有機農業を学ぶー農林水産省中国四国農政局との連携授業スタート

2025年度前期の「公共経営論」では、農林水産省中国四国農政局と連携し、持続可能な農業について考える連携授業を全7回のシリーズで実施しています。

初回は、中国四国農政局 消費・安全部長の都築伸幸氏を講師に迎え、「なぜ今、有機農業なのか」と題して講義を行っていただきました。有機食品のサンプル紹介や穴埋め問題などを交えながら、データに基づき有機農業が持つポテンシャルについて、分かりやすくお話しいただきました。
受講した学生からは、「環境のためにも有機農業が必要だと分かった」、「有機野菜を食べてみたい」、「有機栽培と慣行栽培での経費の差を知りたい」といった感想が寄せられました。

第2回目では、有機農業への理解をさらに深めるため、総社市の(有)吉備路オーガニックワークの協力のもと、有機にんじん圃場での除草作業を体験しました。作業の冒頭には、林賢治代表取締役から「農薬を使用しないため雑草が生えやすい」といった有機農業の特徴について説明を受け、続いて服部総社農園長から除草の方法や注意点についての解説がありました。


その後、学生たちはグループに分かれ、約1時間にわたり、背の高い雑草を丁寧に手で引き抜く作業に熱心に取り組みました。参加した学生からは、「一度始めると集中して取り組めて面白かった」、「農業従事者の苦労を実感し、有機農業への関心が高まった」、「暑い日の農作業の大変さが分かり、農業をしている家族の手伝いを積極的にしたい」などの声が寄せられ、有機農業や有機農産物に対する興味が深まる体験となりました。 今後の連携授業では、農業と福祉の連携を目指すNPOへの視察、「食と農業を考える」シンポジウム、学生の野菜摂取量を測定する『ベジチェック』体験会なども予定しています。