【現代経営学科】国家公務員、国税専門官など合格多数!行政職公務員を目指すなら現代経営学科の「公務員コース」がおすすめ!
経済経営学部現代経営学科では今年度、国家公務員(一般職)に過去最高の4名が最終試験に合格した。国家公務員(一般職:厚生労働省山口労働局)、国税専門官、山口県警察の3つから同時に合格をもらう”トリプル”を達成した強者も輩出。”公務員ならIPU・環太平洋大学“のイメージも徐々に定着してきた。
公務員試験の専門科目(法学)の指導を担当する現代経営学科の塩盛俊明准教授に採用に直結する学科の最新の取り組み、そして来春の入職を控える4年生2人に、合格までの道のりを聞いた。
まずは、公務への関心を高める
今年7月、現代経営学科では、「公共経営セミナー」の授業に、芦屋市のいとうまい市長、倉敷市の伊東香織市長を相次いで招いた。いとう芦屋市長からは「住民のくらしやすさを重点に置いた施策」について、伊東倉敷市長からは政策のほかに「市長を志したきっかけ」といった、学生が興味深い内容についてもうかがい、”公務”への関心を高めてきた。
―公務員は”社会の土台作り”を仕事とする。身近なことなのに、意外と知らない。
塩盛准教授 教材を通して知識を得るのではなく、市長の生の言葉で”公務”について語っていただきました。学生たちもかなり関心高く講義を受けてくれました。公務員は国や地方自治体に勤務し、”社会の土台作り”を仕事とします。しかし、身近なことなのに、具体的な仕事については意外と知らない人も多いです。公務員コースに在籍する学生であっても、周りから「公務員は安定しているから良い」と言われて、「なんとなく公務員を目指すけど、仕事についてはほとんどわからない」という学生もいます。しかし、実際にこうして首長の話を聞くことで「そうした仕事なら面白そうだし、挑戦してみよう」と、モチベーションアップにつながるようです。
IPU生が、日本の立法・行政の中枢で特別研修
今春には、公共経営コースの2年生7人が1泊2日で東京の永田町を訪問。中央省庁の現役官僚から、行政について学ぶツアーを開催した。東京一極集中を打破し、地方を活性化していくために何ができるのかについて、内閣府や総務省、経済産業省、外務省からお招きした講師の方々から直接お話しをお聞きしました。このメンバーの中には、政治に興味を持ち、議員秘書のインターシップにつなげた学生も出てきています。
塩盛准教授 ツアーの2日間は、学生が積極的に学ぶ姿勢が見えましたし、7人全員が自ら手を挙げて質問していました。この訪問をきっかけに「国家公務員を目指すと心に決めた」という学生が出たことも耳にしています。公共経営コースでは、1、2年生のうちに講義や外部講師によるセミナーなどを通して生の”公務”を知り、3年生から本格的な受験対策に入ることになります。
公務員試験の受験には幅広い分野の知識が必要です。専門科目だけでも、憲法、民法や経済学が試験範囲になっています。では、”弁護士並みの法律の知識が必要か”といえばそうではありません。もちろん簡単ではありませんが、受かるために必要なものだけを適切に教える指導者がいれば、最短距離で合格をつかむことができます。IPU・環太平洋大学では、学生自身が関心やモチベーションを上げるための取り組みと、公務員試験を熟知したスタッフが、独学ではなかなかわからない学習の加減を教えることができます。
行政職公務員内定者インタビュー①
大学に入学した時、小野田さんの進路希望は自動車業界だった。ところが1年生の冬に母親の大病が発覚した。「転勤のある一般企業ではなく、通院のサポートをしながら働ける地元の山口で公務員を目指そう」と心に決めた。キャリアセンターに相談すると「今はまだ具体的な試験対策は早いかな。ボランティアなどで、面接の材料作りをしておいてね」と答えが返ってきた。紹介されたのは、岡山県警察の少年警察協助員。岡山駅付近の飲食店でのアルバイトも、授業も余裕のある日には、訳あって集まった子どもたちと一緒に稲刈りをしたり、学習サポートをしたりという活動を行った。
小野田凌(おのだりょう)さん
内定先:国家公務員一般職
経済経営学部現代経営学科4年、山口県立下関西高校出身
小野田さん 初めは何をいつから勉強すればいいのか全くわかりませんでした。「(実家のある)下関市役所を目指していますが、どこで何をすればいいですか?」とキャリアセンターに相談したのが最初です。その後ボランティアをしたりしながら、どんな問題が試験に出るのか調べたりもしましたが、公務員試験特有の知能系科目の”数的処理”という問題があり「これをやらないといけないのか」と、不安が大きかったですね。
3年生の後期から、公務員試験を目指す学生が集う立志会に加わって本格的な1次(筆記)試験対策を開始した。今年2月に闘病中だった母を亡くしたが、公務員受験の意志を貫き、自習施設の”創志学館”に通い詰めた。講義のない日は、朝9時から夜10時の閉館まで、公務員試験の受験対策で長年結果を残す、立志会で配布される対策問題集に向き合った。
