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祖国の平和を願う留学生と学ぶSDGs入門-呉高専・小倉亜紗美准教授による講演を開催-

現代経営学科の専門基礎科目「SDGs入門」では、10月24(木)に、呉工業高等専門学校 人文社会系分野 小倉亜紗美 准教授による「環境と平和」と題する講演を実施しました。

受講生の半数以上が留学生のこの授業。日本人、中国人、ベトナム人、ミャンマー人の学生たちが同じテーブルを囲んでいます。

「今、私の国では内戦が起きていて、十分な教育を受けられない子供たち、病気になっても病院に行けない人たち、飢えている人もたくさんいる。」というミャンマー人留学生の言葉がきっかけとなって、ミャンマーの内戦の状況を伝える動画から授業が始まりました。

小倉 亜紗美先生からの「平和って何?」という問いかけに、「戦争がなくなること」と、出身国に関わらず共通した意見になりました。構造的暴力を積極的に排除する「積極的平和」や、現在の世界が抱える気候変動の問題、戦争は環境破壊を引き起こし環境破壊がさらなる争いを引き起こしかねないことをベトナム戦争や水俣病の事例から学び、納得する学生たちでした。

以下、学生の感想の一部を紹介します。

(ミャンマー人留学生)私の国では戦争が起こっています。平和を破壊するのは戦争です。戦争なら何でも悪いです。良いことは全然ありません。いつかミャンマーも平和になりたいです。

(ミャンマー人留学生)ミャンマーでも民間人が巻き込まれ、平和への道が遠い現状は残念に思います。なぜ世界の多くの地域で、争いを止められないのでしょう。平和について改めて考える重要性を実感しました。ミャンマーの内戦が早く終わるためには国際社会の支援と対話の促進が必要だと思います。

(ベトナム人留学生)ミャンマーの話を聞いて、ビックリした。そのような恐ろしいことが今でも毎日行われているなんて。ベトナムでは「Trẻ em là mầm non tương lai của Đất nước」という言葉があり、「子供は私たちの国の将来」という意味だ。小さな力でも世界平和に役立ちたい。

(ベトナム人留学生)グループで、ベトナムの歴史についてたくさん質問された。例えば、フランス植民地時代の影響や、20世紀に入ってからの独立運動など。中国が約1000年間ベトナムを侵略していたと話したら、中国人の友達も、すごく驚いていた。ベトナムの歴史はすごく長くて複雑だけど、自分の国の歴史を知ることがとても大切だと思っている。みんなに、ベトナムとアメリカの戦争中、私の祖父が武器輸送員として戦争に参加したことを話した。祖父の話を聞くたびに、私は彼の勇気と愛国心に心から感謝している。

(日本人学生)戦争自体がなくなれば、難民や苦しむ人が減って平和な世界になるのにと思ったし、私たちができる支援をどんどんしていくべきだなと思いました。その国に友達がいれば、そこと戦争をしようとは思わないという言葉を聞いて、国を超えて人と関わっていくということがもっと当たり前になれば平和な社会に近づくのかなと思いました。

(日本人学生)今でも世界で紛争が起こっていて、それをなくすためには、一人一人が相手の気持ちを思い合って国全体で平和について考えることが1番だと思います。そのために教育の場で戦争について考えることが大切なんじゃないかと思いました。

IPUでは、今後も引き続き、SDGs達成に貢献する人財の育成に努めてまいります。

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