「渋染一揆を闘い抜いた人々」:教職員対象の人権研修会を行いました
2月7日、IPUにて「『渋染一揆を闘い抜いた人々』~東岡山地域の歴史から~」と題して人権研修会が開催され、多くの教職員が受講しました。講師を務めたのは本学人権教育研究推進委員会委員長の梶原洋一特任教授(次世代教育学部教育経営学科)です。
渋染一揆とは、幕末の1855年以降、岡山藩に存在した皮多村の人々が自らの人権を守るために行った一揆です。藩財政逼迫を原因として皮多村の人々に対し「着物の類は渋染または藍染に限る」とする内容の「別段御触書」の撤回を求めて行われました。渋染一揆は、非武装で行われたにも関わらず無事に嘆願書を藩側に受け取らせることに成功したこと、被差別民の識別を容易にしてしまう服装に関するお触れを撤回させることに成功した点に特徴があります。渋染一揆の闘いの歴史は現代にも繋がっており、今も地元の人々は、差別を憎み、差別を排し、人権確立の拠点地として誇りをもって活動をなさっておられます。
IPU環太平洋大学はこの渋染一揆から学び、このような誇り高き地域に存在していることの意義を問い続けながら活動を続けて参ります。