チームIPUとしてコーチングを広める ― 監督・教員向けセミナー開催!
IPU・環太平洋大学にて1月27日、「次世代教育(未来創造型教育)におけるコーチングの活用」をテーマとした監督・教員向けセミナーが開催されました。本セミナーは、経済経営学部現代経営学科特任教授であり、キャリアセンター長を務める佐藤典子博士(経営学)が提案し、体育会の監督コーチ、創志学園高等学校、東岡山IPUこども園の先生方など、多数の先生方が参加し、教育現場でのコーチングの有効性を探る貴重な機会となりました。
佐藤典子先生について
一橋大学国際企業戦略研究科(ICS)を2023年に修了。
経営学博士。大学教育にコーチングを広める活動が評価され、2023年「ウエイクアップ・アワード」を受賞。
佐藤典子 特任教授
博士(経営学)
コーチングの基本概念と実践的アプローチ
本セミナーでは、以下の3つの目標が掲げられました。
- IPUにおけるコーチングの全体像を理解する
- コーチングと他のアプローチの違いを理解し、自分の言葉で語れるようになる
- 傾聴のスキルが使えるようになる
講義では、コーチングの基本概念に加え、実践的な技法が紹介されました。例えば、参加者は初対面に近い相手とペアを組み、10秒間見つめ合った後に印象を伝え合うワークを体験し、非言語コミュニケーションの重要性を認識されました。
また、やわらかいボールを使ったキャッチボールを通じて、「効果的なコミュニケーションとは何か」を考察しました。相手の言葉を受け止め、適切に応答することで、信頼関係を築くプロセスを、キャッチボールを通じて体感しました。さらに、「傾聴できているかどうかを判断するのは話し手である」という視点が示され、聞き手の姿勢が相手の心理に与える影響について深く考えます。
参加者の反応と学び
参加者からは、「相手の話を聞く姿勢によって、理解してもらったと感じたり、大きく受け止めてもらえたと感じたりすることが大切だと実感しました」との声が上がりました。また、「傾聴ができているかどうかは、コーチされた側が決めるもの」という考え方に、新たな気づきを得たという意見も多く見られました。
今後の展開とコーチングの活用
新年度からは、東京から保育コーチングの専門家を招聘し、こどもの心に寄り添うコーチングができる保育士の養成や、体育学科の教員がサッカー部でのコーチング成果について研究することなどが計画されています。
IPUでは、今後もコーチングを活用した教育の可能性を探りながら、教職員のスキル向上に貢献してまいります。