小野田さん 1人では結果を出せなかったと思います。私は数的処理の速度計算が得意ではなかったので、わかるまで何回も計算方法を友人に聞きました。逆に法律系の問題は好きでしたので、民法などは友人にかみ砕いて教えました。創志学館で助け合いながら勉強したからこそ、合格に手が届きました。
1次の筆記試験が終わると、すぐに2次試験があるため、面接練習に取り組んだ。1回20分から30分ほどのキャリアセンター職員との模擬面接を、1日に4〜5回こなす日が数週間続いた。
小野田さん 「こう聞かれたら、こう答えよう」というのを作っていったんですけど、あまりにもその答えどおりに言おうとしすぎたのと、ハキハキしゃべることを意識し過ぎて、最初は「ロボットみたいだった。もっと感情を込めて話そう」とキャリアセンターの先生には言われました。家に帰ってからは、鏡を見ながら練習しましたね。国家公務員の面接の時に、併願先に「山口県庁」と書いたのですが、面接の最後に試験官に「私の第六感が”小野田さんの第1志望は山口県庁”と言っていますが、どうですか?」と聞かれたので、まっすぐ試験官の目を見て、「厚生労働省の労働局です」と言って、採用されました。
最終的に、山口県警察、国税専門官、そして国家公務員一般職(厚生労働省)の3つから最終合格を勝ち取り、国家公務員一般職を選択した。配属先は未定だが、当初の希望通り、山口県内で社会人生活が始まることは決まっている。
小野田さん ”働くこと”というのは、人生の根幹の部分です。人生の大切な選択にたずさわれることに誇りと責任を持って、生きていきたいと思います。
行政職公務員内定者インタビュー②
大学2年の3月、実家に帰ると、材木屋を営む父が確定申告で悩んでいた。当時、簿記の勉強をしていた徳永さんが「これも実践的な勉強だ」と考え、帳簿の整理やパソコンの打ち込みを手伝ったところ、作業がはかどり、父はスムーズに本業に戻れた。
徳永竜治(とくながりゅうじ)さん
内定先:国税専門官
経済経営学部現代経営学科4年、山口県立柳井高校出身
徳永さん 父のような、税務申告で困っている経営者の助けになりたいと思い、国税専門官を志望しました。学校に戻ってすぐに立志会に入る手続きをして、1から学習スケジュールの組み方を教えてもらったり、どこから勉強を始めたらいいかアドバイスをもらいました。
まずは、立志会の問題集を使い、高校時代までに学習した知識が中心となる教養科目の基礎固めからスタートした。「毎日必ず、各教科(判断推理、数的判断、資料解釈など)1問は問題を解く」とノルマを設定。大学の学友会(高校までの生徒会のような組織)や学園祭実行委員の仕事もこなしながら学習を続けた。調子の良い時には、1教科20問解き続けたこともあった。ひととおり教養科目を終えると専門科目の学習に移ったが、こちらは一筋縄ではいかなかった。
徳永さん 最初は特に民法の難しい言葉が読めませんでした。塩盛先生や立志会の民法がわかる先生、友人に何度も聞いたり、繰り返し問題を解いているうちに、なんとなく答えが出るようにはなりました。ただ、やはりどうしてもわからないところはありましたので、そういう部分は割り切って、できるところを完璧にしようと心がけました。
比較的答えが出せた憲法と教養科目の問題集は3回、苦手の民法と経済学は5回、本番の試験までに繰り返した。1次試験の自己採点結果は、教養科目も専門科目も、模試や過去問を含めて最高得点。通過を確信して、2次の面接試験対策に移った。
徳永さん 3人の先生に、1日合計10回も面接をしてもらったこともありました。最初は1個の質問に対して、考えすぎて何個も答えを返してしまい、結局「何が言いたいのか全くわからない」という指摘を受けました。「答え過ぎると次に来る質問が難しくなったりするから、なるべく簡潔に答えることを意識しよう」と言われました。帰るのは毎日夜10:00。自分は1回の就職試験ですけど、この模擬面接を毎年、何人もの生徒とやり続ける先生がすごいなと思いました。結局、1次試験終了後から2次までに50回は模擬面接をしたと思います。友人に「話の構成が前よりわかりやすくなって、面白くなったな」って言われました。
自己PRでは、誰とでも明るく接することができること、大学で力を入れたことは、学友会での会計の仕事をアピール。国税専門官と国家公務員一般職(財務省)に最終合格し、第1志望の国税専門官を選択した。
徳永さん 将来は、納得して納税していただけるような説明のできる国税専門官になりたいですね。後輩たちには、勉強も面接練習もしないといけない公務員試験ですけど、意識して先生方のアドバイスを聞いてがんばれば、必ず結果は出る、と伝えたいですね。