【教育経営学科】揺るぎない道徳研究基盤を築く(第2弾)―木野ゼミ生、日本道徳教育学会岡山支部研究会に参加!
最先端の次世代型道徳教育の実践を専門とする木野ゼミでは、現在、「J.デューイ、R.ローティの理論に基づく問題解決型学習」の開発を進めています。知見を深めるため、5月17日(土)、木野ゼミ4年生のゼミ長が日本道徳教育学会岡山支部 第135回研究会に参加しました。

「既に、ほぼ完成している次期学習指導要領を意識した次世代教育型の実践を、現行の学習指導要領と並行して現場ではこれから同時に進めていかなければならない移行期にあり、そういった時代潮流を踏まえた研究会である」という支部長挨拶に始まり、ゼミ生は、4年後、10年後、未来社会を見据えた新しい時代の教育学の必要性を感じました。


研究会では、
「だれかの助けになれる道徳教師になりたい」という実践教育研究(津山市立津山南小学校の大西輝先生)、
「哲学的思考で『考え、議論する道徳』を目指す」という教材開発研究(赤磐市立桜が丘小学校の古市剛大先生)、
「教師の力量形成を促す道徳科研修会とは?」(岡山大学学術研究院教育学域の伊住継行先生)、
という教師教育の事例研究を学びました。
IPU卒業生の大西先生は、教師が教え込む道徳教育ではなく、子どもが多様な価値観についての考えを深め、じっくり判断する道徳教育について紹介されました。
ゼミ生は発表ごとに行われたワークショップに意欲的に参加し、グループの代表者として総括意見を発表し、「学生とは思えない」といった賞賛を頂きました。

お三方の発表から、「情意偏重の読み物道徳からいかに脱却した指導法を開発するか」という、これからの道徳教育の姿を共有するとともに、
「理論研究に基づく課題の発見」
「先行研究のレビューと論点整理」
「研究仮説の設定」
「プログラム・教材開発」
「実践及び効果の検証」
「データ収集」
「成果と課題の考察」
「おわりに」
といった一連の研究プロセスを学習することができしました。

最後に、行安茂顧問(岡山大学名誉教授、岡山大学附属小学校元校長)から、「研究発表を口頭発表で終わらせて満足するのではなく、1万字程度の論文にまとめて次世代に遺産を継承せよ」という訓戒を頂戴し、4年生も研究活動の趣深さや威厳を肌で実感しました。