開学以来の快挙を達成!中学英語と中学体育の教員採用試験にて合格者数・合格率が過去最高を記録!
2023年4月から社会人生活のスタートを切る公立小学校・中学校の採用試験結果が、全ての自治体で発表され、本学の学生が“小学校““中学英語“”中学体育“の3カテゴリーで、2007年4月の開学以来、最多の合格数・合格率を記録しました。受験倍率が10倍を超えることも多い難関の中学英語に5人(延べ9人)、中学体育に7人(延べ11人)が、見事合格し希望の進路を手にしました。
学生への教員採用試験の支援を行う、教職支援室の赤松敏之特任教授に、多くの学生を教員採用試験の合格に導いた“チームIPU”の取り組みについて、そして春から広島県の中学体育教員として勤務する田﨑史隆さんに、合格までの道のりを聞いた。
体育教員になるためのサポートの充実をきっかけに、IPUへ進学を決意
ー 中学生のころからの夢である体育教員を目指し、難関である体育教員の採用試験にて複数の自治体に合格した田﨑史隆さん。本命の広島県の採用試験では、筆記科目の教職教養を見事満点で突破したという田﨑さんに合格までの道のりを伺った。
田﨑史隆さんは、中学生のころから「体育の先生になりたい」という夢がありました。教員という夢に向かっての進路を調べる中で、「大学のホームページを見て、『もっとも体育の先生になるための就職支援が充実しているのがIPU』だと思った」と、IPU進学のきっかけを語ります。
田﨑さんは、元々スポーツ万能で成績も優秀。高校の野球部では広島県大会ベスト8に進出した実績もありましたが、目標である公立中学の体育教員の採用試験は、どこの都道府県でも競争倍率で20倍にもなる狭き門です。田﨑さんは、入学当初から他の学生より多く授業を受けて小学校・中学校・高校のトリプル免許を取得し、本番では、どのカテゴリーの学校も選択肢に入れられるようにして、夢に挑みました。
田﨑 史隆さん (たざき ふみたか) さん
体育学部 体育学科4年、広島県立広高等学校出身
内定:広島県中学校 保健体育科教諭
面接対策で不足部分を認識し、対策を立て合格へとつなげる
就職活動が本格化した大学3年の秋、初めて受けた面接練習で、田﨑さんは自分の不足部分を認識しました。「面接に苦手意識はありませんでしたが、自分をさらによく見せるポイントの知識が足りませんでした。特に、1つの質問に対して、複数の回答を持っておくという部分は、助かりました。例えば、「どんな先生になりたいか?」という問いに対して、本番までに自分は”信頼される教師””教育的愛情を持ち続けられる教師””学び続けられる教師”という3つの答えを用意しました。どれを使うかは、話の流れによって変えていました。学校の現場でも、一つの見方しかできないと、生徒や保護者への対応が難しくなると思いますから、そうした意味でも、面接練習は非常にありがたいものでした」と振り返ります。
大学での指導を活かし、筆記科目の教職教養を満点で突破
本命の広島県の採用試験では、筆記科目の教職教養を、なんと満点で切り抜けました。3年生の前期に配布された問題集に取り組むと同時に、大志会や教職支援室に足繁く通い、各地の問題傾向や、教育政策のトピックなどを把握していたため、自信を持って回答を出せました。田﨑さんは、「試験が終わった後、『難しかった』と話している他の大学の学生はいましたが、自分の中では大学でご指導いただいたことをそのまま出せたな、という風には思っていました。事前に「こういうのが問題に出やすいんじゃないか」という情報をいただき、ある程度見当をつけて勉強ができたのは、大きかったですね」と語ります。
試験対策を重ね、本命の広島県の採用試験にて、筆記科目の教職教養を見事満点で突破した田﨑さん
視野を広く保ち、コミュニケーションが取れる”信頼される教師”を目指して
最終的に田﨑さんのもとには、広島県と高知県の中学校、そして北九州市の小中一貫校での採用通知が届き、第1希望の広島県で、体育教員としての夢の第一歩を踏み出すことになりました。春からの教員生活に向けて、「視野を広く保ち、コミュニケーションが取れる”信頼される教師”を目指します。初任1年目や2年目は知識や経験の不足で、心に余裕が持てないかもしれませんが、10年、20年かけて、少しでも100%”信頼される教師”に近づいていきたいですね」と田﨑さんは腕まくりします。
教員採用試験の高い合格率につながる”チームIPU”
体育学部体育学科 赤松敏之特任教授(教職支援室)
岡山県内高等学校の保健体育科教諭・教頭・校長及び教育行政を経験。定時制通信制教育文部科学大臣表彰受賞。
ー 面接や模擬授業を重ねて、4年生を迎えた時、面接官には「他とは違う」オーラが出ているように見える
赤松特任教授 面接で顔を合わせた時や、模擬授業で教壇に立って一言発した時に、パッと明るく良い笑顔を見せられるか。教室全体を見渡しながら、堂々と授業ができるような雰囲気を作れるかどうか。そうしたところが、今の教員採用試験では、ものすごく重視されています。この大学では、学部によっては1年生の時から模擬授業をしますし、繰り返し繰り返し練習して、明るい表情や正しい言葉遣い、所作を習慣づけていきます。人前で話をするのが苦手という学生も、堂々と話せるようになります。4年生を迎え、本番の面接試験などで他の大学の受験者と並ぶと、試験官からはオーラが出ているように見えるんですね。「他とは違う」と。
ー 体育教員の実技試験対策では、世界的な実績を持つ指導者が本物の技術を指導
赤松特任教授 体育教員の試験では実技試験もありますが、そこは各部活動に、世界的な実績を持つ指導者がいます。部活動に入っている学生でなくても、採用試験に必要となれば、ダンスもバスケットボールの先生も、わざわざ時間を割いて、本物の技術を教えてくれます。先生方もチームになって指導していただけるような環境が、明らかに他の大学と違うところです。
昨年は、大学の系列校であるクラーク記念国際高校の各地のキャンパスで勤務する、学校長を歴任され、教職員採用経験もある教育顧問に面接官役を要請。学生が岡山にいながら、オンラインで受験地の採用試験をリアルに体感できるシステムが導入されました。チームIPUの教員養成課程は今後も進化を続け、採用率100%に限りなく近づいていきます。