SDGs入門『海洋プラスチックごみの発生を減らそう!』-岡山大学 低炭素・廃棄物循環研究センター 藤原健史教授による講演
11月9日、IPU現代経営学科の授業「SDGs入門」の中で、岡山大学低炭素・廃棄物循環研究センター副センター長 藤原健史教授による講演を実施しました。
藤原教授は、カンボジアのプノンペン王立大学と協力し、雨季には琵琶湖の約24倍になるというトンレサップ湖の水上集落において、ゴミは湖に捨てるものという社会通念を覆し、住民主導でプラスチックを分別回収・リサイクルするという仕組み作りを推進しておられます。
自分の街の家庭ゴミ収集方法についてグループで共有したところ、留学生の出身国(ベトナム、バングラデシュ、中国、フィリピン、オーストラリアなど)と日本との違いに、驚きの声があがりました。
以下、学生の感想の一部を紹介します。
今日初めて真剣にプラチックゴミのことを考えました。
私は、ベトナムで1番発展しているホーチミン市の出身ですが、ゴミの分別やゴミのリサイクルはまだ出来ていません。ゴミを分類せず、何もかもビニル袋に入れて家の前に置くと、ゴミ収集車が来て、持って行ってくれるのですが、どこへ持って行ったのか、今まで考えた事がありませんでした。今日の授業を受けて、調べてみたところ、藤原先生が教えてくださった通り、燃やすか、または、埋め立て処分しているようです。もっと驚いたことに、同じテーブルだったベトナムの学生は、海にコンテナゴミを捨てたのを見たことがあるそうです。私のふるさとなのに、知らない事がたくさんあります。
プラスチックが自然に分解するには、自分たちの寿命より長く、数100年かかると聞き、安易に道端や海に捨てると溜まる一方なのだと知りました。細かくなっても完全には分解されず、マイクロプラスチックとなり、海に流れ込み、魚などの体内で蓄積していくという事を知って、恐ろしく感じました。
僕はボランティア活動に時々参加していますが、空き缶や袋などのゴミがいろんなところに散らばっているを見て、ショックを受けています。今回の授業を受けて、ボランティア活動を通してゴミを減らしていけるよう頑張りたいと感じました。
(撮影:Momiji)…経済経営学部4年生の 矢吹行生さん、神原彩夏さん、沖田康成さんが立ち上げた「岡山の新しい写真撮影サービス Momiji 」
IPUでは、今後も引き続き、SDGs達成に貢献する人財の育成に努めてまいります。