『知ることは障がいを無くす』-(株)ありがとうファーム木庭 康輔社長の講演
12月14日、現代経営学科の授業(第11回 SDGs入門)の中で、(株)ありがとうファーム 代表取締役 木庭 康輔様による講演を実施しました。
*㈱ありがとうファームは、岡山市北区表町商店街をベースとして、「知ることは、障がいを無くす」のスローガンを合言葉にアートとサービス業を2本柱にした多機能型事業所です。
木庭様は、SDGs経営を推進している企業とのコラボレーションの事例を多数ご紹介くださいました。そのうえで、「障がい者と健常者の間にある障がい(壁)を無くすために、自分に何ができる?」という問いを学生たちに投げかけました。
「健常者と同じ。敬意を示す」「伝わりやすい表現やコミュニケーションを心掛ける」「障がい者に関する知識や出会う機会が少なかったので、その機会を作る」「IPU生に知ってもらうために、バス内にチラシを貼る」等。まさに「知ることは、障がいを無くす」というスローガンそのままでした。
以下、学生の感想の一部を紹介します。
全国の障がい者アーティストに仕事が発注できる仕組みを開発していたり、ワンルームマンション型の障がい者グループホームをつくったり、聴覚過敏、パニック障害などのお客様が一時的に避難し落ち着くための休憩スペース(カームダウンスペース)を設置したり、たくさんの活動をしていてすごいと思った。そして、ありがとうファームだけでなく岡山トヨタや岡山ダイハツや中国銀行も、コラボしてSDGs活動をしていることを初めて知って、すごいと思った。
SDGsの達成を意識して事業をするとあまり儲からないのではないかと思っていました。だけど、そうではないのだなと驚きました。
日本に来て印象深いことは、障がい者への偏見や差別が少ないことです。そして、どこにでも障がい者用のお手洗いや車いすのスロープ等があることです。今、ベトナムでも障がい者と一緒に働ける職場が作られています。
就職活動の際に、環境問題だけでなく「働きがい」「女性の活躍」「ブラック企業でないか」も重要視されることに驚きました。特に、SDGsに積極的に取り組んでいない企業がマイナスな印象を与え、避けられる傾向があることが印象深かったです。SDGsへの取り組みが企業のイメージ形成にどれだけ影響するかについて、さらに深く知りたいと思いました。
IPUでは、今後も引き続き、SDGs達成に貢献する人財の育成に努めてまいります。