだ。

中田龍之信(なかた りゅうのしん)さん
内定先:陸上自衛隊一般幹部候補生
経済経営学部現代経営学科4年、私立広島新庄高等学校出身

中田さん 3年生だった昨年の10月に、「自分は今も自衛隊で頑張りたいのか」を確かめるために、自衛隊の岡山地方協力本部を訪問しました。広報官の方とお話しをし「やはり自衛官になりたい」という気持ちを固めてから、立志会に入りました。数的判断の問題は比較的得意でしたが、日本史、世界史は苦労しましたね。授業や模試が終わった後にしっかり復習をして、穴を埋めていきました。授業で教わった面白い語呂合わせも、本番で役に立ちました。

授業が終わってからも自習室の創学学館で勉強を続け、帰り際にまだ森先生がいると、「帰ります」と挨拶。そんな時に少しずつ、警察官や消防士、もちろん自衛官の仕事内容や勤務体系、転勤などの情報を聞き出し、家路についた時期もあった。

自習室の「創志学館」で夜遅くまで勉強を続け、念願の自衛隊一般幹部候補生へ合格を果たした

中田さん 今思うと、森先生には相当お世話になりました。〝将来、家族ができた時には〟みたいな将来の話もしましたし、「自衛官に向いていると思うよ」と背中も押してもらいました。そして最後は、高校の時に悔しい思いをした防衛大学校を卒業する学生と、同じスタートラインに立つことができました。警察官などいくつか合格をもらいましたが、災害派遣や国防など、様々なことができることにひかれ、やはり自衛隊を選択しました。体が動くうちは現場で指揮官として頑張っていきたいですし、今の2035年までの防衛大綱の次に作成される2050年までの中長期の防衛大綱にも携わってみたい気持ちがあります。

「自衛官として、災害派遣や国防などに携わりたい。」と今後の意気込みを語る中田さん

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