警察×学生×教育の現場 ──未来の先生と警察官が挑んだ防犯授業

6月17日(火)3限目に赤磐警察署 刑事課の警察官を講師にお招きし、『防犯特別授業』を実施しました。本学より2名の警察官志望の学生も講師として参加し、警察官と一緒に暴力追放・暴力排除をテーマとして、犯罪やトラブルから身を守る方法や、大学生が被害に遭いやすい犯罪についての授業を展開しました。また、今回は、環太平洋大学 体育学部 体育学科 久田 孝 教授の「生徒指導・進路指導論」の授業の一環として、教育経営学科 約100名の学生が講義に参加し、学校現場で臨機応変に児童生徒の生徒指導にあたり、子どもの「命」を守る重要性を学ぶ機会となりました。


原稿を読むのは、体育学部体育学科3年生 前田 輝(マエダ アキラ)さんと、経済経営学部現代経営学科2年生 武内 春菜(タケウチ ハルナ)さん。2人とも少々緊張気味でしたが、難しい専門用語をすらすら読めていました。



授業の後半は、現役の刑事として勤務されている赤磐署 刑事課 依岡(ヨリオカ)様にバトンタッチ。依岡様の前職は小学校教諭で、教員志望の学生と相通ずるところがあり、実際に岡山県で起きている犯罪や現場での体験談などについて丁寧にご説明いただき、さらに依岡様が密着取材を受けた人気番組「警察24時」の映像も見せてくださり、学生も興味津々でした。講演後、「自分を犠牲にしてでもその人の事を想って仕事をすると必ずその先にやりがいを感じることができる」とのメッセージをいただいた後、代表学生が謝辞を述べ、特別授業を終了しました。


一日警察体験を終えた前田さんと武内さんからは「人前で話しをするのは緊張しましたが、ポイントをしっかり伝えることができたと思います。」「今は犯罪にも様々な手口があることを知りました。自分たちに身近なところから犯罪につながるため、気をつけてほしいです。」とのコメントがありました。講義を受けた学生からは「同じ大学生が話をしてくれることはとても親近感が沸き、理解しやすかった。今回学んだ犯罪から身を守る方法を、自分が受け持つ児童や生徒にもしっかり伝え、子どもを守れる先生になりたい。」との声がありました。本学の卒業生が警察官・教員として社会で活躍する姿が期待できそうです!
本活動は、岡山県内の防犯意識を高めることはもちろんのこと、これからの日本を担う若者に対して、現役大学生と現役警察官が“今”のリアルな声を届け、犯罪抑止を推進していくことを目的としています。授業を通して、犯罪が他人事ではないこと、自分自身で犯罪から身を守ること、そしてそれを伝えることの大切さを学んでほしいと願っています。 学生指導課では、今後も引き続き地域機関と連携して、学生の防犯意識向上、即戦力になれる警察官・教員の育成に尽力してまいります。