AMDAによるウクライナ難民支援のリアル-学生が考える『国際貢献』
12月7日、現代経営学科の授業(第10回 SDGs入門)の中で、NPO法人 AMDA理事 難波 妙 様、AMDA*ボランティア 木藤 舞依子様による講演とワークショップを実施しました。
AMDA*とは、世界32の国と地域に支部を持つ、災害や紛争発生時、医療・保健衛生分野を中心に人道支援を展開しているNGO団体で、日本では岡山市に本部を置いています。
難波理事は、ロシアがウクライナに侵攻した2022年2月24日の約2週間後から、災害緊急支援部隊として隣国ハンガリーに滞在し、ウクライナからの避難者支援活動を行った体験をお話ししてくださいました。理由も知らされないまま連れて来られ、いつ終わるかわからない合宿をしているという子どもたち、国から離れることができない父親を想って「パパ」と描かれた横断幕、母親がウクライナ人で父親がロシア人だというボランティアの苦悩の姿・・・そんな生の映像を交えて、「自分たちにできる『国際貢献』とは何か?」を考えさせてくださいました。
ノートルダム清心女子大学3回生の木藤さんは、大学に来ていたAMDAボランティア募集のチラシを見つけて応募したとのこと。自分に何ができるのだろうと最初は悩んだけれど、「何かしたい」という思いを持って、現状を知り身近なことからはじめればいいと思うに至ったと、お話ししてくださいました。
以下、学生の感想の一部を紹介します。
子ども達の顔は、何か悲しげに見えました。自分の家で遊びたい、学校に行きたい。お父さんがいるのに会えない。お父さんは国に残って戦場に出ないといけない、いつ亡くなるかもしれない。これらを考えるだけでも悲しくなってしまいます。だから、すぐ戦争が終わって欲しいです。誰もが幸せに生きたいです。
まず驚いたのは、飛行機でロシアの上空を飛べないことです。戦争というのは、地上だけじゃなく、空の上にも影響を及ぼすのだと思うとゾッとしました。
僕たちにでもやろうと思えばできることはたくさんある。英語ができなくても力仕事ならできる。自分ができることをその場でやることが大切であると思いました。
私も何度かボランティアの経験があります。最初は乗り気でなくても、やっていくうちに熱中して気づけば時間が過ぎていました。そして、最も大切なのは、ボランティア活動を終えた後にどうするかです。
写真撮影:Momiji …経済経営学部4年生の 矢吹行生さん、神原彩夏さん、沖田康成さんが立ち上げた「岡山の新しい写真撮影サービス Momiji 」
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