【教育経営学科】教育社会学ゼミレポート-ゼークトの組織論によるサッカー業界分析
3年生の教育社会学ゼミ(担当:濱嶋)では、サッカー部に所属する2名の学生とともに、教育社会学とは何か、どのように役に立てることができるのかについて、具体的な事例を挙げながら、対話を中心に活動しています。前期は教科書や論文集を読み、教育社会学の基本的な考え方や教育現象の説明の方法を学んでいます。
また、教科書を読むだけではなく、具体的な現象を多角的にとらえるワークショップも行っています。
写真は「ゼークトの組織論」を参考に、サッカー業界についてマッピングしたものです。縦の軸に<能力の有り・無し>、横の軸に<勤勉か・怠惰か>を示し、場合分けした4つのタイプにどのような役職・ポジション・選手が入るか、ゼミ生同士が話し合って完成させている様子です。このようにモデルを用意し、その中にどのようなことが当てはまるのかについて、頭の中だけではなく、可視化することで、自分の考えを伝えたり、自分にはなかった相手の考えに刺激を受けたりすることができます。
社会学は、物事に対し距離を取って、ひとつではなく、複数の角度から分析を行います。多角的な視点を身につけることで、差別や偏見をなくし、柔軟な思考、創造性を生み出すことにつながります。進路選択に際しても、メリットやリスク等の情報を集めて分析をおこなうことによって、最適な選択に至ることができます。このように、教育社会学を学ぶことは、社会(教育現象)を知り、自分の視野を広げることに繋がります。今後のゼミでは、学内だけでなく、現場での調査も企画しています。