IPU体育学科のフレッシュマンキャンプに密着!新入生の笑顔と成長の記録
IPU・環太平洋大学体育学部体育学科では、4月の第一週に、新入生対象のオリエンテーションを行いました。4月2日から4月3日の1泊2日で、学生間および学生-教員間のチームビルディングを目的としたフレッシュマンキャンプを実施いたしました。
キャンプ地である岡山県吉備中央町の国立吉備青少年自然の家では、カッター船活動、マウンテンバイク+チャレンジ活動、フォトオリエンテーリング、野外炊事といった、自然を活用したチームビルディングプログラムが展開されました。
カッター船活動とは、20人の漕ぎ手が2人で1本ずつオールを持ち、舵を取る艇長と共に掛け声をかけ、力を合わせて目標コースを漕いでいく活動です。全員のオールの動きが合わないと意図する方向に進めないため、いかに皆の息を合わせるかがポイントとなります。活動の目的は、①共に活動する仲間と声を掛け合ったり、補助しあったりすることを通して協調性を養うこと②大きな声で声を掛け合ったり、お題に挑戦したりして達成感や爽快感を味わうことでした。


※ウエストに装着するベルト式の救命胴衣かチョッキ型の救命胴衣のいずれかを着用しています。
活動中は、皆で息と力を合わせ、漕ぎ進めている様子が見受けられました。また、コース途中にある島に上陸し、そこで待機している十河学科長に向けて全力で五訓唱和をいたしました。学科長およびデシベル計による即時フィードバックを実施したため、皆気合の入った唱和を披露してくれました。

ここで参加者の感想を抜粋し、ご紹介いたします。
息が合わなかったときは全く進まなかったけど、動きが揃うとよく進むことができ、協力することの大切さを理解することができた
初めて体験したが、しんどいこともみんなで乗り越えていく楽しさが印象に残った
マウンテンバイク+チャレンジ活動とは、1班12人に対してマウンテンバイクを4台供給し、バイクを漕ぐ人、走る人とで役割を交代しながら指定のコースを周る活動です。また、コース途中にはチャレンジ活動として、大縄跳び、ソフトバレーボールリレー、学歌斉唱の3種類を設定いたしました。活動の目的は、①仲間と合意形成をはかり、役割を交代したり、補助しあったりすることを通して協調性を養うこと②チャレンジ活動に全力で挑戦し、達成感を味わうとともに、チームの絆を深めることでした。


活動中は、班のメンバーで合意形成をはかりながら、走り疲れたメンバーにバイクを譲ったり、協力してチャレンジ活動に挑んでいる様子が見受けられました。
ここで新入生の感想を抜粋し、ご紹介いたします。
30分以内にゴールし全てのミッションをクリアし、ゴールしたときに班員みんなで喜び合いました。初めは歌えなかった学歌も班で大きな声で歌うことができました。
絶対に一人ではゴールができないので、班のみんなと仲を深めることができた
フォトオリエンテーリングとは、地図だけを頼りにして山野に設置されたチェックポイントを巡りながら指定された写真を撮影し、制限時間内にどれだけ多くのポイントを獲得できるか競い合うアクティビティです。活動の目的は、①グループでの活動を通して、仲間との信頼関係を築いたり、協調性を養ったりすること②季節の変化を感じたり、自然の中で活動するそう快感を感じたりする楽しさを味わうことができることでした。


活動中は、班のメンバーと力を合わせ、声を掛け合い、個々のペースに配慮しながら山野を進む様子が見受けられました。
ここで新入生の感想を抜粋し、ご紹介いたします。
班のみんなで声を掛け合いながら進んでいくうちに全員の距離も縮まりコミュニケーションも沢山とれた
班のみんなでいろんなところを歩いて沢山お話ができて、みんなで協力して一番コミュニケーションが多かった
野外炊事とは、仲間と協力して火をおこし、野菜を切ったり、米を炊いたりしてカレーを調理をするアクティビティです。活動の目的は、①薪を燃料とし、かまどで火を焚くことにより、食事づくりの原点を体験すること②準備から片付けまでの作業を分担して取り組む中で、計画性や協調性を養うことでした。


活動中は、火おこし、野菜の下ごしらえなど、それぞれのセクションの進捗に気を遣いながら、皆で協力・調整している姿が印象的でした。また、どの班も、愛情たっぷりのおいしそうなカレーをつくりあげていました。
ここで新入生の感想を抜粋し、ご紹介いたします。
・「みんなでカレーを作り上げる」というひとつの目標に向けてさまざまな役割をこなしていたのがとても印象的だった
・限られた時間や道具の中で、役割分担をしながら火を起こし、材料を準備し、調理を進めていく中で、自然とコミュニケーションが生まれ、チームワークの大切さを改めて実感した。また、普段何気なく食べている食事が、実は多くの手間や工夫の上に成り立っていることにも気づき、感謝の気持ちを深めるきっかけにもなった。失敗しながらも最後には美味しい料理を完成させ、みんなで囲んで食べた時間は、何よりも温かく、心に残る思い出となった。
初日の入所式では緊張している面持ちのみなさんでしたが、退所式が終わり、クラス写真や集合写真を撮るときには、弾ける笑顔で肩を組んだり、隣の人とハートマークを作るなど、チームビルディングの効果が現れていたと感じました。

また、今回は、2年生以上の上級生を「頼れる先輩」として各班に1名ずつ配置いたしました。アクティビティの運営を担うことはもちろんのことながら、新入生と共に活動していくなかで、「大学に適応できるか不安」「履修のことが不安」といった、様々な不安を払拭する役目も担ってもらいました。周りをよく見てよく気づき、よく考えて主体的に行動してくれた姿は、これまでのIPU体育学科での学びを体現してくれていたと思います。今回参加してくれた頼れる先輩たちについて、新入生からは下記のような声が寄せられました。
・今回のキャンプで自分が一番印象に残ったのは、先輩方の偉大さです。自分達がわからない事や困っている時、いつも先輩方にリードして頂き、とても感謝しています。誰一人頼まれた仕事を嫌がらず、最初から最後まで先輩から進んで取り組む姿勢に感銘を受けました。自分も後輩が出来た時に頼られ、信頼される存在になりたいと強く感じました。
・先輩方が、私たちが楽しめるように、スムーズに進められるようにお互いに声を掛け合いながら取り組まれる姿を見てこんな先輩になりたいなと感じました。

※オレンジ色のベストを着用しているのが「頼れる先輩」です。
そして、事前(4/1)事後(4/3)に心理尺度を使用し、キャンプで得られる心理的効果について検討しました。下記、抜粋した結果です。
①学校適応感尺度
②共同体感覚尺度
これらの結果から、今回のキャンプを通して、当初の目的であったチームビルディングはおおむね達成できたと考えられます。しかし、「まったくあてはまらない」「あまりあてはまらない」と回答した学生が若干名見受けられました。そのような学生に対しては、本学の初年次教育の一環である基礎ゼミナールにおいて、チームビルディングを通年で実施するとともに、メンターの教員が細やかなサポートを行いますのでご安心ください。
入学時は、「知り合いが居なくて友人ができるか不安」「教授とは気軽に話せなさそう」と感じる学生が多いようですが、本学の体育学科には、その考えを払拭できるフレッシュマンキャンプがあります。ぜひ、IPU・環太平洋大学で共に学びましょう!